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よしなし雑記

家庭の医学書に物申す

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一言だか二言だか言いたくなる。
家庭の医学書なるもの。

母が乾癬になって1年だか2年弱だか。
原因不明の皮膚病で、苦しい思いをしている。

この病気は、
症状の出る部位が、人それぞれ異なるらしい。
母がもっとも酷く出ているのは、頭皮。
髪の毛の中に指を突っ込んで、皮膚に触れると、
全面デコボコで、それはちょっと、言葉を失うくらいだ。

「すごく痒くて痒くて、
もう、どうにも痒くてたまらないときは、
頭を掻きむしって、
どうにか皮膚を引きちぎりたくなるほどよ」

そうでもないときも、あるともいう。
そのときは、本当に心が安らぐとも言っている。

母は母なりに、
なんとか、
この乾癬という病に、折り合いをつけて、
騙しだまし付き合って、暮らし始めている。

そんな先日。
新聞の広告だかチラシだかで、本の紹介が目に留まった。
≪乾癬がこれでピタリ 治る!≫
みたいなタイトルの、本。

あたしは母と離れて住んでるから、
そのチラシは直接見てない。
けど、母は前向きにとらえていた。
いや違うな。
もしも少しでも治る道が見えるのなら、と、
すがるような感覚が有ったように思う。

「〇〇ちゃん(あたしの姉のこと)に頼んで、
ネット本屋さんで買って貰うことにしたの。
ちょっとでも、
この乾癬が、良くなることが分かれば救いだなって思って。
自分でも出来そうなことでも有れば、
それも試してみたい」 

母はその本の入手を待ち望んでいた。

そして、数日後。
電話で話をしたとき、聞いてみた。
本が届いた、と言うから、どうだった?と。

すると母はちょっと、失笑しながら、
だけども、その奥には残念な悲しさがこもった
口調で、こう言った。

「思ってた内容とは、違ったわ」

聞くと、
著者の紹介する、
パワーストーン的な”石”を
身につければ乾癬が完治する、
という内容だった。

「医学博士って、プロフィールに有るから、
書いてる人は、ちゃんとしてると思うのよ」と、母。

あたしは、言いたい。
ええ、言う。
んなもん、
分かったもんじゃねえ!!!


ちなみ言うと、
あたしが1度目の片側顔面痙攣の手術をしたときの、
主治医(手術もした)は、思えば、
病院のホームページに、
ズラズラと”海外の”病院とか施設だとか、
学会の学位だとかが、まんまん、掲載されてた。
ものすごい辣腕の持主なんだろうなあ!☆
医学の世界にまったく、
当然だけど、素人で不案内なあたしは、
当時、心底それらを見て、そう思った。
けど、手術方法はもう日本国内では
誰一人として、脳神経外科医は
使わない手法での術法式だった。
再発リスクがあまりにも高いから、
幻のように一瞬で消え去った手法だった。

日本国内の医師で、
きちんとした経歴のドクターなら、
そりゃ海外での経験を積んだりして、
ナントカ国ナニナニ大学
医学部研究滞在○年、みたいなこともあろう。
けど、
それ以前に、
国内でちゃんとした機関の、
ちゃんとした○○学会認定とかって、
各分野での経歴が、どんッと有ると思う。

蛇足で言うと。
再手術先で、1度目の主治医の名前を口にしたら、
「学会でも会ったことが無い」と言われた、という
サイテーのオチ付き。
悔いの残る涙が出たモンだった。

って、とにかく。
素人には学位のことなんて、パッと見
分かる訳がない。
ましてや、母のように高齢者で、
パソコンやスマホを知らない人なら、なおさら。
ましてやましてや、母のように高齢者だと、
昔の人だから
「お医者様は神様」みたいな感覚だからね。
疑うことを知らない。
白衣の威力はそりゃスゴイもんさ。
へへへへぇーって。
白衣の人にはミョーに平身低頭するもん。

って、あたしが言いたいのはこういうこと。

病気や症状で、
苦しんで悩んでいる人を
惑わすような本を売るな!
ってこと。

作り手の出版社側も、良心痛まないんだろうねえ。
おのが儲けることしか考えちゃいねえ。

本屋に行けば、その手の本はごまんとある。
ほぼみんな医者で医学博士が著者。
その中で、どれだけが
本当に臨床を体験して、研究を真摯にしてるんだろう。

母の悩める皮膚病。
石を持ち歩くだけで、治るわきゃねえから!

ツボを押すだけで〇㎏痩せる驚異のメソッド本!
見るだけで視力がぐんぐん回復する本!
付属のCDを聴くだけでうつが治る本!
○○を食べるだけでガンが消える本!
この歩き方で生涯健康でいられる本!
この体操で認知症にならずにすむ本!


卵が体にダメだと言われていたけど、
最近じゃすごくイイと言い出してる。
バナナがいい。
水がいい。
酢がいい。
味噌汁がいい。
パンは食べるな。
ヨーグルトは食べるな。
肉は食べるな。
いや、肉は食べろ。

どうなんだっての。
てか。
こんなの、流行り。
数年もしたら推奨されてたモノが、
一転真逆の「してはいけない!」に衣替え。
それを押してた医学博士等も、
しれ~っとどっかに雲隠れだ。

無責任。

残るのは、
真面目に、
助けて欲しい、
せめて病気が軽減出来れば、と
それらの本を買った、
悩める人々の、自宅の本棚に、本がぽろり。
残るだけだ。

家庭の医学書って、胡散臭い。
ほんとに、ホンッとに、
胡散臭いジャンルだと思う。
くだらん芸能界ゴシップとか、
どーしよーもない経済情報誌とか、
そんな方が有る意味、罪がない。
買い手側も心置きなく読み捨ててるからね。
(だって毎週発売だったりするんだもんー)

真剣さに惑わすような、
家庭の医学書は、邪な領域だとあたしは思ってる。

母の買った本なんて、
地味な詐欺だ。

本で何か、
改善策の知識が得たいのなら、
母にはあたしが探してあげる。
そう。
まっとうな医師の、
真摯に記した本をね!

って、そう。
だって、あたしは、
医師を信じてるから!
(願望)



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