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片側顔面痙攣のこと

点滴と投薬と。

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片側顔面痙攣の手術で、開頭しているから、
少なくとも5日間は、感染予防等の観点により、
1日中、抗生剤投与が続いた。

術後最初は、点滴。
抗生剤以外にも、脳内の腫れを押さえる点滴やら、
水分補給の点滴やら、あれこれ。
たくさんあたしに向かって、管がぶら下がっていた。
それが1本減り、2本減り。
最終的に抗生剤だけが続いた。

でも、食事がくちから3食、きちんと摂れるようになり、
医師より、
点滴から抗生剤の飲み薬に切り替えましょう、と言われ、ヤッタァ☆!
1日3回。
錠剤ひとつ。
楽になるぅ☆!

と。
大喜びしたのも、つかの間。
その錠剤の粒を見て、げげっ。
「…で。。。
でっかい。。。。。(沈黙)」

あたしは、ふだん、
まったくサプリメントなど、飲まないし、
風邪のときに、顆粒の葛根湯を飲むくらい。
と、何が言いたいのか、というと、
つまり、あたしはお薬を飲むということが、苦手。
食物ならバンバン、口に放り込むんだけど、
薬となると、別。
くちも喉も、胃袋もやんわり、拒否(苦笑)
「飲めない」

あんまり上手に飲み込めなくて、
いつもちょっとだけ、困ってしまう。
ただ、最近の薬の幸いは、錠剤だと大概、小粒なこと。
パッと口に入れて、お水でごくっと。
1度で流し込めるサイズの、小粒。

それが。
それが医師の手配で、看護師さんから渡された
抗生剤の錠剤は、見事なまでに時代とかけはなれた大粒
それも結構な巨大さだった。

「の。。。
飲めない。。。(汗)」

いやしかし!
これを飲まずして退院なし!
というか。
これを飲まずにおれば、また点滴になる!

せっかく体に入りっぱなしだった針も抜け、
すかっと清々したところ!
薬飲むくらい、なによ!
と、頑張った。
あたしなりに、頑張った丸1日。
1日3回。朝昼晩、頑張った。

けど、翌朝。
朝食後のお薬のとき、ゲボーっ(←尾篭で失礼)

飲めない飲めない、という思い込みも大きかったと思う。
でも、飲めないと思っているから、
錠剤が喉に詰まるんだもん!(涙)
詰まってるから、お水で流し込まなきゃ!と、
慌てて追加水分補給するも、逆効果。
今度は水芸みたいにどぴゅーっ!ゲボっ。

ベッドシーツを少し汚してしまったので、
申し訳ないけど、看護師さんに連絡。
朝のシーツ交換の係りの方の気配がしてたから、
あたしのも交換して貰いたいのですが、と。

すると、看護師さん。
いつもは笑顔のキュートな職業乙女ちゃん、と思って
見つめていたけど、
その可愛い手には、あの錠剤が!
「もどしちゃった分のお薬です。
ハイ、これ。
もう一度飲んで下さいね☆」

このときはもう、必死に懇願をした。
もどしちゃったけど、水分だけ!
水しか出てません!
固形のものは何も出ていませんでした!
朝食で頂いたお味噌汁のしるだけです!
固形物は出ていません!(ひたすら懇願)

「本当ですかァ?」と看護師さんは、疑いのまなこだった。
本当も本当、本当ですですです!!!
看護師さんはしぶしぶ(苦笑)信用してくれて、
何とか再度の投薬は勘弁して貰った(汗)
※本当に水分だけしか、もどしてませんから!


で。
看護師さんにまず相談。
お薬の粒が大き過ぎて、あたしには飲み込めない。
半分に割って飲んでも良いか。
あるいは、違う錠剤の薬に変更して貰えないか。

看護師さんは迅速に対応してくれて、
薬剤師さんがすぐ来てくれた。
けど、結局は「先生にご相談してからお返事しますね」

結果、半分に割ってくれた錠剤が、昼食後に出た。
けど、それでもじゅうぶんでっかい。
でっかい半分が、4個になっただけとも言えた。
「4回、飲むのか…」
絶望的な気持ちにすら、なった。

で、ものすごく頑張って、
ものすごく精神統一とか、精神集中とかして、飲んだ。
まるで修行。
ヤーッ!と、気持ちが立ち向かえるときまで、
待って飲んだ。
4回。
苦しい時間がものすごく長く過ぎた。。。

で。
もう一度結果、点滴になった。

看護師さんに、薬剤師さんに気にかけて貰い、
「どうしても飲めない」と話したら、
医師にまた迅速に連絡してくれていて、
夕方医師の回診の際、
「夕食後からまた点滴に戻しますか?」と言って貰った。
ので、泣く泣くだけど、点滴へ再度戻して貰った。
医師から「点滴に戻して欲しいという患者さんは
少ないですけどね(苦笑)」と若干笑われちゃった。
けど、飲めないんだもん!(涙)

看護師さんも薬剤師さんも、
その薬はいまどき珍しいくらいに大粒だ、と言っていた。
「確かにねえ。大きいですよねえ」
昔から普及している抗生剤だそうだけど、
最近の薬のように、小粒へと改良はされていないという。

