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めざすは、風流ビト

勤め先のお昼休憩のとき。

社内でも、超・気楽なおしゃべりが出来る同僚たちと、
もぐもぐしながら、ふと、
あたしが先日、古書店にて、ぽろっと買い求めた
〝雲〟の辞典本について、くちにした。

すごくきれいな空の写真がいっぱいでねえ。
でもさ、きれいな〝雲〟だなあと思って、名前みたら、
どれもみんな<うろこ雲>だった。
バージョン違いってことだわねー(苦笑)

「だけど、空なんか見上げてさ~
ああきれいな雲よね。
あれは○○雲だね、なんてねえ~
名前とか、言えたら素敵だよねえ
風流な感じ、するよねえ~」

そうあたしが言ったら、老いも若きも
(↑ちなみに:老い40代。あたしはぶっち切りここ:笑
  若きは20代、30代が、数名)
みんな「思う思うー☆」と、賛同してくれた。

以下、どんな<風流>が素敵か、盛り上がった。

季節の草花の名前、言えたら素敵。

四季折々、ひとさまのお宅の庭先で、あるいは道端ででも、
風にそよぐ草花の名前を、すすっと言えたら、
そりゃも~素敵だよねえ~
花屋さんで売られてる切花の名前だっても、同じこと。

夜空の星座を言えたらいいなあ。

あたし達の住んでる町からでは、
それほどたいした夜空は見えないけど、
どこか空気の澄んだ場所へでも旅したとき、
見上げた星空に、指差し出来たら、素晴らしい~
月の名称だって、まともに言えないメンツ(失笑)

日本古来から有る、色の名前が分かる。

落ち葉の色や、草原のみどりの色なんかを、
和の伝統色で例えられたら、メチャ素敵。
浅葱色
蘇芳
銀鼠 … 名前の表記自体、風流!

野鳥の名前が言える。
文様の名前が言える。
漢字をたくさん知ってるのも素晴らしいよね。
四字熟語もいい。
百人一首が全部そらんじられる。。。。。

もぐもぐしながら、その場にいたメンツ全員、
そういう<風流ビト>に憧れまくった。

人生、まだたぶん、先があると思うから、
先があると思えている間に、ちょちょちょっとね。
何か、雅なものを身に着けたい。
なんてね。

これも、夜風がしっとりして来た
秋のせいにしよう(笑)




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2017-10-25 : よしなし雑記 : コメント : 2 :

小さな勇気

〝使い捨てマスク〟
着用し続けてしまう人の、気持ちが分かる。

あたしの場合は、風邪を引いたとき着用して、
呼吸の湿気が喉に良いと、聞いているから、
寝るときだって、そういうときは、つけて寝る。

そうこうしているうちに、だんだん、
「メイクしてもマスク汚れるしなー」で、お化粧手抜きが始まる。
勤め先に行くのも、外出するのも、ほぼすっぴん化。
めちゃ楽!
ただ。
これに馴染み過ぎると、ほんとにマスクが手放せなくなる。
ズボラの王道、まっしぐら(失笑)
これがあたしの、マスク着用の基本。

でも、精神的に手放せなくなる、という人の気持ち。
これをあたしはよくよく理解出来る。
何故なら、片側顔面痙攣の症状があるとき、
一時期ほぼマスク着用していたことがある。
きっかけはまあとにかく風邪だったけれど、
それを越えたあとでも着用し続けたのは、
「マスクで痙攣を隠すことが出来る」と思っていたから。


痙攣はずっとしていたけれど、でも、
マスクで顔のほとんどを覆っているおかげで、
無いよりずっと安定して、平常心でいることが出来た。
顔のほぼを隠していること。
これほど安心感を得られることはなかった。

<マスク依存症>といわれることに、合致する人は、
初対面の人と話すことが苦手、だったり、
人に直接顔を見られていないという安堵感がある、だったりするらしい。
本当に、痛いほど、よくよく分かる。

片側顔面痙攣の、酷い痙攣を、
酷く引きつれて、歪んだ顔を見られないで済む。

このことは、心底ホッとするものだった。
それらはただの、まやかしに過ぎないことも、
もちろん理解してのことだった。
現実のあたしの表情は、痙攣し続けているものだ。
右目がぎゅうぎゅう、不随意に閉じてしまうものだ。
右頬がピクピク、揺れに揺れているものだ。
でも、マスクはそれらを優しく、隠してくれる。

