入院準備をしながら・孤独。

先日の診察時の終わりに、
入院日を決め、手術日もそれに伴い決まった。

「帰るとき、入院窓口に行って下さい」
そう医者に言われ、向かい、
入院にあたり必要な書類一式と、
≪入院の手引き≫なるパンフレットを渡された。

これであたしは、ここでもうじき、手術なんだな。

妙に、人事のように、感じながらそれらを引き取った。
流れ作業の一連の行動として、受付窓口の人が
「お大事に」と言ってくれた。
ちょっと嬉しくなって、そして、ちょっと孤独になった。
これから起こるいろんなことを、
あたしはひとりで引き受けるんだよなあ。
誰にも代わって貰えない。
今度こそ、治るかもしれないし、また
治らないかもしれないことも。


帰宅して、気向かないけど、
いつかちゃんと読まなきゃダメなんだしな、と思って、
≪入院の手引き≫パンフレットを眺めた。

手引きを見ながら、
自宅にあるもので、使えるものと、
買う必要があるだろうなと思うものを、真剣に考え出す。

色移りしてる靴下は、情けないから、買おう。
パジャマとタオル類は、今度の病院では、
日割り計算でレンタル出来る仕組みがあるから、
それを利用しよう。
だからパジャマは買わず、こましなの持ってこう。
タオルもレンタルするけど、数枚は持参しとこう。
これは新品がいいから、買お。
普段使いのヨレヨレはしみったれ過ぎる。

蓋付マグカップ。
そういや前回入院したとき、確かにあれは良かった。
お茶を淹れて放置してても、ホコリが入らないのが良い。
でも、退院したとき、捨てた。
100均で買おう。
スリッパは転倒防止のため、今度の病院では使用禁止。
着脱しやすい上履き、買わなくちゃ。
シンプルなズック靴みたいなのに、しよう。
退院後には、それ、愛犬との散歩用に使い回そ。

少しずつ、入院準備を進めて、
少しずつ、入院グッズが揃い始めてゆく。


不安が募る。
治るかな。
今度こそ、治るといいな。

孤独が、出て来る。
入院に持っていくカーディガンを洗濯しながら、
しんみりする。
こんなに孤独な洗濯って、ない気がする。

治るかな。
今度こそ、治って欲しい。
未来は、誰にも分からないことは
そりゃ当たりまえなんだけど、
晴れやかな未来を、願う。

カーディガンは、のんきに風に吹かれてる。



センチメンタルにもなるってもんよ。
だって、頭蓋骨に穴開けるんだもん。
それも2度目なんだもん。
泣き言出るよ。
出ない人もいるだろうけど、あたしは出る。
それも、うんと出る(苦笑)


苦しいくらいに、あたしは今、孤独だ。




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2017-04-27 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 1 :

良い医者ってどんなもの?

片側顔面痙攣の、再手術を決意して数週間。

最終的に、執刀担当医と、
入院予定日と手術予定日を決める段取りのために、
脳神経外科を再度受診をした。

全国でも結構上位に、名を連ねることのある、大病院。
脳神経外科も、相当な執刀実績を年間誇る。
執刀担当になる、お医者も、自信に満ちていた。
でも。
でもね。
あたしは聞きたかったんだ。
医者にしてみれば、くだらない質問かもしれないけど。
聞きたかったのよ。
いろいろとさ。

先生。
手術の前にお聞きしたいことがいくつかあるのですが。
医師 「どうぞ」

○再度の再発、ということはまたあるものなのでしょうか。
医師 「そんな。
    未来のことなんか、誰にも分かりません」

○いつか左側顔面も、起こりえるのでしょうか。
医師 「そんなことは、誰にも平等に起こるかもしれないものです。
    あなたにまた起きるかもしれませんし、
    でも私にだって可能性はあるのです。
    誰にも未来は分かりません」

○前回の手術の、施術法が前回はあーゆう感じで、かなり
イレギュラーな処置をされてしまった私ですが、
今度して頂く方式は、再発リスクの少ないとされている
”吊り上げ方式”など、なのでしょうか。
医師 「そういう予定です」

