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からだの不思議

のどの風邪を引いてからこちら、
なかなか治らない。

この2週間で、4度もお医者にかかった。
こんなの人生初!(涙)
3度、耳鼻咽頭科へ。
1度は、小規模総合病院の眼科へ行った。

のどに風邪菌が付いて悪さをしてーの、で
出来たと推測する浮腫が、ほんとになっかなか完治しない(涙)
真面目に真剣に、処方されたお薬も飲んでるのに。
体調がすぐれないと、落ち込む。
加齢のせいかと思うとさらに一層、落胆する(泣)

年齢と体の釣り合いについても、
不思議なもんだなあとつね、思ってるけど、
今回酷いのど風邪になって、体験したのが、
猛烈な結膜炎だった。

それは、
ガラガラなダミダミ声がピークになった頃のこと。

勤め先で作業中、視界がボヤけて来て。
長年コンタクトレンズ使用者だったから、
何度も結膜炎になっているあたし。
だから、
「あ。
このもったりした感じのボヤ気感は、
目やにだな」
そう思って、目の状態を確認をしに、お手洗いに行った。
ら、びっくり仰天!!!
両目の内側のくぼみに、
黄緑色のボッテボテの目やにがどってり!付いてた!!!
ひぇーっ!
さっきの取引先の担当さん、
あたしのコレ見て、ぎょぎょっとしてたんじゃあないだろうか!?
ものすごい目やに、付いてますよとは、
言えなかっただろうと思うと、恥ずかしいやら面目ないやら!
とにかく、人生で見たことのない分量の、
大量な黄緑色目やにが、ごってり!発生していた。

それから気をつけて、
少しでも視界がボヤけて来ると、
秘かにお手洗いへ行って鏡を見た。
けど、
「えっ?ついさっきもぬぐったのに?!」と、
ちょっと慌てるほど、取っても取っても、
いくらでも目やにが沸いて出て来た。
これにはホント、まいった。

退社後は、いつも行く眼科はもう診察終了していたから、
翌朝、近所の小規模総合病院の眼科へ向かった。
(いつも行く眼科は遠いし、待ち時間も長いしヤダったから)
ちょうど勤務が休みの日だったし、
ふだんなら、結膜炎だなーと思うくらいだったら、
慌てて行かないとこだけど、
さすがに今回のコレは、異常だった。

ぬぐってもぬぐっても、ゴッテリ黄緑色の大量目やに、と同時に、
眼球の白めの皮?までもが、ぶよぶよして来ちゃって、もー!(汗)
アレルギーの酷い反応の証拠!だと、思って。
(眼科によく通院していたからね、よく分かる:苦笑)

で、まあ結膜炎ですね、の診察を受け、
1日4回の点眼液を2種貰って、帰宅。
真面目に1週間、ちゃんと点した。
もーヘロヘロになったここ数週間なのだった。。。(涙)

って、
こんな風に、体の中身って、繋がっているのだなあと
改めて実感をした。

風邪で体調不良になると、結膜炎というパターンは、
割とポピュラーらしい。
勤め先で小さなお子さんのいるスタッフさん達が、
「うちの子も、熱のとき、目やにがすごく出ますよ」だとか、
「目やにがものすごく出てるときは、
あ、風邪引いたなって思います」だとか言っていた。
鼻水出て行く分が、何かの事情で詰まって、
逆流をして目玉から出す、ということもあるとも、教えてくれた。
ひゃーっゾゾーッ!

だけども、そこでも、
ああー体って、どこもかしこも、繋がってるんだなあ、と。
片側顔面痙攣の手術のときにも、そう思ったけど。
脳内の神経と顔面の神経と聴覚の神経とかとかとかって、
すごく込み入って存在してる。
ひとつがどうにかなってしまうと、どこか支障が出る。
なんだか、大掛かりなマリオネットの入り組んだ糸みたいだよなあ、と思う。
すごく、不思議。
そして、すごく、ある意味、感動。
体の係わり合いのその神秘に、感動する。