風邪を引いてしまって、マスクを着用すると、
あたしは今も、だから、
今も、
再手術をして、
痙攣が、幸いなことに無事消滅した今もなお、
マスクを外して暮らすまでには、
ふつうの、
何の症状もない人々よりも、数日多く要する。
たぶん、これは確実だと思う。


あたしの、眼鏡着用は、マスクと似ている。
元来、おしゃれアイテムとして眼鏡は好きで、
いくつももともと持っていたけど、
片側顔面痙攣になってからは、
派手目な色や形の眼鏡が増えた。
それは、あたしの好みは個性的なファッション、と
人には、見て貰えているようだったけど、
内実は、少し違った。
痙攣がちょっとでも、誤魔化すことが出来たなら、とね。
そう、思って眼鏡をいくつも新調して来た。

それまでは、
片側顔面痙攣が発症するまでのあたしは、
ずっとコンタクトレンズ愛用者だった。
何十年もだった。
まあ。
眼鏡暮らしを始めての、利点は、
慢性結膜炎からおさらば出来たことか。
しつこくいつも眼がシガシガ、痛痒かった。
目やにだって、面倒だったり。
それらがすーっと治まった。
これは、眼鏡暮らしをした利点。


でも。
あたしは、再手術のあと、
また使い捨てコンタクトレンズを購入した。
1日使い捨ての、便利だけど相当割高のヤツ。
1箱だけ買った。
眼科で、レンズ販売員さんが、
たった1箱だけ買うあたしに
「1箱だけで大丈夫ですか?」と、不思議そうに質問して来られた。
そりゃそうでしょうともさ。
1箱なんて、2週間分なだけだ。
そんなのあっという間に消費されてゆく。

「ええ結構です。
基本、もうずっと眼鏡になってますので。
ただちょっと、レンズの方がいいかなっていう日にだけ、
咄嗟に使いたいって、思い直したんで」

そう答えたら、なるほどね、という風にうなずかれた。
本当の答えは、
まだ顔を全部さらけ出すことに、抵抗があるから、だけど。
マスクでも、眼鏡でもないあたしの、顔の全部を出すこと。
これには、まだ少し勇気が要る。
でも。
でもでもでも。
ちょっと、コンタクトレンズ着用してってみようか。
そう、思い始めたあたし。


再手術をして、4ヶ月が過ぎた。
何度も言うけど、痙攣は1度も発症していない。
嬉しい(感動)☆
泣けて来るくらいに、嬉しい。
耳鳴りは、瞬きをするたび、ザッがあるけど、
ザッがあるのに、痙攣は1度もない。
これが本当に不思議というか、神秘というか。
痙攣と表情筋と耳鳴りは、リンクしている程、密接なのに。
痙攣だけは、まるっと消滅している。
本当に、本当に、これ、不思議。

両目を全部、さらけ出す。
考えるだけで、ドキドキする。
ドキドキしたらまたヤツに遭遇しそうで、
この感情、気持ち、これよくない!
けどもけどもけども。
恐る恐る、洞窟を出てゆく、何かのイキモノのような感じ。

退院して、1度目の外来受診のとき、
痙攣の様子を脳神経外科の、担当医が、
調子を聞いてくれた。
そのとき、
「痙攣は幸福なことに止まっていますが、
まだ気持ちがそれに付いていけていなくて」とあたしは答えた。

深く暗い洞窟の中から、
光が差している方へ、
恐る恐る出てみようかなって、思っているイキモノみたいな
気持ちでいます。

そう、続けて言ったら、
担当医は、笑顔でこう応じてくれた。
「もうとっくに、
洞窟の外へ出ておられますよ」
 と。


耳鳴りを伴いながら、
あたしは生きてく。
コンタクトレンズを着用する勇気は、
小さいけれど、あたしにとっては、大きな勇気だ。

担当医の言葉を胸に、勇気を持ちたいと思う。




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2017-10-19 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 2 :

