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片側顔面痙攣のこと

再手術への道/B病院編

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A病院に作成して貰った
<紹介状>とCDRを持って、B病院へ向かった。

初めて向かったB病院は、本当に巨大な病棟を持つ病院で、
正面入り口から入った最初の印象は、というと、
ずばり〝駅のターミナル〟

総合受付窓口が、どーんと有って、
大きいなあと感心しながら奥へ進むと、
精算窓口なんて、もうまさにJRの、
大混雑な、ビッグきっぷ売り場!
こんなに広い会計場所が必要なんだなあ!(驚愕)

そして、それぞれの科の待合も、
ソファが向こうの向こうの向こうの向こーーーうの方まで、
なみなみと連なって置かれていた。
本当に圧倒的なる、巨大病院。

脳神経外科で予約を持っていたけど、
予定時間を1時間半程超過して、
ようやくあたしの診察になった。

診察してくれた医師は、
とても誠実そうで、大病院の医師というイメージではなく、
親身になってくれる、素朴な個人病院の先生、という感じ。

悪くない。
でも。
さりとて。
良くもなし(苦笑)

<紹介状>もCDR画像も有るし、
あたしもまた、これまでの自身の経過詳細を
自分なりにまとめた一覧表を、
看護師さんにお預けしていたから、
それも読んで頂いていたようで、
話はつつがなくスムーズに進んだ。

結論から言ってしまうと。
B病院での再手術は、ないかなあ。。。
これが、今現在の心境。
ここではないのかなあ、という言葉が、思い浮かんだ。


まず。
こちらのB病院にいる、かなり高名な医師による
面談受診だと思っていたのだけど、違った。
受診日を、病院側から指定されたし、
かつ、その日はその、高名医師診察日で、
しかも完全予約制だったから。
きっとその医師なんだ、と思ってた。
けど、違った。
なんか、がっかりした(苦笑)

質疑応答になって、
もちろん質問をした。
「こちらの病院では、
年間何人か、再手術の方は、来られますでしょうか」

答え。

「うーん。そうですねえ。
ほとんどいないですねえ。
年間ひとりかふたり…かなあ

あれっ?そんなもん???
ネット検索では、何度か、
どなたかのコメントで「再手術に積極的らしい」とかって、
A病院と併せて、名前が挙がっていた気がするんだけど。。。

「他の病院で、手術をされたけれど、
残念ながら治りがよくなくて、来られて再手術、という方は
もちろんおられますけど、そんなにはしてないです」
という医師の言葉の向こうには、
1度目の手術で、
ほとんどの患者さんが完治されるんで。

そういう事が、あった。

「当院での経験から言いますと、
片側顔面痙攣の手術で、完治する割合は
90%程度です。
もちろん、この率は1度目ですよ。
2度目になると、若干低くなります。
でもそれは、全国どの病院でも、正直
その割合は同じだろうと思います。

残念ながら、手術をしても治らなかったという方は、
やはり1割程度はおられます。
聴力に支障が出てしまわれた方も、
たった1人だけですが、いらっしゃいます。
投薬などで、若干改善はされておられますけれど。
これも、だいたいどの病院でも同じだと思います。
もちろん、1度目の手術においては、です」

というように。
というような。

要するに、
この病院で最初に手術をして貰っていれば、
医師のいうところの「だいたいの患者さんは、
1度目の手術で治られますけどね」に入ったんだろう、なあ…と。
なんてね。
ふと思ってみたりしながら、あたしは、
なんとなく複雑な気持ちを持ちつつ、面談していた。

手術なんかに、れば・たら、はダメだけど。
わかっちゃいるけどねえ(若干、ため息…)

医師は続けて言った。

「再発の患者さんの理由の大半は、
私が思うに、
最初の手術のときに、
血管と神経が触れている箇所を、
全部探し切ることが出来ていなかった、だと思うんです。
癒着がどうとか、というよりもむしろね。
探し切れていなかったから、だと思うんです」

では先生。
あたしが今回、もし、再手術をしようと決めた場合、
治ると思われますか?

「うーん、
絶対と言えないのが、手術の難しさなんですけども。
うーん、そうですねえ。
治ると思いますけどねえ」

こちらでは、3度目などの、
さらに複数回再手術という方はおられるのでしょうか?