汚いどろついた目やにでも、
悪菌を外へ排出しようと、体内でがんばってる証拠。
熱が出るのも、体内で菌撲滅に
免疫が奮闘してる証拠。
すごいもんだなあと、つくづく思う。

思いながら、ガラガラ声と、
咳き込むのどに、いい加減治ってよね、と辟易してるんだけど(涙)


〝のどを鍛える〟だとか、
〝免疫力を上げる〟だとかってのを、
ネット検索すると、山のように記事が出て来る。
「あたしもよく風邪引くのよねえ」という同僚が、
休憩時間スマホを見てくれた。
「解決策ってなに?」とあたしが問うと、
「想像通りだよ」と苦笑した。

バランスの良い食事。
ちゃんとした睡眠。
適度な運動。
ストレスを溜めない。


ほんと、想像通り(苦笑)

も少し踏み込んだところでは、
大腸環境を整えることが大事、らしく、
ヨーグルトがよろしい、とあった。
野菜ももちろんよし。
果物もよし。
はちみつもいい。

朝の起床時間を一定にすること。
朝日を浴びること。
うたたね厳禁(←これがあたしの最大のネック:苦笑)
首元を冷やさない。
ショーガを食べるなどして体温を上げる。
冷たい飲み物は控える。
マスクをしょっちゅう着用すること。
→寝るとき着用は特に効果的。
甘いものを食べ過ぎない(←ヤバし:苦笑)
水分をたくさん摂ること(←日々勤務につき、なかなかに無理)
鼻毛を切らない(←社会人として難問:苦笑)
ストレッチなどをして、筋肉を鍛える(←運動嫌い…:汗)

でも。
あたしがいつもいつも不思議に思う、
一番は。
ずばり、あたしのとある友人。

その友人は、ずば抜けて偏食。
もともとすごく食が細いのに、ものすごい偏食。
その上、乳製品類がまったく「ダメ」
高齢化に伴い、
何とかして少しでも足しになれば、と、
コーヒーを飲むときに、
「ときどき頑張って、無理してカフェオレにして飲んでる」という。
それくらいダメ。
骨粗しょう症は「もうなるもんだとあきらめてる」とも言っている。

凄まじく多忙を極めるキャリア人なので、
食事はほぼ外食。
食が細いから朝食なんて丸きり皆無。
晩御飯は、退社後会社の同僚と食事に行くか、
会社から会食に誘われるか、
それらが無いときでも、
デパ地下等で「おかずっぽいものだけ買って帰る」
その際米粒の類や、パン等、なし。
「そういうの一緒に食べると胃がもたれるから」

その友人の、もっともスゴイところは、
自宅にそもそも「食品がほぼ無い」
なんと、
「食べ物があると、
いつか食べなきゃ傷む、と思うのがプレッシャーでヤ」
冷蔵庫はあるにはあるけど、中身が無いから
「なくてもいい」
冷蔵庫はお飾りみたいなもんだから、
冷凍庫の無い、極小サイズのもの。
「コーヒー豆を買っておいて、
お湯沸かして、たまには淹れて飲むかなあ」が、
あたしのその友人の、暮らしっぷり。

それが、体調がたいへん、良いのだ。

会社の健康診断でも、いつも満点。
どっこも悪い数値無しなのだという。
だから、医者いらず。
風邪も、ちっとも「引かないねえ」

なんで???!!!
上記にリストアップしたGOODなものから、
真逆にかけ離れた生き方なのに?!
どうしてそうも健康を維持出来ているのか!
これはもう、あたしのその友人、
何かの学会で取り上げるべき人物なのではないか?!
と、思うほど、健康だという。
むーっ!
なんか、腹が立つ!
その友に「え、また風邪引いてんの?」とか
「よく風邪になるねえ」とか言われると、
心配はしてくれるんだけど、
なんか、納得出来ないし、
馬鹿馬鹿しくて腹が立つ!!!