プチプラ・コスメにいざ参らん

片側顔面痙攣での再手術で、入院する前。

あたしは、基礎化粧品のスターターキットを
ネットで購入した。
化粧水・乳液・洗顔のミニサイズで、低価格。
いわゆる<お試しセット>というもの。
口コミ評価の良さそうなメーカーを選び、
〝約3週間 お試し可能〟という文言に惹かれ、入手。

それが、未使用のまま、ポロッと。
ポーチに収めたまま放置していたものを、見つけた。
(後片付けベタ)

入院中に使うつもりだったのに、未使用だった理由は、こう。
「入院中に初使用して、
顔が化粧品かぶれしても困るしなあ…」

だったら買うなよ、だったんだけど。
格安だったもんだから、つい(失笑)

結局、入院には、いつも使用している
化粧水と、クリームを、
小分け容器に、地道に詰め替えて持って向かった。
(切ない作業だったなあ……←思い返すと、なんか、しんみり:苦笑)


あたしは、割と、化粧品かぶれをしやすい。
今はもう若くないから、
そんなに敏感な反応はないだろうとは思うけど(苦笑)
それでも、若かりしころには、何度かエライ目にあっている。

クリームを変えたら、発疹が出ちゃったり、
化粧水を変えたら、顔全体がヒリヒリして、真っ赤になったり。
クレンジングでも、ピリピリして痛くなるものもあった。
口紅だって、肌に合わなかったら、唇の皮が、
たちまちめくれて、ガサガサになったりした。

なので、化粧品の浮気は要注意!
だから、
1度コレと決めたものしか、使わないでいる。
  (※どうしても気分的に変えたくなったときには、
   実験台として、 母や姉を使用して来ている(笑)
   母や姉がイケたら、あたしも問題なしが多いから(笑))


でも、ふとね。
それらの<お試しセット>
せっかく入院前に買ったんだしねえ。
新品だしねえ。
まあ年齢ももう十分イッたし(泣笑)
若いときよか、お肌の感覚も鈍化してるでしょー、と。
ある晩、お風呂上りに「どれどれどうかなあ~」と、使ってみた。

ら。
あらっ☆
まあっ☆
大丈夫なんじゃない?☆
使えるんじゃなあい?☆ となり、うほほい。
無駄にせず済んでエライね、と自画自賛(失笑)

おまけに、これが結構それほど「悪くない」
てか。
はっきり言ってしまうと、
今まで長年使用して来ている、ハイブランドのコスメ類と、
そんな、そこまでの遜色、そこまでの差を感じなかった。
使用直後、そう、感じて、
なんかこう。
釈然としない気持ちになった。
うーぬ。。。

ハイブランドの基礎化粧品シリーズは、
はっきり言って、かなり、高額。
化粧水でも5000円~
クリームだと、ナイトクリーム・デイクリームあって、
それぞれ9000円~
しかも、それらの分量は、
デイリー使用してると、もーメキメキ減る!(汗)
コスパ、悪し。

ただ、それを「いろんな美容成分が
高度に配合されてて、きっとお肌に良いに決まってる」
と。
そう頑なに信じて来ているから(祈願)、
コスパが悪かろうと、高額商品だろうと、
使っていたし、今も、使ってる。

それが。
1000円台の格安基礎化粧品・シリーズと、
そんな遜色が無いように、感じてしまうとは…!(衝撃)
歴然と、
ああやっぱねえ、
お値段だけ有るわよねーと。
そういう違いを!
歴然とした違いを感じたかった…!(落胆)


ここで、ふとあたしは思いが至る。
ネットでコスメ・リサーチしてみよう、と。
すると、まああるわあるわの、口コミ評判。
そして、初めて知った。
格安化粧品類のことを総称して
『プチプラ コスメ』
プチプラ とは、プチプライス(安価)という意味だそう。 
なるほど~!うまいこというなあ!と、至極、感服(笑)

それらの評判のいいプチプラ・コスメを見ていると、
なんだかもう、愕然としてしまった。
最たるものは、もちろん、それらの値段。
1000円未満がズラリ!ラインナップであるではないか。
2000円台でも出せば、もうそれはかなり高額商品感覚。
そして、評価も悪くない。
「この価格でコレはすごい!」といった
コスパに納得的な、高評価があちこちに!

