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心が動くポイント

勤め先の直属の上司(女性)が、
仕事の最中、ふと、言い出して来た。

あたしの顔を、しげしげと眺めながら、
こう言った。
「お顔、ずいぶんスッキリしたよね」と。

一瞬あたしは何のことだか、分からなかった。
顔がスッキリした?
はて?
ん?!
まさか片側顔面痙攣のこと?!

「1度目の手術のあとより、ほんと、スッキリしてるよね。
おめめもパアッと、ぱっちりしてるよね」 と。

「手術やり直して、良かったねえ」

いや、吃驚した。
この上司とは、仕事上の話はするけど、
私的なこと。
特に個人的感情のまじった話は、ほとんど、しない。
きっぱり言ってしまうが、
この上司は、常に、感情に任せて言葉を使い過ぎてて、
ときに、パワハラを想起させるほど、強烈。
個人的攻撃、はないからそういう性格なんだと思う。
ただ、会社全体、社内の部下たちからは、好かれていない。
もちろん、あたしだって、好きじゃない。
けど、あたしは残念、直属の部下だから。
「ほんと、大変だよねえ。ご苦労なことだよねえ」
なんて。
あたしはいつも、ほかの部署の同僚たちから、
同情さえされてる(失笑)

その上司が「手術して、良かったね」と言って来たんだから、
そりゃもう吃驚なのは、自分でも当然だと思った。

でも。
ここで、ふつうなら、
「うわぁ…☆どうも有り難うございます(感動)」と。
感動する、と思うけど、
あたしはこのポイントでは、正直、ぜんぜん心が動かない。
「ああハイどうもあざーす」
言葉は良くないけど、でもまあそんな感じ。
だってさ。
だって、本当にこれで<完治>で<根治>完了したのかなんて、
分かんないんだからさ。
もろ手を上げて、高らかな声で、
「そうなのですー!
ほんとに再手術で完治(あるいは根治)したんで、
もー最高に人生ハッピーなんでーすーっ!!!☆」
みたいに、言えない。
言えたらどんなに、幸福だろう!(涙)

”ええおかげさまで、今のところたいへん順調な
術後経過を推移しておりますはい”

こんなところが、ぴったりする気持ち。
屈折しとる。
でも、しょうがないだろうと思う。
これ、自己弁護。
だけど、この繊細な感情の揺れは、
何かの病状、あるいは、症状を持った人々でないと、
あんまり分かんないだろうな。
そう、思う。

ただ、上司が続けて言った、こっちの言葉。
これには、すごく、感じ入ったのだ。

「言ったら悪いかもしんないけど。
いつも目が閉じ気味だなあ、とかさ、
顔の痙攣が酷いなあとかって、
ずっと思ってた。
だから、すっきりしたし、良かったなあって思って」

やあ!
ずっと、思ってたんだ、上司。
そうだったのね、と。
気づいてないのかと思ってた。
だって。
用件だけしか話さないから、お互い顔を
つき合わせている時間なんて、ほぼ無いし。
あたしも、痙攣が酷いときには、
すれっと顔を背けたりしてたし。
でも、分かってたんだなあ、と。
そして、そこに、心が動いたのだった。

分かってたけど、
顔、どうかしたの?と、上司は一度も、聞いて来なかった。
どうかしてるのに、決まってるもんな。
右側のまぶたが、ぎゅうぎゅう閉じちゃったりしてんだから。
それなのに、何も聞いて来なかったのは、
おとなの配慮、思いやり、だったんだな。
そう、思った。

分かってたけど、見過ごしておく。

これって、なかなか上手に出来そうで、出来ない気がする。
心配だから、という簡単な言葉で、
たちまち行動して、あとからちょっと残念。
そんなことは、山ほどあるシチュエーションだから。
この好かれてない上司は、
少しだけ、そういうことが出来る人物だったのかもしれないな。
そう、思い、
ゆえに、ちょっと、そこに、
心が動いた、という。
「治って良かったね」ではなく、そこに。
あたしは、うん、やっぱりたぶん、
ちょっとひねくれてるんだと思うけど。
これが悪い言い方だけど、
病気になった側が、しばしば囚われる
「どうしてあたしがこんな目に」のマインドが、
若干頭をもたげて顔を出すからだろうな。
いかんなーとは、思うけど。
人間が出来てないから、まあ、しょうがない(←やはり自己弁護:失笑)

職場でも、友人でも、いろんな人がいる。

この上司みたいに、
分かってたけど、聞いて来なかった、派さん。

単純に「どーしたの?眼精疲労?
それともパソコンのしすぎ?
あたしもしょっちゅうなるなる~」
素直に未知の勘違い派さん。

ずばり、まっっったく気づいていなかった、
ちっっっとも他者の変化を察知出来ない、
超・おおらか、あるいは、激・のんき派さん(笑)

どれもこれも、その人をよぉく体現してるもんで、
そこは、すごく勉強になった気がしてる(笑)
改めてその人々の一面を知った。
うん。
良い体験だと思う。


病気をしたり、症状を抱えたり。
手術に挑んだり、入院体験をしたりすると、
ほんとにいろんな感情が、巻き起こる、と知った。
<自分自身の身に>ということがくっついて来ると、
それはもう、ほんとに、ものすごく、巻き起こる。

辛くて、悲しくて、やるせないから、
ほんとに嫌なことだ。
ただ、起きてしまったことは、もうしょうがない。
引き受けるほか無い。
自分の人生での出来事だもんねえ。
しょうがない。
ただ、その中ででも、
少しだけであっても、何か、得るものがあれば、と。
貧乏性(苦笑)

今回、あたしは、
心が動くポイントを、改めて、自分自身、知った。
なんか。
あたし、
繊細なおとな、っぽくなった気がしてる(失笑)

ついでに言うと。
苦手上司に、顔をしげしげ至近距離で見つめられて、
痙攣が再発するか、と思うくらいに、緊張した。
緊張はなんか、痙攣誘発しそうで、イヤーっ
緊張しない人生を今後、送って行きたい&生きたい!(願望)




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2017-08-06 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 0 :
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lou.c

Author:lou.c
2013年10月、片側顔面痙攣で開頭手術を受けました。煩わしかった痙攣から解放された☆と思いきや、術後約1年数ヵ月後、また魔の痙攣が始まりました…
この症状について、さらには病というモノなどについて、さらにさらにはいろいろよしなにごとを書き綴りたいと思います。

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