薬と思い出と

突如、ぐぐっと冷え込んだ夜。

お風呂上りに、油断した格好で、
そのまま寝てしまった。
翌朝、喉がイガイガ。
失敗したなあ…と反省しつつ、
葛根湯を真面目に1日3度。
熱は無し。
けど。
飲んだけど、ときすでに遅し…
翌日午後から、声が完全にガラガラ声に(大涙)

こういうときに限って、なぜなの。
土日もしくは、祝日。
病院は休んでる。
しょうがないから月曜朝一番で、
耳鼻咽頭科へ向かった。

診断結果によると「声帯に浮腫」と。
風邪が原因らしいけど。
ポリープだとか、怪しげな気配はないそうで、
抗生物質の投薬と咳止めシロップ液の処方を受けた。

お薬を飲むことは、片側顔面痙攣の術後飲んでいた
ビタミン剤以来。
入院中は、よくお薬を飲んだなあ。
そんなことを、ぼんやり思い出したりした。
特に、抗生物質。
1粒が超・巨大過ぎて、飲み込むことができず、
本当に、苦労した。
ゲボだって、した。
投薬に、こんなに苦しんだことは、なかったなあ。
まさに、お薬同様、苦い思い出・・・(苦笑)


片側顔面痙攣の再手術のとき以来、
あたしは、
医師から処方された薬品は、
真剣に、真面目に飲むようになった。
薬に、念を込めながら、真面目に飲むようになった。

幸いなことに、片側顔面痙攣での術後は、
決まった食事制限も、運動も、何もない。
もちろん、投薬も何も、ない。
ただ、3週間分の、ビタミン剤を処方されて、退院した。
末梢神経に効果あり、という、
だけ、といえば、だけの、純然たるビタミン。
知人に「ビタミン剤は気休め」だと言われたこともあったけど、
でもあたしは、真面目に1日3度、ちゃんと、飲んだ。

顔面痙攣で、右側顔半分に、
軽度の麻痺が出ていたから、
飲むとき毎回、
「効きますように」と願いながら、飲んでた。
”薬を飲む”ということで、症状に対して、
ざわつく気持ちが、落ち着くことも、知った。
「気休め」と言われても、当事者にとっては、薬は、薬だった。


ガラガラ声の掠れ声で、勤めに行くのは気が重い。
どうしたって、人と話さねばならないのだから。
勤務中に不都合なことも、会社に悪いと思うし、また、
話す相手側にも、申し訳ないなあと思う気持ち、半分と、
もっと言えば、
「治りが遅れるなあ」が、半分。
いや、違うな、半分以上(苦笑)
医師からは、
声を出さないことが、最上の治療だと聞いた。
「でも、社会人として暮らしてると、
そりゃ無理な話だからねえ」と、耳鼻咽頭科医師。

先生にお聞きしたいのですが、とあたし。

ここ1,2年、
風邪気味になると、喉が痛み、
声が枯れることが多くなりました。
これって加齢のせいでしょうか。
防ぐ方法は何かないのでしょうか。

「加齢、が原因かと聞かれたら、そうだねえ。
そうかもしれないねえ、という答えかなあ。
予防法?
ないねえ。
大きな声でしゃべらないこと。
それくらいしかないかねえ。
介護師さんとか、幼稚園の先生とか、
患者さんで、多いね。
でも、しょうがないでしょ」

こちらの耳鼻咽頭科医師、
超さっぱりした先生。
取り付く島は”ある”けど(苦笑)
答えはいつも、こんな感じで、診察終了。

まあそういうもんなんだろうなあ、と思う。
予防法はいつも、こんなだけ。
≪手洗い・うがいをよくしましょう≫
≪睡眠を十分とりましょう≫
≪バランスの良い食事をしましょう≫

「それでも、なるときゃなるしねえ」
この耳鼻咽頭科医師は、そんな感じをさらっと言う。

声がガラガラで、喉が少し、痛い。
けど、こんなすっげえダミ声に、比例してるほどの痛みではない。
そう言うと、これまたさらっと言われた。
「声の出る出ないと、
喉の痛みとは、あんまり関係ないからね」