口紅にいたっては、
あたしがちょっと気になったシリーズ、
なんと1本500円程度ってアナタ!(←誰?;苦笑)
今使ってる口紅1本で、8本も買えちゃうではないか!
(そんなに要らないけど!:苦笑)

口コミ評価で、どなたかがコメントされていた。
「今までデパートで買って来てた、
高い値段の化粧品たちって、
いったいナンだったのっ!て思いました」


ということで。
はい。

目をさらのようにして(苦笑)
プチプラ・コスメの紹介文の、ネット世界行脚をし、
現在使用中で、もうすぐ無くなりそうな、
底が見え始めて来た、
パウダーファンデーションと、プレストパウダーと。
ついでに、携帯用チークと口紅を、でら探し!(苦笑)
数時間に及ぶ休日ほぼぶっ潰し検索のすえ、
選びに選んで、ネット購入手配を、ポチッ。
あとは、それらが届くのを待つだけ。

って。
それらの総額、なんと3000円台。
口紅は、2本も買ったのに!
って。
なんだか、よく分かんないけど、
「ナンなのいったいーッ!」と、絶叫したい気持ちになった(失笑)

プチプラ・コスメ。
手元に届いて、使ってみたとき、
「なあんだ。
これだったらやっぱり、
今まで使って来た、高額コスメの方が、
断然イイ感じじゃーん」と、思わせて欲しい。
頼む!
と。
なんかこう、
すごく複雑感情が渦巻いてる、あたしなのだった(苦笑)

楽しみなような、
怖いような、もね(苦笑)
でも、やっぱりちょっと楽しみかな。
未知との遭遇的な(笑)
ただただどうか
かぶれませんように!(願望)




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2017-10-16 : よしなし雑記 : コメント : 0 :

医療ドラマは楽しめない

秋のテレビ番組編成時期ということで、
いろんな番組が終わり、そしてまた開始されている。

こんなことを言うあたしは、割りとテレビ人(苦笑)
けど、観ているのは、基本、
報道番組とお笑いバラエティ(←この落差よ:失笑)
連続ドラマは、ほとんど観ない。
中でも、
すごく人気があるみたいだけど、
〝医療ドラマ〟は、まったく。
完全、観ない。
なぜなら。
「気持ちがつらくなる」から。

勝手なあたしの想像だけど、
長期入院をしたり、大きな手術体験者は、
病院を舞台にしたモノって、
あまり<愉快に>観ることが出来ないんじゃないかなあ。
そう、勝手に思ってる。
理由は、
あたし自身がそうだから(苦笑)
患者役の腕に、たくさんチューブが付いていたり、
心電図の機器が真横にある姿とか見ると、
心臓が、タハァ…となる(苦笑)
そして、さらには、
ちらっと、何かの隙間に、
その手のドラマが目に入ったとしても、
つい、ふと、そのドラマの番外編を思い浮かべてしまう。

たとえば。

「このスーパー主治医。
規定回診以外の時間で、廊下でバッタリ出会ったとして。
そんなとき、悩んでる急な相談に、乗ってくれたりするのかな」 だとか思ったり、
「この病室に入院したら、1日いったい幾らすンだろう」 だとか(苦笑)
生々しい現実を、ついつい思い巡らす。
だもんだから、ドラマ全体が入って来ない(苦笑)
それ以上に。
長い入院や大手術を、実体験は勿論、
様々見聞きでもしていると、
ドラマ以上に深く、重く、込み入ったものがそこにある。
まあね。
テレビですから。
そこは思い切って<エンターテインメント>にしている訳だから、
何もそんなヘヴィに受け止めることでも、ナイんだけども。
でもね、ついねえ。
体験者だから。


医師の白衣姿を見るだけで、あたしの再手術時の
担当脳神経外科医師を思い出すし、
もひとつ上の医局長のことも、思い浮かべたりする。
(その節はお世話になりました。
ってまだ、術後・継続経過観察中の身だから、
病院とも医師とも、引き続き繋がってるけど:汗笑)

ナース姿を見るにつけ、
たくさんの看護師さん達のことを、思い出す。
(ほんとに色々有難うございました)
それらは、あたしにとって、
十分、まだ、現在の話で、楽しめない。
いろんな意味で、楽しめない。
もっと言ってしまうと、
「この人たち、役者さんだから。
医師や看護師さん達の本物じゃないから」
と、思ってしまう。
ってね。
当然なんだけどね。
ミもふたも無い。
クソ真面目か(苦笑)