「いやあ、いないですねえ。
少なくとも私が執刀した患者さんでは、
ひとりもおられないですねえ。
だいたい1度目の手術で、うーん。
まあ、だいたいの方が治られているのでねえ。
90%位の患者さんが、完治されていますからねえ」

ご立派!
最初に出会っていたなら、
あたしも今頃完全に、痙攣から自由の身だったのかなあ。
と、思う反面、
先生。
でもね、先生。
こうして再発に悩んでいるキャリアーって、
世間にままいるんですよ、と。
世の中に、片側顔面痙攣の再発の辛さに、
嘆いているキャリアーって、
密かに、先生が思うよりたぶん、案外いるんですよ。
現にあたしがこうして、先生の目の前に。。。

世界的脳神経外科の権威なる医師、が、
このB病院には在籍されているようだけど、
あたしは、たぶんその医師には執刀を受けないんだろうなと思う。
診察をしてくれた医師が、今後も担当なんだろうなと思う。

医師は穏やかに、言った。

「この症状は、命には何ら関わりません。
このことは、ご存知ですよね。
このまま放置されても、
多少痙攣が酷くなるかもしれませんが、
でもそれ以上のことはありません。
もし、命に関わって来るようなものならば、
医者として手術を提案したりもしますが、
幸いこの症状は、それがありません。
だから、今後どうするかは、
どうしたいか、と患者さんがお決めになることなのです。

今すぐどうこう、ということもありませんから、
もう一度、じっくり今後について、
お考えになられては?
ご家族ともお話なさってみることも大事でしょう。
強くご希望されれば、もちろん手術は可能です。
でも、
<紹介状>を書いて下さって、
1度診察も受けられているA病院で、
再手術なさることも良いでしょうし、
地元の病院でなさってもいいかと思います。
もちろん当院でも、どこでも」

って、
はらっ?はれっ?
そんな程度のもんなのスか???
(ちょっぴり、キョトン:苦笑)
ふ、ふうん。。。。。

全体的なトーンとして、
こちらの医師から受けた印象は、とにかく。
「1度目の手術で、たいがいの方が完治」
こういう思いで執刀されているんだなあ、という印象を受けた。
それはすごいことだと思う。
すごい”腕に覚えあり”に思える。
一発でだいたいの人を、治している、という
力量というか、
辣腕というか。

クドいけど、1度目にこちらの病院へ来ていたら、
あたしも???
・・・・・
でも。
れば・たら、は、もうどこにも無いし、
いまさらどうにも出来ない。
夢想したって、所詮夢想。
無駄なことだ。

こちらのこの医師に、やはり、と、
よくよく考えて、再手術を願うか。
この、
2度目の手術でも「治ると思いますけどねえ」に賭けるか。

あるいは、
A病院の再手術の患者の
来院数と執刀数を、気持ちの支えに、
あちらで再手術を希望するか。
A病院では、最高責任者医師には、
まだ面会出来ていない。
あたしがここで希望する、と
申し出たら、そのように動き出すんではないか?と思ってる。
初回受診した際の医師が、執刀はおそらく
責任者になると思う、と。
そう言っていたから。


B病院の医師は、あたしが退室するとき、
優しく、こう、言った。

「再手術をこちらで、と思われましたら、
そのときは”診察”になります。
予約を取って頂いて、それから。
診察して頂いて、検査もしながら、
入院手続きの準備等もして行きます。
お考えになられる期間は、
こちらとしては特に期限を設けませんので、
よくよくお考えになられてみて下さい」


大きな大きな巨大・大病院だけど、
医師は、親しみのある方だったし、
良かったなと思う。
片側顔面痙攣についての成り立ちみたいなものも、
再三になりましょうが、と、
ちゃんと説明してくれた。
そして、正直だった。
「再手術ということで、
前回の術歴を見せて貰ったとしてもですね、
こればかりは実のところ、
正直言って、
(頭蓋骨の中身を)開けてみないと、
なんとも分からないのです。
これが、正直なところなのです」

これはもう、本当に、そうなんだろうな。
どこの病院、どの医者でも、同じことを言うだろうなあ。


巨大ターミナルの、巨大きっぷ売り場みたいな会計エリアで、
その日の会計を済ませ、病院をあとにした。

振り返って病院を見上げたら、
本当に超高層ビルディングだった。
あたしの暮らす街には、皆無のビルだ。
天空に届かんとす、の、
バベルの塔みたいだと思った。


A病院での次回診察予約を、確保している。
担当医が
「B病院へ行かれたり、
お考え直されたりされるかもしれませんが、
一応、予約確保しておきましょう。
気が向かれなくなったら、
ぜんぜんキャンセルなさって結構ですからね。
どこの病院で再手術なさるか、
どこの病院を診察されてみたいか、
いろいろお考えになられたらいいと思います」

