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よしなし雑記

あなたにとてもよく似たひと。

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愛犬と夕暮れ。
散歩へ出かけているとき。

通りの向こう側から、携帯電話を見ながら
歩いて来ている女のひとがいて。
はっとなった。

「あっ!○○ちゃん!」

先に言ってしまうと、その女性は知っているひとではなかった。
でも、本当に、知っている○○ちゃんと、そっくりだった。

愛犬が立ち止まっている間に、
通り過ぎてゆくその女性を、穴が開くほど、ガン見した。
本当にそっくり。
でも、違う。
よくよく思ってみれば。
その女性は、出会った頃の、
若い若いときの、○○ちゃんと、うりふたつだったんだ。

アシンメトリのお洒落なボブ。
ぴりりとしたストライプの、メンズ仕立てのシャツに、
すらりと伸びた脚によく似合う、マニッシュな、パンツ。
ヒールの高さはそれほどない、けれど、
きゅっと尖ったヒールの、大人びた、パンプス。
そして、何より、外また(笑)
きれいな子なのに、ずんずんとした、外またで。
そんなところまで、そっくりだった。
だから、すごくすごく、吃驚した。

と同時に、
すごくすごくすごく、懐かしくなった。
センチメンタルな気持ちになった。
いろんなことが、懐かしくて。
いっぺんに、感傷的な気持ちになった。

今頃彼女は、どこで、何をしてるのかなあ。

年下の子だったけれど、ウマが合ってたと思う。
親しみを持って、接してくれていたので、
私もそれに、応えた。
若くてお互い時間がいっぱいあったころ。
都合がなくとも、なんとなく、
一緒に過ごすことが多くあった。

でも。
ふしぎ。

何がどうという、事情や経緯とか、
何かがあった、という訳でもなく、会わなくなっていった。

お互い、生き方の道すじを考え始め、
就職をしたり、転職をしたり。
恋をしたり、旅に出かけたり。
いろいろあった。
そんなうちに、何とはなしに、会わなくなっていった。

○○ちゃん。
元気でやっている?

まあ。
そんなふうに、胸の中で思うくらいで、
ちょうどいい気がするけれど、
一瞬にして、過去の自分にすり変わった気がしたので、
本当に、ちょっと、切なくなった夕暮れだった。

ほかにも、理由はないけど、
ぜんぜん会わなくなったひとって、いる。
思えば、実は。実に、結構、いる(苦笑)

訳あって、積極的に疎遠化したひとも、
もちろんいるけれど、
そうでない、なんの意味もなく、
離れていったひとびとって、結構、いる。

おかあさんと二人暮らしのひと。
今度、引越しをする。
「思い切って、戸建ての家を買うつもり。
家が決まって越したら、連絡するわね。
きっと遊びに来てね」
そう言ってくれていたけど、それきりになったひと。
体調不良のあった、彼女のおかあさんのことも気がかりだったから、
落ち着かれたかなあと思った頃に、
1,2度メールを送ってみたけど、返事が来ないままだった。
忙しくされているんだろうな。
そう思ったこと半分と、
もう、私は、連絡無用な相手になったんだろうな、と
思ったことが、半分。
お家に遊びに行って、おかあさんもまじえて、
よくよく3人でごはん食べたりもしたんだけど。
楽しかったそのときの思い出たちだけは、本物だと、思ってる。
たぶんね。

恋人を追いかけて、都会の街へ出て行ったきり、
連絡が途絶えてしまったひと。

外国へ旅行へ、長く行ってくる、と言って、
出かけたきり、音沙汰のなくなったひと。

友達の友達や、知り合いの知り合い。
つてをたどれば、どうにでも、連絡はつくような距離だと思うけど、
いまや、地球は小さくなっているから、
連絡はどうとでも取れると思うけど、それきりにしている。
まあ。
それでいいんだろうと思ってる。

喧嘩したことでもないし、
何か遺恨がある訳でもない。
ただただ、会わなくなってしまった。
それだけの、こと。

ただ。
ただ、今のように、
むかしむかしの、そっくりなひと。
若い若いころの、そのひとに本当によく似た人。
そういうひとに会ったから、
何だか、ちょっと、切なかった。

あなたによく似たひとと、会ったよ。
うんとうんと、むかしの若い若いころの、
あなたによく似たひとだったのよ。

愛犬が歩き出したから、私もついて、歩き出した。

ふり返ってその女性を見たら、
遠くの方で、立ち止まり、手を上げて、
タクシーに乗り込んで、去って行った。
時間を気にして、忙しそうな気配まで、そっくりだった。

遠い過去の中の、思い出のひとになってしまった人々。

結婚をして、子どもを立派に育てているかもしれない。
遠くの異国で暮らしているかもしれない。
ご両親と今も一緒に住んでいるかもしれない。
仕事に燃えているかもしれない。
何かの病と戦っているかもしれない。
(↑私のように、片側顔面痙攣、なんていう、
  レアケースの症例にぶちあたった人は、いないだろうな:涙)

どんなふうに、生きてるんだろう。

どうあれ、すこやかにやっていて欲しいと思う。
その思いは、会わなくなった今も、
昔の思い出とともに、情として、そう、思ってる。


人生だなあ。
なんか。

そんなこと、思ったりした。
切なくなると、ちょっとあれこれセンチメント。
夕暮れどきだったから、余計にね(苦笑)




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