さいですカ…


真面目に食後、薬を準備して、飲む。
「早く良くなりますように」と念じながら、飲む。

薬をどうあれ、見るたび、
どんな粒の薬であれ、
手にすると、片側顔面痙攣の手術のことを、思い出す。

薬と、それらの思い出は、
ぎゅっとひとつにまとまってて、離れない。
ちょっとだけ。
ほんのちょっとだけ、毎回、胸が苦しい。
ほんのほんのほんの少しだけだけど。
それは何となく、
「昔むかし、大好きだったあのひと」みいなもんだと、思う(苦笑)
今ではほんとに、別になんとも思ってない、
大昔の大過去の過去のことだけど、
でも、そのひとの思い出の存在は、ちょっと特別。
その思い出は苦しくて、切なくて、つらい。
そんな感じと、似てる気がする。
あたしだけだと思うけど(笑)


喉にウイルスで、炎症。
声帯に菌で、浮腫。
しょうがない。
雑に暮らしていたつもりもないし。
しょうがない。

片側顔面痙攣になった、理由だって、
何もなかった。
あんなに大きな症状でも、理由なんて何もなかった。
だから、こんな風邪のせいでの、こんなことなんて。
しょうがない、の、さきっぽだ。

薬をえいっと飲みながら、
いろんなことも、一緒に、飲みこんでく。




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2017-09-04 : よしなし雑記 : コメント : 2 :
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Re:応援しています!
鍵コメント様、

ご相談メール届きました。
個人的にメールを頂けましたら、もう少し込み入ったお話も
お伝え出来るかと思うのですが、難問ですね。
私もパソコンにはあまり明るくないので、
方法をお伝え出来ず残念です…

片側顔面痙攣での手術痕は、
私個人の体験談で申し上げますが、
<傷み>という意味では有りません。
傷口が<引き攣れる>感じが、大きいです。
1度目の手術の後の方が、その感じも強かったです。
2度目の今回は、引き攣れ感も薄いです。
おそらく縫合の縫い目が良いのだろうと考えています。
1度目のときには、傷口がケロイド状に盛り上がっていましたが、
今回はそれも有りません。
傷口の筋そのもの自体、細くてキリッと仕上がっていますので。
さらに言うと、1度目の手術の後、
切られた箇所がズボッと、酷く陥没したのですが、
今回2度目の手術では「それも出来るだけ修復したいと思います」と
担当医師より事前に言われていました。
美的にどうこうなどまったく気にもしていませんでしたが、
酷い陥没も随分きれいに修復して貰えました。
全てにおいて、脳外神経外科医の手術技術の手腕の差だと、
強く実感しています(断言)

ただ<引き攣れ>感は、筋肉組織を切ってしまっているので、
どうしても長くその感覚は残る患者さんが、多いようです。
メスを入れるということは、そういうことなんだろうと思います。
ご不安の<傷み>は、そういう意味では、私はほとんどありません。
でも、ご不安ですよね。分かります。

手術する部位が首にかけてになると思いますので、
術後の首の凝り等は、あるかもしれません。
私は幸いありませんでしたけれども。
でも、手術した箇所を気持ちが庇うため、
術後はしばらく、どうしても、へんてこな格好で寝たり、
首もあまり揺らさないように等してしまうと思うので、
大きな意味では、肩凝りや首凝りは起きてしまうかと思います。
手術内容に関係してでは、直接的に関わりは無いように
私は思いますが、何といいましても、すべて個人によるかと思います。

地元近くの都市で手術されるか、
それとも”東京”でされるかは、鍵コメント様のお気持ちと
お考えと、ご都合によると思います。
突き放したように思われましたら申し訳ないのですが、
これは本当に個人の選択の問題だと思いますので。

情報を十分収集されて、十分ご検討なさって。

お住まいの都市にも、片側顔面痙攣に明るい
脳外科医が居る病院もあるかもしれません。
また”東京”には、本当に多くの脳外神経外科があるようです。
私は東京まで意識が向かいませんでしたが、
東京まで向かわれた方によると、
他府県から本当に多くの患者さんが来られるそうなので、
病院側も配慮して下さるようです。

初診を受けた後、住まいが遠方な分、
そうそう頻繁に度重なる受診外来は無かったと、
お聞かせ下さった方がいました。
片側顔面痙攣は、幸いなことには、緊急を要するような
命に別状が無いので、そういう配慮が受けられる
症状だと思います。
なので病院数も医師人数も圧倒的多数な”東京”も、
選択のひとつには、本当になさっても、と思います。