母親にそんなこんなを愚痴?ったとき、
母が「将来は分かんないわよお。
年取ったとき、何か出ないといいけどねえ」と、
むしろ心配をしてたけど。
でもあたしにしてみりゃ、
今、なんで風邪のひとつも引いてないのか!とね。
なんかね、こうムカムカするっていうかね。
まあ、
ひとさまへの<健康やっかみ>なんですけどね(失笑)
ダメじゃん、なあたし(苦笑)

けど、ほんと。
”体の不思議”を、友にも、覚えるあたしなのだった。

ふつうに健康って、
本当に、素晴らしいこと。

体の不思議を思いながら、
取り合えず、テレビを観ながらゴロゴロのうたたね、を
止めるように努力する。
ことに、しようと思う。
これから秋も深まり、寒くなって来るし。
うたたねはホントにマズいだろうと思うから。

これが健康への、あたしのまずはの、第一歩(苦笑)



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2017-09-25 : よしなし雑記 : コメント : 0 :

開放する心

30年ひとりでやって来た、デザイン事務所をたたみ、
完全な別世界へと、転職をしつつある友人がいる。

「前職にはまったくもう未練なし」
そう断言する友人の顔は、すこぶる晴れ晴れとしてた。

結構いい年での転職だから、まだ、まあ、
いわゆる見習い的存在。
よって、時給換算での収入になる。
家賃支払いのことやら生活費のことやらで、
おそらくお金は貯金を切り崩しつつ、の暮らしで、
出てく方が今は多いと思う。

正直いって、会っても、お金の使い方がおとなしくなった。
昔は<宵越しの金は…>の、まさに典型人物で、
あるときの使いっぷりは、豪快だった、友。

美味しいと小耳に挟んだレストランへは、必ず行き、
遊びに来てくれるときの手土産も、豪華絢爛(笑)
「自分ひとりじゃ買って食べないしさ。
こんなときでもなきゃ~」と、
おぉ!なお店のホールケーキだとか、
わお!な種類の果物たちだとか。
それが徐々に、
近くの商店街の手巻き寿司だったり、
駅前の洋菓子店のプリンだったりに、なって行き(苦笑)
そのまあなんというか、地味にランクダウンがちらほらと(←あたしゲス
書籍や雑誌の毎月大量購入も、友人間で有名だったけど、
「もっぱら最近はもう買ってない」とも、言っていた。

生々しいけど、
収入は生活と直結している。
それを、垣間見せられる。

内心を告白してしまえば、
あたしとしては、
友人のそれって、ちょっとだけ、寂しい。
あとさき無く豪気に散財する友人の姿は、
『水滸伝』に登場する豪傑人物のひとり、みたいだと思ってたから。
けど、今ここは2017年の日本国の現在。
あたしだって、当然、梁山泊に住んでない。

でも。
とにかく、その友人は、ほがらか。
新しい自分に出会ったかもしれない!と、
自分自身にときめいている。

「ストレスらしきものが、
もぉー一切無くなった。
体重も軽くなったし、前より断然
体が動きやすくなったんだよ」

お金じゃないんだなあ。
生きるということは、お金のありようと等価じゃないんだなあ。

そんなことも、あたしの中に、見えて来た。
勉強になるなあ(感慨深い)


ほかの知人でも、似たことがある。

なかなか規模の建築事務所にずっと勤めてたけど、退社。
自宅内の出来る範囲で、事務所らしきスペースを確保して、
ひとりで仕事を受注する人生を、歩き始めた。

お酒をこよなく愛する人物で、
日々晩酌を欠かさないのだけど、
なんと、健康診断の結果が、
「人生今までで一番イイ結果だった!☆」と。
なかでも、肝臓の数値が今までずっと”要注意”で、
”要再検査”ばかりだったのに、
会社を辞める直前に受けた健康診断で、
この上なき良い数値をたたき出したのだという。

「飲んでる分量は、ずっと変わらないんだけどねえ。
だからさ、不思議なんだよねえ。
やっぱ、気持ちの問題?(笑)」と、高らかに笑っていた。

そして、知人のご亭主。
パソコンのプログラミング関係の仕事を、
大学卒業後、ずっとしていた。
勤続約20年。
そこそこ大手の企業に勤めていて、年収だってばっちり。
それを、思うところあって、決意の自己退職。
小さな子供たちもいるのに、大丈夫なのか?と、
ご亭主の周辺は一瞬モワついたらしいけど、
妻であるあたしの知人は、結構なおおらかさんなので、
「ま。いいんじゃない?」で、簡潔了承したという。
(すっごくその人らしい:笑)

