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よしなし雑記

母の手

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いつの頃だったかなあ。
まだあたしが、まあまあ若かった頃(笑)

母とお茶をしているとき、
ふと、
コーヒーカップを持つ、
母の手を見ながら、
あたしはこう思った。

老けた手になってるなあ… と。

正確に言えば、母の手の甲を見てそう思った。

「手がべたつくのがイヤ」と、
母はほとんどハンドクリームを塗らない。
だから、
冬になるとカサカサしているし、
夏場でも、日焼けクリームもしない。
ゆえに、だと思う。
手の甲には、シワとシミが有った。

あたしの幼い頃の母の手の印象は、
とてもきれいなものだった。

「ママの手が白く見える色なの」と。
少しだけ伸ばした爪に、
くすんだローズピンクのマニキュアを塗り、
きれいだね、と思わせる手をしていた。

それが、加齢に伴い、
付けたり消したりが億劫になった、と
マニキュアはほとんどしなくなり、
美しい手は、少しずつ年を帯びて行った。
でも、
あたしはそれにたいして気付かないでいた。
それが、ある日の
お茶の時に、
目の前に母の手が有り、
しげしげと、
はからずも見つめる恰好になって、
ようやく、知ったんだった。

母の手も、年老いてくんだなあ… と。

なぜその時のことを、
鮮明に覚えているかというと、
この、あたしのしげしげ、のあと、
母がくすっと苦笑しながら、こう言ったから。

「なあに。
ママの手、
シワシワになって来て、
年取ったなあって思った?」


びっくりした。
あたしは、そんな風に思ってます、という顔で、
母の手を見つめていたんだなあ、と、
母に知らされた気がした。
と同時に、
母にはあたしの顔で、
何でもお見通しなんだなあ、と。
つくづく、
とにかく、びっくりしたことを、覚えてる。
だから、今でも、覚えてる(笑)

でも、
思い出してみれば、
そのときの母は、まだそんな高齢者じゃなかった。
もしかすれば、
今のあたしの年くらいだったかもしれない。

あたしも最近、
ハンドクリームを付けることが、面倒臭くなってる。

若い頃はも少し、手のケア、気にしてたけど。
これも母とおんなじ。
マニキュアも、よくよく付けてた。
恋人受けしそうなキュートな淡い色彩のものから(笑)
個性的でパンクな色合いのものまで。
とにかくいろんなカラーバリエーションで、持ってた。
けど、
年々歳々それらは処分していき、
今ではよほど気に入りの数色しか、無い。

母の手、の、
このエピソードを思い出しながら、
自分自身の加齢について、思うようになった。
今のあたしの手は、もう
シミも有るし、シワシワも出た。
ぱあっと手を広げてみると、
いっそう、シワの線がくっきりする。

母の手と似てるなあ。

これにも、気が付いた。
あたしの手は、
母の手の形にも、似てる。

こんな風に、時間を感じてる。

ハンドクリームを少し、塗った。
職場ではときどき塗ってる。
小さなヤツを持ち歩いてるから。
たまに塗っとかないと、
カサカサの油分不足が過ぎて、
仕事の紙とかめくれないから(苦笑)
で、
塗ると、少しだけ、肌若さが回復する(笑)

まあね。
たまにはうん。
お手入れって程じゃなくてもね。
気まぐれにハンドクリーム、塗って、
完全なる母の手と一緒、になるまで、
気まぐれに加齢に抗ってみようか(苦笑)


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