ただ、すごいなあ!と感心したことがひとつ。

何かの雑誌を見ていたとき、
医療ドラマの役、そのままの格好で
写真掲載されていた女優さんがいた。
看護師さんの役どころのひと。

その女優さん自体には、まったく興味は無かったけど、
その姿をくまなく眺めて、感心した。
あたしが入院していたときの、看護師さん達のソレと
ほんとにそっくりだったから。

ナース服のポケットにある、ボールペンや
瞳孔を見るとき用の細い細いペンライト。
それらの、基本的用品の中にも、
看護師さん達自身の、各自が好きであろう、
カラフルな色彩キャップの付いたペンだったり、
可愛い、イマドキ・キャラクターの形をした、クリップだったり、が
混ざって、存在していた。
味気ない無機質な制服にも、
小さな個性とうるおいがそこにあった(微笑)
そういう細かいところが、
女優さんの衣装にも、施されていて。
それにはほんとに、感心したーあ!
良く観察してるースゴイなあー!と。

番組内で用いている医療器具や医療機器達も、
相当本物使用だとか、聞いたことがある。
ほんとにそうなんだろうなあと、思う。
けど。
やっぱり、クドいけど、
本当の入院・手術では、重さが違う。
患者の気持ちも。
その家族や周辺の感情も。
環境も苛酷かもしれないし、いろんな困難は多岐に及んでる。
そういう様々なことを全部どうにか乗り越えて、
それぞれの中に、病院との<物語>がうまれている。

あたしはたぶん、この先も、ずっと、
医療ドラマや映画は、満喫出来ないと思う。
まあね。
観ないことが、誰にも迷惑かけないしね(笑)
まあね。
いっか、と思う、秋の今。




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2017-10-13 : よしなし雑記 : コメント : 0 :

さ・し・す・せ・そ

家族がときおり、じいーーーっと、
あたしの顔を見る。

右側の、かつて痙攣していた側を、じっと見る。
そして、こう言う。
「痙攣、出てないね?」

出てないよね、という断言口調と、
出てないよね?という質問口調の、
ちょうど中間、のような言い方で、そう、言う。
そういう少しの戸惑いは、
本当に、正直な気持ちの表れだと思う。
なにせ、体験者のあたし自身、
今もなお、ときどき、まだ、動揺の心があるんだから。


片側顔面痙攣の再手術をしてから、4ヶ月が過ぎた。

幸いなことに、術後、痙攣は、一度もない。
担当医が
「いつか、片側顔面痙攣だったこと自体を、
忘れてしまいますよ」

そう微笑んで、病院を送り出してくれた(感謝☆:涙)
でもまだ、あたしは、忘れていない。
完全忘却の日が、いつか来るといいなあと思ってる。
今はまだ、ときどき、ドキドキしている。
痙攣再発の、体験も無ければ、予兆も無いのだけれど。
どれだけ気が小さいんだ(失笑)の、あたし。

痙攣のことは<忘れ・て・ない>うえに、
あたしは、まだまだ、
痙攣のないことに<感動>をしている。

ぎゅうぎゅう勝手に閉じてしまう右目に。
ビクビクビクと、四六時中ビリビリ痙攣している頬。
その痙攣に引き上げられ、引きつるくちびる。
鏡を見るのも、嫌になった。
左右、非対称な、眉の位置。
まともに線の引けない、アイライン。
捨ててしまおうかと、何度も思った。

自転車に乗っているときも、
右側方向から来る障害物には、
いつも気をつけていた。
目を閉じてしまっているときに、
しゃーっと対抗する自転車なんぞ来ようもんなら、
ハッ!と驚いて、心臓がどどっと脈打った。

夕暮れの空を見上げているときも、
右側半分の雲が、細切れに見えていた。
自分の目が、勝手に送る、コマ送り画像のように。
それが、今では、
流れてゆく雲の、切れ間の切れ端まで、
ずっと一連、見つめていることができる。
このことに、あたしは、まだまだ、感動を覚えてる。
ずっと、揺れないで見ることが、出来ている。
このことは、本当に、心のそこから、感動してる。