「退社するって決めて、会社の上司に言って、
上司からさらに上役へって話が進んでくうちにね」と、知人。
「だんなが10年以上は悩んでた、
両手の指のあいだの、カユカユが、
これが見事なほどに、
綺麗さっぱり、完治したんですよ!☆」と。

なんでも、そのご主人、指の間の皮膚が痒く、
赤くなってずっと炎症を起こしていて、
いろんな皮膚科へ通院していたのだという。
どの病院へ行っても、原因がイマイチ判明せず、
あるとき、猛烈に強力なステロイドを体内へ注入した際にのみ、
すーっとそれらは引いたらしいんだけど、
またたく間に元のカユカユに戻ったと。
それが、会社を退社すると宣言して以後、
気がついたらご亭主、痒みも炎症も
すかーっと見事に消滅していた!のだという。

「だからダンナと言ったんです。
あれって、原因はもしかしたら
ストレスだったのかもだねーって」

体調不良になって、病院へ行くと、
四十路も越えたら、
だいたいのお医者がこう言うからね、と、
年上の友達等に、しょっちゅう言われてるのがこれ。

病気の原因は、疲労・ストレス・更年期

「どの内科行っても、まーハンコ押したみたいに、
この台詞しか診察のとき、言わないからね!」と、
苦笑しつつ、本気で憤慨してる。
けど、これはあながちウソでもないのかもしれないなあと、
思うようになった。
本気で、
心の底から本気で、当の本人が、
何か思うところから開放されたら、
その先には、ちょっとしたご褒美みたいな健康がある。
そんなふうに、思うようになった(笑)
最近の、あたし。


開放する心って、おっきなもんだなあ、と思う。

開放すると同時に、何かも、受け入れてると思う。
ちぐはぐみたいなものだけど、でも、そう思う。
開放と引き受けること。
開放と同時に受け入れるということ。

あたしは、片側顔面痙攣のあの煩わしい、
叫びだしたくなるほど辛い痙攣から、開放された。
2度目の、再手術で、開放された。
今のあたしに必要なことは、
この開放された現実を、受け入れる勇気の心だ。

右顔面の奥底で、ときどき、
ほんのほんのごくごく、まれな、ときどきに、
痙攣の小さな兆し、みたいな、
豆粒を感じるときがある。
でも、あたしは、その豆粒をつまんで、外へ放り出す。

そりゃ違う。
ここで生える豆はもういらねえ。
脳神経外科医師のチームに、
土壌は改変して貰ってんだから。
痙攣はもう起きる余地ないんだから。
どっか行けー!!!

病院を受診するのは、11月も末の予定。
術後の経過がとてもいいと思う、との担当医師の考えにより、
術後再受診は、半年後くらいでよしとなってるから。

投薬も無し。
生活指導も無し。
食事制限も無し。
耳鳴り、有り(苦笑)
でも、大丈夫。
大丈夫。
大丈夫。
大丈夫。
友人や知人のご亭主みたいに、
あたしも開放の心でいく。




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2017-09-20 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 0 :

山中伸弥氏によせて(勝手に)

片側顔面痙攣を発症して以来、
<医師>とか<医療>だとかについて、
いろいろ思うことが増えた。
考えることも増えたし、また、
感じることもどんどん、増した。

ガンガン行く、ほどではないけど、
それでも何となく、
〝代替医療について〟とかの書籍を読んでみたり、
〝最新医療について〟とかの雑誌特集なんかを、
なんとなく、目に付いたときにページをめくってみたりするようになった。

