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華麗なる加齢。

通勤の道すがら、新しいパン屋さんが出来た。

無類のパン好きなあたし。
天然酵母使用パンをたくさん扱っているのも嬉しい。
もちろん早速立ち寄ってみた。

スタッフは女子のみ。
結構な人数が、いた。
みんな朗らかで、とってもいい感じ。
その中で、あたしよりちょっと年上、みたいな
中年女子(笑)もいたりして。
なんとなく、いい雰囲気のパン屋さん。

でも。
以下。
考えることはいろいろあるなあ、に遭遇した。

パンだけじゃなく、ケーキも販売していた。
ケーキも大好きなあたし。
もちろん、買うことにした。
ショーケースを見て、取り分けて貰う。

あたし 「プリンをふたつと。
      アップルパイをひとつと。
     ダークチェリーのチーズケーキをひとつと。
     シフォンケーキのオレンジ味をひとつ、下さい」

応対してくれたのは、中年女子スタッフさん。
その、中年女子スタッフさんは、
あたしの目を食い入るように見つめながら、かつ、
あたしの注文に逐一、はいはいうんうんとうなずきながら、
指を折って、聞いていた。

「(メモしなくてもいいの?)」とあたしはふと、思った。
他のスタッフちゃんらは、メモ片手に注文聞いてたし。
でも、ものすごく熱意あふるる視線で、
あたしのオーダー聞いてくれてたしイケルんだろう。

中年女子スタッフ。
以下中女。

中女 「プリンがひとつとー」

あたし 「いえ。プリンがふたつと」

中女「あらすみません~
    プリンがふたつとー」 とあたしを見る。
   要するに次の注文を、再度聞きたがっている(苦笑)

あたし 「アップルパイをひとつと」
中女  「アップルパイをひとつとー」 あたしを見る。
あたし 「ダークチェリーのチーズケーキをひとつ」
中女  「ダークチェリーのチーズケーキをひとつとー」
     あたしを見る。
     でもあたしは、ちょっと答えないでいた。 
     ちょっと、呆れて。
   
中女 「えーっと」
    
あたし 「はい」

中女  「えっと。
      シフォンケーキのバニラをふたつ」

あたし 「いいえ違います。
     シフォンケーキのオレンジをひとつ、です」
中女  「ああ~すみませ~ん失礼しました~」

真横にいた若い女子スタッフちゃんは、
若干目を大きく見開きながら、今までの経緯を
ちら見してたから、分かってだんだと思う。
あたしの方を向いて「すみません」と言った。
そうして、ケーキの箱詰めを中年女子に<指導>していた。


あたしはちょっとだけ、寂しくなった。
あたしももうじき、こんなふうになるんだなあって思って。

新しい作業や段取りが、覚えにくくなるんだ。
それはおそらく【加齢】のせいだと推測する。
きっちり覚えるまで、何度か失敗とか、
いくばくかの時間が必要になるんだろう。
それが脳の退化とか萎縮とかかと思うと、恐ろしい。

でも、中年女子スタッフのように、
新しいことに挑戦することは、いくつになっても、素敵なことだ。
わくわくするし、楽しい。
頑張って下さい、と素直に声援したい。
だけども、思い切って言うけど。
自分の高齢に図に乗るなよ、とも言いたい。
今までの、自分の人生経験上
「このくらい出来る」とか「まだまだイケる」とかって、
安易に思うなよと。
自分の、高齢の、あらゆることへの退化を、
真摯に引き受けなくちゃいかんと、思う。
この中年女子スタッフは、たぶん、
かつての自分の実績にあぐらをかいてる。
自分の分際を知るということを、怠ってる。

若いスタッフ達は、みな、メモをとって
客の注文を受けている。
そういう真面目な行動も、
たとえ生真面目過ぎたとしても、
不愉快さは、ない。
ちゃんとしてるじゃん~の、好感こそあれ。

大きな大きな幹線道路を、
違法横断している高齢者を、しばしば、見る。
足元はゆらゆらしていて、歩行速度も遅い。
行き交う車の方が、注意をして、減速して通る。
違法横断者だけど、轢いて事故になったら大変。
どっちが、と言えば、
端的に言うと、車の方が、だもんなあ!

両親が一緒にそれを見ていたりすると、
「身につまされる。気をつけよう」と必ず言う。
「まだ自分は大丈夫って思ってるんだよねえ」と言う。
健脚自慢だった人なのかもしれないねと。

ご近所の高齢男性は、
何歳になったからか、までは知らないけれど、
ある日を境に、自家用車を「処分しまして」と言い、
もぬけの殻になったガレージを指差した。
免許証を自主返納したと言っていた。
自覚を持つということや、
受け入れるということは、ときに勇気もいる。
でも。
ご立派だ。

華麗に加齢すること。
これ、難しいけど、
あたしのこれからには、重要なファクターだと思う。
身の程を知る。
ちょっぴり、寂しい感じだけど(苦笑)



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2016-11-27 : よしなし雑記 : コメント : 0 :
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lou.c

Author:lou.c
2013年10月、片側顔面痙攣で開頭手術を受けました。煩わしかった痙攣から解放された☆と思いきや、術後約1年数ヵ月後、また魔の痙攣が始まりました…
この症状について、さらには病というモノなどについて、さらにさらにはいろいろよしなにごとを書き綴りたいと思います。

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