正直なところを告白すると。
こんな風に、片側顔面痙攣について、
何らかの文字を起こすことも、
正直言って、ちょっと、怖い。
怯えてる。
1度目のときはこうじゃなかった。
「治ったあ!☆」とね。
治ったーと、有頂天だった。
心配してくれた知人等にも、散々言った。
みんな誰もが大喜びしてくれた。
けど。
痙攣の治まりは、ほんの一瞬のことだった。
幻。
それはぜんぶ、幻想だった。
だから、怖い。

痙攣のことを思ったり、
入院や再手術のことを考えたり。
とにかく、片側顔面痙攣についてのことを、
深く思いを寄せたりしていると、
なんだか、もとのアレらを誘発しそうで、怖いのだ。

日本人だから、あたしは強く信じてる
≪言霊:ことだま≫

そして。
あたしは、まったくのツルツル。
無宗教だけど、
それでもやっぱりどこかで、
八百万の神様のことは、思ったりする。

子どものころ。
いとこ達と、田舎の河原で遊んでいたとき、
きれいな石を見つけて、
持って帰ろうとしたとき、母が、やめときなさいと言った。
ここにいる石なんだから、そっとしときなさい。
「神様はその中にもいるのよ。
勝手に動かされたら、神様も困っちゃうと思うよ」
そう言われて、石を元の場所に戻した。
これが原体験、とまでは言わないけど、
でも、そういうことは、忘れないで、今もあたしは暮らしてる。
だから≪言霊・ことだま≫も、気にしてる。

悪いこと、は、くちにしたくない。
特に、この、片側顔面痙攣のことは、
なんというか。
心を引っ張られるだけでも、悪い気がしてる。
痙攣のことを、強く考えたり、
深く心配をしたり。
とにかく、全般。
あんまりきつく気にかけて思っていると、
痙攣再発を、誘発しそうで。
だから、ちょっと、正直、怯えてしまう。
考えたくない。
考えないように、している。
だから、こういう文字にすることも、
若干ではあるけれど、弱腰な、あたし。


勤め先を、長期休職した。
入院・手術だけで、まず2週間。
1度目のときには、退院後、2週間休んだ。
2度目の今回は、もっと自宅療養をした。
担当医等も、ゆっくり静養しなさい、と言ってくれていたから、
もうそこにバリッと乗っかって、たんと、休職した。

でも。
勤め先では、
誰からももう「その後体調どう?」とか、聞かれない。
ほんとに、誰からも、だ。
どんだけ薄情なんだ、とも言えるかも?(苦笑)
けど、それがあたしには、とても、いい。
気が楽でいられるから、すごく、いい。
1度、苦手な女性上司から、
しげしげと顔を見つめられながら
「痙攣どうなのその後」と聞かれたときには、
血圧が異常上昇なんぞをして、
痙攣再発するかと、ハラハラするくらい、緊張した。

ほっといて欲しい。

これが、あたしの、真実の気持ちだ。
だから、勤め先の同僚の誰からも、何も言われない、
何も聞いて来られないことは、
ほんとに、自由になった感じがするから、嬉しい。
ホッとする。
忘れ去られて、ほんとに、ホッとする。

さしすせそ、はそんなもじり。
ぼんやり、退社後、
バスの中から見える空を見ながら、
そんな、くだらないことを思った。

さ ・ さらっとして。
し ・ しれっといて。
す ・ するっと。
せ ・ は、置いといて(笑)
そ ・ そっとこのまま。

せ は、せんちめんたる、の せ。
せだけ、言葉浮かばないし(苦笑)
浮かんで来るのは、せんちめんたる、だけ。

片側顔面痙攣は、いつだって、
あたしを、センチメンタルにさせる。
このおセンチ・マインド。
いつか払拭出来ますように。

(家族の、
あたしの片側顔面痙攣について、
再発への心配や不安も、
いつか払拭出来ますように。
いつまでも思っていられることは、
ほんとに、可哀想だし、面目ないから。
ごめんね、身内!)



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2017-10-01 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 3 :
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lou.c

Author:lou.c
2013年10月、片側顔面痙攣で開頭手術を受けました。煩わしかった痙攣から解放された☆と思いきや、術後約1年数ヵ月後、また魔の痙攣が始まりました…
この症状について、さらには病というモノなどについて、さらにさらにはいろいろよしなにごとを書き綴りたいと思います。

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