それは、テレビでも同じ。
基本”健康長寿”関連番組については、
気持ちが引き寄せられないけど、
医療人がピックアップされると、気になって、割と、観る。


先日、山中伸弥氏の特集番組を、観た。
もちろん、誰しも知っている、
iSP細胞でノーベル賞を受賞された、京大在籍の研究者。

さぞかし、すごい研究なんだろうなあ。

それくらいしか、あたしには分からない。
けど、その番組を観て、感じ入った。
iSP細胞について、とか、研究について、とかじゃない。
山中伸弥氏に、だ。

ものすごくご立派で、頭脳明晰なことは、
世界中が認識されている方だから、
あたしみたいなのが何を言うんだよ、なんだけど(苦笑)
それでもあたしは、ものすごく感じ入って、
泣きながら、その番組を終始、観た。


山中氏は、当然ながら、iSP細胞を機軸に
現在研究開発をしまくっている、研究機関の最高責任者。
だから、様々な研究チームの
研究成果発表や、進行発表会議にも、出席しておられる。
そのときのことだった。

とあるチームが、
とある研究の進捗状況を発表。
そのとき「10%筋肉が増加しました」と披露した。
この経過は素晴らしい手応えのものだと思われる。
研究内容については、あたしはまったく分からないけど(当然)
すごい賢い研究者たちが、何かして、
10%筋肉が増加した、と興奮しているのだから
そりゃ相当すごい手応えなんだろう。
そう思って観ていたら、
山中氏がこう言ったのだ。

「10% 増えても、
患者さんの体は、動かないと思うんです。
それをどう患者さんに提供できるか。
そこだと思うのです」

あたしは、ここで、泣いた。
こんなふうに、患者側に立つ研究者さんがいるのだと。
本当に、なんというか。
有難い気持ちで、胸がいっぱいになって、泣いた。

氏は、研究者であって、臨床医ではない。
だから、診察室で患者を診察することもなければ、
いわんや手術をすることもない。
だけど、
最大に優先すべきは、患者さんのこと。
研究の艱難辛苦の成果の先には、
必ずそれを受け取る、患者さんがいること。
待っている患者さんがいるということ。
そう、徹頭徹尾、表明されていた。

もう、泣けて泣けて。
感涙が止まらず泣けて。
テレビの画面が見えないくらいで、困ったほど(苦笑)

あたしの体験した片側顔面痙攣は、
基本、原因が分かっている。
神経と血管が触れ合って、振動が伝播してしまい、
その発露として、痙攣が顔面に出る。
これが、基本。
言ってしまうと、極端な言い方だけども、
病気というよりは、症状だと思う。
その物理的状況を解消出来れば、痙攣も消滅する(はず)
だから、原因不明の難病、という大変なものとは、
ちょっとだけ、種が違うように、あたしは思ってる。
もちろん片側顔面痙攣だって、最悪に過酷な症状なのだけど!(涙)

でも。
でも、たとえそう、原因不明の難病でなくとも、
この物理的圧迫を解消する、手術の技術や、
その部位を探し当てる眼力や、
困難な箇所にあるものへの処置能力など、
脳神経外科医としての、腕を、
臨床医として、どこまで向上出来るか。
何より、向上しようと思う、気持ちがあるのか。
自分の腕しだいで、
患者がひとりまたひとりと、
煩わしく苦しんでいる症状から、解放されてゆくのか、と、
日々考慮してくれているのか。

臨床医ではない研究者の、
山中氏が、
数々の難病を持つ世界中の患者さんたちへ
思いを寄せておられるように、
どうか、
どうか、
一般病院に在籍している、
脳神経外科医師等も、全員、
それこそ世界中の医師等全員が、
どうか、患者に、寄り添ってくれる思いでありますように。
山中氏のように、
自分の在りようが、世界中の患者の、
ささやかな日常の幸福に
繋がっていると、思ってくれていますように、と。
テレビを観ながら、そう、ずっと、泣きながら、夢想していた。
心臓外科医も。
がん治療医師も。
眼科医も、産婦人科医師も、小児科医も、みんなみんなみんな。
症状に苦しむ患者を、ひとりでも多く、解放して欲しい。
ご自分の苦難を乗り越えた先に、待つ者がいることを、
どうか日々思っていて欲しいと、願うばかり。


ものすごく、大ファンになった。
山中先生。
勝手に、声援を送りまくるあたしなのだった(苦笑)