あの病院、あの医者。
この医院、この医師。
こういうことが募りつのって、
重なってゆくと、社会問題になっている
”病院ジプシー”になるんだろう。

【藁にもすがる思い】

この言葉は、重い。
すごく、悩みを持つ者には、重い言葉だ。

でも、藁はやっぱり藁だった、になるかもしれないし、
藁だと思っていたけど、鉄筋だったに、なるかもしれない。
こればかりは、
それと出会えるのかどうかは、
おのれの持っている<運命>のような気がする。

バベルの塔を見上げながら、
マフラーを巻きなおした。
晴れてるのに、突風みたいな風の吹く日だった。




0321oew (3)za





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Comments 3

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lou.c  

Re: お立ち寄り下さりありがとうございます

鍵コメントさま、

お立ち寄り下さり有難うございます。
ご助言、有難うございました。

2017/03/23 (Thu) 13:23 | EDIT | REPLY |   

とも  

おはようございます。
昨年8月に左側顔面痙攣手術を受けましたが、完治せず、今も症状が少しずつ悪化しています。
これからのこと、不安でたまりません。
いつも、参考にさせていただいています。

2017/03/25 (Sat) 06:09 | EDIT | REPLY |   

lou.c  

Re: お立ち寄り下さりありがとうございます

とも様、

お立ち寄り下さり有難うございます。

私の体験が、ご参考になるかは怪しいところですが(苦笑)
それでも、自分の正直な気持ちと、正直な事態を書いております。

片側顔面痙攣だけでは無いでしょうが、
何かの症状や症例が完治された方は、
思いを吐露sじょたい、ということも、
同時に消え去るものなのですよね。
私は残念ながら、しつこく書き続けております…(涙)

私は残念なことに、完璧に、再発しています。
複雑な感情や不安、落ち込み、凹む思い等々、
ややこしい気持ちがテンコ盛りですので(苦笑)
「あああんな人もいるんだった」と
気休めにまた、どうぞ、お立ち寄り下さい。

しかし。
とも様は、
昨年8月に左側顔面痙攣手術を受けられたのですね。
私のかつての執刀医は、
術後2年間程度は、経過観察を、と
しつこく、何度も言っていました。

今、再手術先を考え始めて、受診していますが、
どの医師も、同じように、
最低でも1年間、長くても2年間程度は、
経過観察をします、と言われています。
なので、とも様は、まだまだ術後の日も浅くておいでです。
完治をしていない、のではなく、
完治に向かう道のりの最中、でらっしゃいます。
ですから、どうぞお気持ちをしっかりお持ちになって☆

せっかく、恐ろしく、辛い開頭手術まで挑んだのに、
完治しないでいる、という状況は、
本当に気落ちしますよね…(涙)
痙攣は、1日中、頻々と、
勝手に起きまくるし、で、もう
ものすごく「ずっと一生このままなの?」
などと思い始めると、重たい気持ちに
ぐるぐる囚われますよね…(泣)

でも、でも!
とも様は、まだじゅうぶん経過観察期間中なのです!
お気持ちを大きくお持ちになられて、
少しでも穏やかにお過ごしになって下さい。

私は、完全なる<再発>者なので、
とも様の100倍は、あれこれ気持ちも不安定です。
ときどき「コンチクショーめ!(怒)」と
暴れる気持ちになったり、
「誰か助けてー!この痙攣を止めてー!」と、
大声で泣き叫びたくもなったりしています。
けど、それでも、基本的には、ふつうに暮らしています。
暮らすようにしています、が、正しいでしょうか。

いちいち<顔面痙攣>で、気持ちが振り回されているので、
テレビ番組でも小説でも映画でも何でも、
もっと言うと、友達とのおしゃべりでも、
バカバカしいものが最高と、思うようになりました。
哲学的だったり、道徳的だったりするより、
「ガハハハハハハー♪」を、断然求めるようになりました。
手術以前よりもっと(笑)

とにかく、こんなのも、います世の中に(苦笑)
ぶうぶう日々言っています(苦笑)
でも、とも様は、まだまだ希望がおありです!
良くなられますように。
本当に、心からそう、お祈りしております。
良くなられますように☆

2017/03/25 (Sat) 20:09 | EDIT | REPLY |   

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