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よしなし雑記

さよならの向こう側

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親戚の、
結婚相手の
そのおとうさんのごきょうだいの息子さんの、、、と。

ずいぶん遠い遠戚の男の人が、亡くなった。
あたしと同い年。
だからなんとなく、男性というより、男子という感じがしてる。

その男子とは、
親戚の誰かの冠婚葬祭のときに、1度だけ会ったことがある。
色白の、なかなか男前。
とっても物静かで、穏やかな青年だった記憶がある。

それから、もう1度。
何年前だったか。
ある、親戚のおにいちゃん夫婦の
車に乗っているときのこと。

すれ違った対向車を見て、
親戚のおにいちゃんが「おおっ!」と。
素っ頓狂な声をあげた。
なになになによ?!と、親戚のおねえちゃんが言うと、
「○○○が、車運転してた!」と。
なによ、別にいいじゃないのーと、おねえちゃんがあきれていうと、
「となりに、可愛い女の子が乗ってた!
ぬぉお!ありゃきっと彼女だー!」と言い、おにいちゃん。
「追いかけて、デート現場に踏み込んで、
うんと冷やかしてやろうっ!」って。
でも、うまい具合に、追跡出来ず
車の中の笑い話で済んだできごとが、あった。
物静かな男子君でも、
恋人いるんだなあ~
告白とかあるんだなあ~とかって、
なんだか、青春。
にまにました思い出がある。

そんなふうに、ふつうの暮らし。
恋も仕事もふつうにしてた、男子くんだったのに。
あるとき辺りから、親戚の話題から消えてった。
ちょっと遠い遠戚だから。
そうあたしは思ってたけど、そうじゃなかった。

男子くんは、心の病で苦しんでいたらしかった。
それはもう実は、
実に長い長い月日。
入退院をくり返しするようになっていたらしかった。

それでも、会った親戚のおねえさんは、
「私の子どもたちにもすごく優しかったから、
いまだに子どもたちは、あのおにいちゃんのことが
大好きだったって言うのよ」と言っていた。
それに、犬猫が大好きで、
家にいるいきものたちの面倒を、とてもよくみてたらしい。
とにかく、心の優しいひとだった。

あたしと同い年のその男子くん。。。

そこのおうちのおとうさんとおかあさんは、
亡くなってしまったことを、ずいぶん隠していたらしかった。
隠していたから、亡くなっていた事実を知った親戚たちも、
その思いを慮って、誰も大きな声で
彼についての話は、しないままでいるという。

あたしの親は、そっとこのお盆に
お供えのお花をおくった。
あたしもそのとき一緒に、御仏前をおくった。


誰にも知らされない、このさよならは、
何ともいえない悲しさがある。
切ない。
1度だけしかまともに会ったことのない、
男子くんだったけど、
ほんとに、ほんとうに、柔和な青年だった。


さよならの向こう側へ行って、
あなた。
楽になれたかい?
苦しかった何かから、
あなた。
解放されたかい?

さよならの向こう側についた今、
彼が望んだ自由を、手にしていますように。
きっと、安らかでありますように。

あたしの願いは、ただただ、それだけ。




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ご冥福を。
心のそこから、合掌。





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