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2017-09-17 : よしなし雑記 : コメント : 0 :

思い出につながるものたち

紅茶に浸したマドレーヌの香りから、ふっと、
幼い頃の記憶が呼び起こされたことより、物語が始まる
マルセル・プルースト著『失われた時を求めて』

この物語の”マドレーヌ”の箇所がたいへん有名になったことから、
嗅覚や味覚から過去の記憶が鮮明に蘇る心理現象を
<プルースト効果>と呼ぶようになったらしい。

なるほどね、と。
そりゃそう、わかる分かる。
とある香水の香りをかぐと、あたしの母を思い浮かべる。
今ではもうぜんぜんその香水を使ってないのにだ。
そういうことよね、と。

でも、あたしはもっと直接的。
現物を見ただけで、ぐぐっと<過去の記憶>が呼び起こされる。
そういうものがある。
強烈なものは、ふたつ。


ひとつめは、片側顔面痙攣のときに、入院中、
毎日のように食べた巨峰
1度目の手術のときは、術後めまいと吐き気が酷かった。
それはもう、今でも思い出すと脂汗が滲む気がする。
5日間程度、特に吐き気が強く出て、
ものがまともに食べられなかった。

栄養は食事から摂取、が一番カラダに良いそうで、
医師や看護師さん達から、毎日
「何でもいいから、食べられるものを口にして下さい」と言われ続けていた。

吐き気が酷いから、それどころじゃあないよ!(涙)
なんて、思いながらも、
散々食べろ食べろと言われれば、何か食べねばと思う。
で、食べたいものが、そのとき巨峰だった。

両親が毎日、大粒で甘い甘い巨峰、あるいはピオーネを
病室へ日参してくれた。
巨峰はもともとから好きだったけど、でも、
そんな極限のような辛いときにも、食べたい、と思うほどではなかった。
不思議なもんだなあと思いながら、
毎日、指先を紫色に染めていた。

ふたつめは、豆乳アイスココア
これは、この前の、2度目の
片側顔面痙攣のときに、食欲の友、だったもの。

2度目の開頭手術では、術後の体調が、
実に実に、
本当にびっくりするほど「なんともなかった」
もちろん、頭蓋骨に穴を開けての大手術をしたのだから、
頭痛はあるし、傷口は当然キリキリ痛んだ。
そんなことは、本当に当然、の当然だ。
けど、それ以外の不良が、ちっともなかった。
1度目の体験とはものすごく乖離があって、
今でもそれが摩訶不思議。

めまいは、手術後翌日などは、多少あった。
けど、1度目に比べりゃほんの極微細なものだった。
吐き気にいたっては、最初からほぼ、なかった。
見舞いに来てくれた両親や家族が、
ものすごく驚いていたことが、忘れられない。
「なんか、もう普通じゃない?!」
「前の手術後の様子と、ぜんぜん違うね!」 と、目を丸くしていた。

強烈な痛み止めの座薬はもちろんのこと、
なんと、頭痛薬ですら、
2週間の入院中、ただの1度も飲んでない。
我慢とか辛抱した、とかではちっともなく、
投薬を必要と、体がしなかった。
ほんとに、ほんとうーに、不思議な体験だった。
同じ開頭手術だったのに。
(本当に、不思議!!!)

それだから、食事も普通食がたちまち、出た。
「何か食べたいものある?
明日買って持って来るよ?」
そう、家族に聞かれて、
点滴や何かの管やチューブだらけの体で、ベッドに横になりながら、
「そうねえーどうしようかなあ~」なんて。
普通に食べたいものを、思い浮かべたり出来た。

そして思い浮かんだのが
豆乳アイスココア、だった。
病院近くのテイクアウトのカフェで。
あるいは、病院内にあるスタンドで、
両親や家族が、かわるがわる買っては、
病室へ持って来てくれた。