さらに言うと、
あたしが薬品アレルギーがあるから、
その錠剤になっていることも、分かった。
大多数の患者へ一般的に使用されている抗生剤では、
あたしが以前アレルギー(蕁麻疹)が出ていて、
それを避けるために、の、ソレだった。
泣く(涙)

薬剤師さんに質問。
あたしが蕁麻疹が出たのは、もう随分昔の話。
年齢も過ぎたし、体調も変わったかもしれないから、
再度その一般的な薬品を飲んでみる。
そういうことは無理なんでしょうか?
たとえば、鯖寿司なんかで蕁麻疹が出た人でも、
また数年後に食べてみたら平気だった!ということもあるし。

答え。

「一度アレルギーが出た薬品を、
あえて再挑戦するというような、リスキーなことは普通しません。
アレルギーとして、体内で認識されてしまったものは、
おそらく何度飲んでも、
何らかのアレルギー反応は出るかと思います。
確かに年齢や体調により、反応は変わるでしょうが、
やはりそこは、避けて別の手段を考えます」

そうですか。
まあね。
そうですよね。。。

看護師さん。
「言い出すと、アレルギーと断定するのは、
実はとても難しいです。
たとえて言われた、鯖寿司の蕁麻疹反応にしても、
もしかしたら、初めからその鯖が傷んでいたのかもしれない。
食べた方が体調不良だったから、なのかもしれない。
いろいろな事情が重なって出たのかもしれない。
でも、同じ鯖で再度食べ直してみることは不可能ですし、
同じ体調や状況で再挑戦してみることは、出来ません。
なので、一度でもアレルギーが出たものは、
出来るだけ避ける。
これが良いのではないでしょうか」

ごもっともでございます。
はい。。。


1日だけ、点滴の針が抜けて、また針を入れ直して貰った。
そのときの看護師さんの悪口を言うわけじゃないけど、
あんまりうまくなくて、3度、挿すのを失敗された。
お詫びはいっぱい言って貰ったけど、
さすがに4度目をされるときは、悪いけど
はっきり誰か違う人に、と願い出よう、
そう思っていたら、看護師さんみずからが取り止めてくれた。
後から違う看護師さんが来てくれて、
改めて針を差し込んでくれて、
心底ホッとした。

錠剤を飲むことが苦痛で苦痛で、飲み込めない。
点滴はもちろんそりゃあイヤだけど、
投薬なら1日3回。朝昼晩。
点滴は、1日2回。朝10時と夜10時。
パックのサイズも小振りだから、
ゆっくり投与されるものだけど、せいぜい40分。
もう、断然あたしは、こっちだと思った。


オープンスペースで、食事可能なので、
気まぐれにずいぶんそこで、食事をした。
15日間も入院していて、
体調が落ち着いて来て、
オープンなところでに何度か座ってもいたら、
何人かの入院患者さんたちと、顔見知りになる。
朝食なり、夕食なりを、ともにすることも、しばしば。

で、食後のお薬を見るでもなく見ると、
みなさん、ものすごい分量を飲んでらした。
看護師さんたちが手分けをして、
各患者へ完全、確認後の手渡し。
そのとき「これが○○のお薬で、これが○○のお薬」と、
ひとつずつざくっと言いながら、渡してゆく。

たった1粒でわーわー言っているあたし、
情けない(でも飲めない)
相部屋の奥さんが「ぐぐっと飲まれたら平気ですよ」
などとご指導下さる。
「私なんか、ふだん、サプリメント飲んでるんですけど、
1日6粒って言われてるの、いっぺんに全部飲んじゃう。
結構大粒だけど、面倒くさいから6個まとめてますヨ」

横から別の奥さんも。
「私も何個かまとめて飲みますね。
3つか4つは。
何回も分けて飲んだら、
水分だけでお腹膨れちゃうでしょ。それヤなの」

つわものぞろいなのだった。。。


点滴がいい場合と、そうでない場合とあるのだと思う。
相部屋のもうおひとかたは、
ずいぶん体力低下されているご様子のときは、
点滴投与されていたけれど、
少し改善がなされて来たら、
飲み薬で、と切り替えられていた。
うがった見方かもしれないけど、
点滴にすると看護師の負担も増える。
時間管理とか、点滴バッグの入れ替えとかもろもろ。
あたしだって、術後2日間ほどは、
深夜2時ごろ点滴バッグの入れ替えがあった。
でも、飲み薬になれば、その負担は減る。

また、飲む、という行為は生きるチカラだ。
飲み薬は、その活性化にも繋がるだろう。
そして、家族からの要望も、深刻にあった。
患者さんの娘さんが、
自宅に戻ってもお薬なら飲むだけだけど、
点滴から離れられなくなったら、
そのときが大変なことになってしまう。
だから早く、飲み薬になって。
そう、カーテン越しに、おかあさんへ訴えていた。
(聞こえてしまうから、聞いていたけど…
ものすごく切なかった)

点滴か、飲み薬か。
患者の立場は、いつだって悩ましい。
薬の形状ひとつでも、事情が変わって来る。

いろんなことを、考えた日々だった。


点滴の針を挿し損ねられた箇所は、
ずいぶん長い時間、腕に青あざみたいにして、残った。
押すと痛んだ。
でも、勉強になった痛みだと思った。
この痛みは貴重なものだと思い直した。




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保護シールのせいで、
ハンドクリームもまったく塗れず、
手の甲、しわくちゃ。。。





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