強がって言ってみる。

片側顔面痙攣という、
この世にも煩わしい症状を発症して、数年。

日々、大なり小なり、
痙攣に囚われて暮らしている。
いつも心のどこかで、痙攣について、考えている。

本当に、ぐるぐる巻き。
うっとおしくて、悲しい。
でも。

でも、
強がったことを言うと。
この片側顔面痙攣を発症して、
苦労していることで、
あたしは、少しはまともな人となす要素の、
何か、を、得た気もしてる。

人は完全ではないということ、とか。
健康な人だけが”正解”でないということ、とか。
あるいは、人は”孤独”だということ、とか。

今ときめいている星野源氏が、
先日、新聞のインタビューに答えていた記事を読んで、
ああ星野氏も、何かを得られたんだなあと思った。
上からですみません、けど、
じゅうぶんあたしの方が年長ってことで(苦笑)

星野氏は、くも膜下出血で体調不良になられ、
1度の開頭手術で完治仕切れず、
2度手術を受けられた。
人生で頭蓋骨に穴を開ける人なんて、
そうはいないところに、ましてや2度!
あたしも同じ道のりを追随するから、
気分は勝手に辛い体験仲間(涙笑)

1年近く、断続的に療養された星野氏。
闘病中のことを振り返って。

「いろんな経験をして、
一人なのは当たり前なのだ、もう分かった、と。
一人ではない時間が大事に、印象深くなった」

家族がいても、恋人があっても。
子供がいてもいなくても。
人はある意味、本当のところは一人なのだ。
あたしも、片側顔面痙攣を発症してから、
それはずっと感じている。
何もかも、あたしにしか、分からない。
あたしにだけしか、ない辛さや孤独。
とかね。
生きる何かを、少し学んだと、思ってる。

それから、他者についても。

勤め先の年下同僚さんが、以前こう言っていた。
「私、病弱な人って大嫌い」と。

「病弱だったり、病気がちだったりする人って、
嫌いなんですよ。
結局、気合とか根性が足りない気がするんですよねえ」

そう朗らかに言ってのけられて、
あたしは、びっくりした思い出がある。
病弱な人って確かにいるけど、
だけど誰も好き好んで病弱になってるわけじゃない。
精神論みたいなことだけで、病気に苦しむ人のことを
ひとまとめにして言うのは、どうなのと。
言わなかったけど。
個人の見解に、強く意見出来るほど
あたしはしっかりしてるヤツでもないし。
ただ、ただ、吃驚してしまって。
そ、そ、そんなことを思っている人がいるんだ…!と、
吃驚してしまって。
目玉だけを、まん丸にしてた。

この同僚さんは、
とっても健康体で、はつらつとしてて。
例えば、お子さんもばりばり計画出産で授かっていて。
だからおそらくは、不妊治療に悩んでいる人のことも、
思いは及ばないだろうと推測出来る。


あたしは、この人よりは、
辛い思いの人に、寄り添えるな。
そう、思った。
それは、片側顔面痙攣キャリアだから、だと思った。
あたしなりに、あたしも症状で苦しんでいるから。
何も命に別状がある人ばかりが、病人ではない。

それからそれから。

苦しんでいた人が、治った、というとき、
心から「良かったね!☆」と思えるようになった。
たぶん、若いころだったら、
「治った?ふーん」程度だったか、
あるいはもっと言えば、
「いいじゃん。自分はさ」みたいに、ひがんだと思う。
喜ばなかったと思う。
喜べなかったと思う。
でも、今は違う。
良かったね!と、心底、言える。
苦しんでいる人が、その苦しみから解放されること。
これほど素晴らしいことって、ない。

だから、あたしは、
片側顔面痙攣のおかげで(ムカムカするやつだけど!)
少しは、人として、まっとうなヤツになって来た。
そう、思ってる。

強がりかも、しれないけど!




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2017-04-10 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 1 :
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Re: 鍵コメント様へ
鍵コメント様、

お立ち寄り下さり、有難うございます☆
そして、このへっぽこ記事ですが、
何か少しでもお役に立てば幸いです。

再手術は、術後1年程度経てば可能だそうです。
でも、最低でも2年間程度は経過観察を、が
この片側顔面痙攣のセオリーなようなので。
まあ2年間位の猶予はあるのかな、と思います。

知人の知り合いに(私は全く知らない方ですが)
同じ開頭手術をした男性がいるそうなのですが、
その方は4年後に痙攣が消滅したそうです。
ときおり脳外科へ通院されていたそうなので、
何かの処置もされていたのかもしれませんが。
本当に分からない謎めいた症状ですよねえ、もう!(ため息)

鍵コメント様のお具合も、一度お医者様に
ご相談なさってみれは如何でしょう。
まだ経過観察を、とおっしゃるかもしれませんし、
違う処置をご提案下さるかもしれません。

本当に病院選びは難問ですよね。。。
<神の手>みたいなワードを付けられているお医者様だとて、
完全無欠の成功全力100%!ではないでしょうし、
的確な処置を施してくれる医師なら、
この片側顔面痙攣は、かなり根治の希望がある手術、
なのではないか、と思っています。
ただお医者選びなんですよね、とにかく難問。(←ぐるぐる巡り:涙笑)

クッションを挟み込む、という方法は、昨今、
よほどの事情がない限り、脳外科医は避けたいようです。
でも、脳内の神経や血管の配置状況次第によっては、
それしか無理、も、あると思うのです。
この方法で、快適さを得られた方もいらっしゃるのですから、
一概には何もかも言えないだろうなあと思います。
ただ、病院や執刀医が変われば、
かなり術法も処置も変わるように、思います。

希望、というものが、この手術には
私は「ある」だろうと思っています。
処置さえ首尾よくいけば、この痙攣は不治の症状ではない。

私の家族が「治るまで何度でも手術したらいいじゃん!☆」
などと、呆れるほどのトンマなことを言っていました。
でも。
でも「案外そうかもねえ」と思う私も、あとから、いました。
やけくそです(苦笑)
でも、根治出来るかもしれない、という事実は、
本当に、希望の光だと、私は思っています。
そして、これもまた私の人生なんだよね、とも。
しょうがない。
これも、おとななゆえの冷静に受け止めている、ではなくて、
やけっぱちです(苦笑)

ネットで、私は今までなかなか<再手術>をした方の記事に
出会えていないので、
私は自身のぶうぶう吐き出しを兼ねて、
これからも、ふらふらになりながら、ですが、
書き散らかしてゆくつもりです。
それがもし、3度目の手術、4度目の、となっても!
(ってそんなのは恐ろしいですけれどーっ!!!イヤーッ絶叫)

鍵コメント様にかれましては、
信頼出来るお医者様に、お出会いなされますように。
そして、穏やかな平癒を、心からお祈りしております。
2017-04-12 20:21 : lou.c URL : 編集
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プロフィール

lou.c

Author:lou.c
2013年10月、片側顔面痙攣で開頭手術を受けました。煩わしかった痙攣から解放された☆と思いきや、術後約1年数ヵ月後、また魔の痙攣が始まりました…
この症状について、さらには病というモノなどについて、さらにさらにはいろいろよしなにごとを書き綴りたいと思います。

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