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片側顔面痙攣のこと

写真に思うことなど

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デジカメのメモリ消去をしようと、パソコンへ移し、
ついでに撮影の写真群の整理をした。

片側顔面痙攣の発症をして以来、
当然だけど、
自分の<顔>が、
真正面からまともに写っている写真は、ほとんどない。

友達と出かけたときに、撮影しているものがあっても、
風景に混ざり込んでの遠めだったり、
顔が比較的近い距離での、撮影のときには、
くちゅっと、こう。
くちゅっとした笑顔を作っては、
右目の半分閉じた具合や、顔の歪みをごまかしてた。

このあしかけ7年強の、写真たちは、
とにかく、あたしにとって、
切なく苦しい思い出が、根底にずっとある。
だから、見るのも何となく気が重く、
そして、辛い。

2012年〇月。
このころはまだ歪みはマシだったな、 とか。
2014年〇月。
この辺りでも、マシなときってあったんだな。
2015年〇月。
ああ歪みが酷かったんだなこの日は。。。

とかとかって。
写真の過去を見ながら、しみじみする。
あたしの、すべての経過がそこにある。
あたしの、ずっとの悲しみもそこに。


本当に過酷な日々だった。
片側顔面痙攣の発症の日々は、
本当に過酷だけしかなかった。

精神的にホトホト疲弊していながら、
よくもまあまともに出勤し続けていたり、
知人と会ったり出来てたもんだよなあ、と思う。
感心する。
同時に、自分で自分のことを「偉いよ!」とも思ったりもする。

このまますべてが過去の物になること。
それだけを、あたしは渾身の気持ちで切望している。

この秋、家族たちと旅行へ行くことになった。
国内旅行だけどね。
姉一家が企画している。
それに両親とあたしも参加することにした。

高齢になって来ている両親は、
飛行機に乗って遠出することは、
もうこれで最後に近いだろうね、と言っている。
特に、母は腰が悪いから、長丁場の移動が難しくなりつつある。
だからほんとに、これが最後の
大・家族旅行になるのかもしれない。

そう思ったら、
カメラを買おう、と考えた。
今あるカメラは古くてもうバッテリーが、持たなくなってる。
機種自体が古過ぎて、部品交換も出来ない。
だから思い切って、買い替えちゃおうか、と。
そして、
顔を近くで写しても”美肌”に撮れるヤツにしようと(笑) 
そんなことを思えるように、なって来た。
ようやく。
ようやく、自由の身になって来た感が、出て来た。

脳神経外科のあたしの主治医に、
退院後最初の診察のとき。
あたしは「暗い洞窟から、恐る恐る外へ出て来て、
眩しい光を感じているところです」と。
そんなことを、主治医につぶやいた。
すると、主治医は、
満面の笑顔でこう言い返してくれた。

「もうとっくに、洞窟から出てらっしゃいますよ」

暗闇だった洞窟から外へ出て、
恐る恐る踏み出して、歩く。
歩き出して、少し日が経った。
振り返ると、長く潜んでいた洞窟は遠くになった。
一番近い村まであたしは辿り着いて、
今、村に居を構え、暮らしを始めた。

ふと、気まぐれに、村のはじっこに立ち、
目をうんと凝らせば、
あの洞窟が、ごくごくほんの少し見える。

あたしは、じき、大きな町へ越す。
洞窟のもうまったく見えない、都会へ引っ越す。
そういう予定で、あたしは今、生きてる。

こんな、感じが、今のあたし。

新しいカメラを買って、秋の旅行へ向かおうと思う。
耳鳴りは残っているけど、それがどうした。
あたしの、泣き叫びたくなってた痙攣は消えた。
解放された。
洞窟は遠いものになった。
あたしは、新しく生きることに決めた。

パソコンの中の、
あたしの歴史みたいな写真群を整理しながら、
こんなことをひとり、思ったりしてる。

秋には、幸福な家族写真を、
うんと、撮影するんだ~ぁ!☆




DSC_5440bb.jpg



※新機種にそれまでには慣れておかねば、
 撮影どころじゃないわいね(笑)





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