家族から、豆乳アイスココアがないお店だったから、
アイスココアにしたよ、と言われる日もあったり、
あたしの方から
「上乗せホイップ無しで、オーダーして~」だとか、
「氷少な目でって注文して~」だとか、
その日の、的確な好みまで伝えたりしていた(笑)
だから、
豆乳アイスココア(もしくは、アイスココア)を見ると、飲むと、
2度目の再手術の、片側顔面痙攣での入院を、思い出す。
確実に、思う。
明確に、思い出す。


食べるもので、思い出に直結しているものは、たくさんある。

ちらし寿司を食べるたび、
今はもう川の向こう岸へ渡っている、母方祖母の、
お手製ちらし寿司を思う。
おばあちゃんのが、世界で一番美味しいちらし寿司、だと思う。
そして、祖母のことを、思う。
とか。

大粒で甘い苺を食べると、
子どものときに、家族みんなで出かけた、
素晴らしい苺農園での、いちご狩りを。

モカのアイスを食べると、
駅前にあったアイスクリームスタンドを思い、
ケチャップのごってり乗ったホットドッグに出会うと、
父によく連れられて行っていた、喫茶店を思い出す。
そこは、おとなのおじさんが多い喫茶店で、
当時は、おじさんは煙草を吸うものと決まっていたので(笑)
店内中、結構な煙草の煙でもくもくしてたことも。
(補足。
あたしの小さかったころには、
喫煙の意識なんて、世界にほぼ、なかったし、
ましてや副流煙という単語なんての自体、存在してなかった:苦笑)

たくさん、ある。

けど、もっともあたしの人生において、
重要な背景を持つ、食べ物と記憶の関係は、
やっぱり、
何がどうあっても、片側顔面痙攣に、結びつく。
もうそりゃしょうがないと思う。
強く、直結で、結びついてる。

あたしはこの先、いっしょう、
巨峰を見るたび、くちにするたび、1度目の入院のことを思い出し、
豆乳アイスココアを飲むごとに、
2度目の入院のことを、思い出す。
そういうものになった。
あたしの、強烈に、思い出につながるものたち。
これは、ずっと消えないし、
消すことが出来ないに、違いない。

単純に、
ものすごく楽しかった思い出たちは、
いつも、いつだって、きらきらしているのになあ。
思い出は、
甘いばかりじゃあないってことも、知った。
プルーストを完全読破しなくても、それは、知った(苦笑)

まあね。
それはそれで。
悪いことでも、ないけど、ね。

巨峰に罪はなし(笑)




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2017-09-13 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 0 :

薬と思い出と

突如、ぐぐっと冷え込んだ夜。

お風呂上りに、油断した格好で、
そのまま寝てしまった。
翌朝、喉がイガイガ。
失敗したなあ…と反省しつつ、
葛根湯を真面目に1日3度。
熱は無し。
けど。
飲んだけど、ときすでに遅し…
翌日午後から、声が完全にガラガラ声に(大涙)

こういうときに限って、なぜなの。
土日もしくは、祝日。
病院は休んでる。
しょうがないから月曜朝一番で、
耳鼻咽頭科へ向かった。

診断結果によると「声帯に浮腫」と。
風邪が原因らしいけど。
ポリープだとか、怪しげな気配はないそうで、
抗生物質の投薬と咳止めシロップ液の処方を受けた。

お薬を飲むことは、片側顔面痙攣の術後飲んでいた
ビタミン剤以来。
入院中は、よくお薬を飲んだなあ。
そんなことを、ぼんやり思い出したりした。
特に、抗生物質。
1粒が超・巨大過ぎて、飲み込むことができず、
本当に、苦労した。
ゲボだって、した。
投薬に、こんなに苦しんだことは、なかったなあ。
まさに、お薬同様、苦い思い出・・・(苦笑)


片側顔面痙攣の再手術のとき以来、
あたしは、
医師から処方された薬品は、
真剣に、真面目に飲むようになった。
薬に、念を込めながら、真面目に飲むようになった。

幸いなことに、片側顔面痙攣での術後は、
決まった食事制限も、運動も、何もない。
もちろん、投薬も何も、ない。
ただ、3週間分の、ビタミン剤を処方されて、退院した。
末梢神経に効果あり、という、
だけ、といえば、だけの、純然たるビタミン。
知人に「ビタミン剤は気休め」だと言われたこともあったけど、
でもあたしは、真面目に1日3度、ちゃんと、飲んだ。