回りくどいかもしれませんが、
まずは、地元近くの都市の病院を受診されつつ、
東京も視野に、情報を集める、はどうでしょう。

何人かの脳神経外科医に面談していくうちに、
手術についての知識も得られて行きましょうし、
医師との相性等についても、お考えが浮かんで来られるかと
思います。
また、病院や看護師さん達の様子も、
手術先を選ぶことには、重要だと私は思いますので。
そういうことも多々含め、熟考されることが肝心かと思います。

そして、そういう手順を踏んで行かれているうちに、
明確に”東京”の病院を探したい、というような
決意のようなものも、心に浮かんで来られるかもしれませんし。。。

一番残念なことは、手術先をゆるく妥協して決めて、
その後、術後の経過が思わしくなかったときなどが、
もしももしも有ったりした場合、
「やっぱりあのとき、思い切って東京の病院に
行って手術をしておけば良かった…」と、後悔されることです。
私が1度目の手術について、大変後悔しているものなので、
ここは心底申し上げます。
後悔ほど無念なことはありません。

その”東京”でも、今度は
ものすごくたくさんの病院がありますから、
またそこでの選択が出て来ます。
もう徹底的に考え、悩まれることは、
辛いことではありますが、大事だと思います!

頭蓋骨に穴を開けるのですから、
ホイホイ出来るものではありませんよね。
本当に大きな決意と勇気が必要です。
なので、慎重に、それと同時に、
ご自身のご納得の行く病院と、脳神経外科医を
選ばれますことを!
それが、地元近くの都市であっても東京であっても、です。

まずはお電話等で、各病院へご相談でも第一歩です。
私は2度目の手術だと、電話で伝えたとき、
出て下さった看護師さんから、
「しばらくお待ち下さい」となり、
「再手術ということですので、そういうご事情でしたら、
○曜日の医師に診察して頂くのが宜しいかと思います」
などと、ご案内下さった病院もありました。

悩まれるお気持ちは、本当に痛いほど分かります。
でも、今情報は溢れています。
十分収集なさってご検討を。
そこを選別しながら、ご自身の体験で
病院や医師を選んで行かれることが、最も大事と思います。

鍵コメント様にとって、
すべてがよきことになりますように☆!
遠くから応援しております!
2017-09-08 21:28 : lou.c URL : 編集
Re: 応援しています!☆
鍵コメント様、

治療に向けて、行動なさることに決められたのですね。
片側顔面痙攣に向き合うということは、
本当にいろんな勇気や決意が必要ですけれど、
たった1度だけの人生ですもの!☆
弱腰でもへっぴり腰ででも何でも、
よろめきながらでも、立ち向かって参りましょう!

片側顔面痙攣は、
手術で高確率にて完治するかもしれない、という事実は、
患者であるものにとって、輝く<希望>だと私は思います。

私自身のことですが、
手術で治るかもしれないなら、する!と、即決しました。
怖がりだけれども、超・短気なので(苦笑)
延々痙攣に振り回されるくらいなら、
こっちから木っ端微塵にしてやるー!と、
怯えながら(苦笑)手術に挑みました。

2度目の再手術についても同様で、
こんな痙攣に囚われて一生このまま
暮らすのなんかヤだ!
くっそー再手術で、今度こそ消滅させてやるーっ!と。
腹立ちと怒りが原動力で(苦笑)挑みました。
中身は本当にへろへろのヨワヨワです(苦笑)
でも、とにかく”完治出来るかもしれない”は
本当に大きな<希望>だと思うのです。

鍵コメント様の、ご納得出来る
脳神経外科医に出会い、朗らかな未来がありますように☆!
心からそう祈っております!
2017-09-11 12:44 : lou.c URL : 編集
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プロフィール

lou.c

Author:lou.c
2013年10月、片側顔面痙攣で開頭手術を受けました。煩わしかった痙攣から解放された☆と思いきや、術後約1年数ヵ月後、また魔の痙攣が始まりました…
この症状について、さらには病というモノなどについて、さらにさらにはいろいろよしなにごとを書き綴りたいと思います。

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