顔面痙攣で、右側顔半分に、
軽度の麻痺が出ていたから、
飲むとき毎回、
「効きますように」と願いながら、飲んでた。
”薬を飲む”ということで、症状に対して、
ざわつく気持ちが、落ち着くことも、知った。
「気休め」と言われても、当事者にとっては、薬は、薬だった。


ガラガラ声の掠れ声で、勤めに行くのは気が重い。
どうしたって、人と話さねばならないのだから。
勤務中に不都合なことも、会社に悪いと思うし、また、
話す相手側にも、申し訳ないなあと思う気持ち、半分と、
もっと言えば、
「治りが遅れるなあ」が、半分。
いや、違うな、半分以上(苦笑)
医師からは、
声を出さないことが、最上の治療だと聞いた。
「でも、社会人として暮らしてると、
そりゃ無理な話だからねえ」と、耳鼻咽頭科医師。

先生にお聞きしたいのですが、とあたし。

ここ1,2年、
風邪気味になると、喉が痛み、
声が枯れることが多くなりました。
これって加齢のせいでしょうか。
防ぐ方法は何かないのでしょうか。

「加齢、が原因かと聞かれたら、そうだねえ。
そうかもしれないねえ、という答えかなあ。
予防法?
ないねえ。
大きな声でしゃべらないこと。
それくらいしかないかねえ。
介護師さんとか、幼稚園の先生とか、
患者さんで、多いね。
でも、しょうがないでしょ」

こちらの耳鼻咽頭科医師、
超さっぱりした先生。
取り付く島は”ある”けど(苦笑)
答えはいつも、こんな感じで、診察終了。

まあそういうもんなんだろうなあ、と思う。
予防法はいつも、こんなだけ。
≪手洗い・うがいをよくしましょう≫
≪睡眠を十分とりましょう≫
≪バランスの良い食事をしましょう≫

「それでも、なるときゃなるしねえ」
この耳鼻咽頭科医師は、そんな感じをさらっと言う。

声がガラガラで、喉が少し、痛い。
けど、こんなすっげえダミ声に、比例してるほどの痛みではない。
そう言うと、これまたさらっと言われた。
「声の出る出ないと、
喉の痛みとは、あんまり関係ないからね」

さいですカ…


真面目に食後、薬を準備して、飲む。
「早く良くなりますように」と念じながら、飲む。

薬をどうあれ、見るたび、
どんな粒の薬であれ、
手にすると、片側顔面痙攣の手術のことを、思い出す。

薬と、それらの思い出は、
ぎゅっとひとつにまとまってて、離れない。
ちょっとだけ。
ほんのちょっとだけ、毎回、胸が苦しい。
ほんのほんのほんの少しだけだけど。
それは何となく、
「昔むかし、大好きだったあのひと」みいなもんだと、思う(苦笑)
今ではほんとに、別になんとも思ってない、
大昔の大過去の過去のことだけど、
でも、そのひとの思い出の存在は、ちょっと特別。
その思い出は苦しくて、切なくて、つらい。
そんな感じと、似てる気がする。
あたしだけだと思うけど(笑)


喉にウイルスで、炎症。
声帯に菌で、浮腫。
しょうがない。
雑に暮らしていたつもりもないし。
しょうがない。

片側顔面痙攣になった、理由だって、
何もなかった。
あんなに大きな症状でも、理由なんて何もなかった。
だから、こんな風邪のせいでの、こんなことなんて。
しょうがない、の、さきっぽだ。

薬をえいっと飲みながら、
いろんなことも、一緒に、飲みこんでく。




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2017-09-04 : よしなし雑記 : コメント : 2 :
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2013年10月、片側顔面痙攣で開頭手術を受けました。煩わしかった痙攣から解放された☆と思いきや、術後約1年数ヵ月後、また魔の痙攣が始まりました…
この症状について、さらには病というモノなどについて、さらにさらにはいろいろよしなにごとを書き綴りたいと思います。

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