○リスキーだと言われる、テフロンクッションなどを
挟み込むなどは、なさらないということでしょうか。
医師 「そういう予定です」

「というかね」医師。
はい。
あたし。

「そんなことはあなたが考えなくてもよろしい。
こちらがすべて良いように全部やりますから。
こちらの判断に任せて下さい。
適時的確な処置をしますから」


手術の日程ですが、いつがよろしいか。医師。
○日以降は、一応仕事の予定は空けています。あたし。
じゃあ○日にしましょう。

の、○日があまりに直近だったから、
あたしは正直動揺してしまって。
この日かこの日かこの日か、どれが良いか?
みたいな提案も、くれるとおもってたから。
ズバッとその日、がいきなりとは、思わなかったから、
即答出来ず、えーっと、ですね、と答えたら。

「優柔不断は良くないですよ!
そういうの、まったくだめです!
前を向いて行きましょう、前を!」


「○日以降いつでも良いとあなたが言ったじゃないですか?
じゃあ○日で、と私はただそれに答えて言っただけですよ?
優柔不断はダメです!
それにね。
もうそんな、あれこれ考えたりする時間は、
今までにもう十分あったでしょう!
そんなことはもうとっくに終えていないと!
前を向いて行きましょう!前を!
前向きに行かないとダメですよ!」


先生。
先生はきっと、すごく立派な人生を歩んで来てるんだろうね。
子供のときからとっても優秀で。
立派な大学を出て、ビシッと順調に医学博士になって。
辣腕の腕前と、卓越した手術のセンスで、
医療界の上位へ登りつめていて。

あたしはもっと、甘やかして欲しかったんだ。
今度こそ、ちゃんとした医者にかかって、
今度こそ、きちんと根治を目指す。
再発しているもんだから、その思いはいっそう大きい。
かつ、再発してるもんだから、いろんな不安も恐怖も、大きい。

あたしはそう。
優しく甘やかして欲しかったのよ。
大丈夫ですよ、と背中を、なんなら、撫でて欲しかったのよ。

大丈夫ですよ。
心配なさらずに。
私がきっと治してあげます。
再手術ということで、不安もいろいろおありでしょうが、
私が全力で執刀しますから。
安心して任せて下さい。

手術の方法は、このような方式で行く予定をしています。
何ならご家族の方にも、ご希望あればお話します。
この方式だと、こういうリスクが減ります。
また、逆にこういうリスクが生じることもあります。
でも、最善を尽くしますから、心配なさいませんよう。

一緒に、頑張りましょう。


幻想。

たぶん、この巨大病院では、難しいことなんだろう。
それが一番、難しいことなんだろう。
あたしは、大勢の患者の中の一人に過ぎない。
ワン オブ ゼム。
あたしが”宮崎駿”氏や”小泉今日子”氏だったら、違っただろうな。
まあね。
それが人情ってもんだ。人間ってもんだわね。

前の執刀医は、術方はダメダメだったし、
こうしてあえなく再発の憂き目にも遭わされてるから、
もう断固恨み節!(悔涙)だけど、
思い返せば、このズルズルしたところだけは、充実してたな、と(苦笑)

「あなたが納得行くまでお話、お聞きしますし、
お答えします」から始まって、事実、延々面談してくれた。
家族も次回呼んで、と、家族も交えて、
この片側顔面痙攣についての解説をしてくれた。
執刀する施術方法もね、ずいぶん話してくれた。
ダメダメの術法だったけど!(怒&失笑)

良い医者って、どんなのをいうのかな。

家族に聞いてみた。
そしたら、ひとことこう言った。

「治す医者」

そりゃそうだ。

あたしの、今度の手術にあたり、の、
この執刀医の態度について、
家族は、あたしがナーバスになり過ぎてるとも、言った。
それほど凹まなきゃいけないような物事は、医者は言ってない、と。
別にどれもふつうのことを言ってると思う、と。
説明不足に感じることも、
家族に言わせたら、
素人が四の五の言わずにこっちに任せとけ~なだけじゃねーの、と。
何もその医者が、冷酷無比とかなんて、思わないけど、と。


あたしは、甘えたかったのよ。

こわくない、こわくない。
大丈夫ですよ。
安心しなさい。
ちゃんと治してあげますから。
心配しないで。


片側顔面痙攣を、
根治で治してくれたら、良いお医者。

先生どうか、治してください。
この痙攣からあたしを解き放って。
それだけが、あたしの、ただただひとつの願いなのです。




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2017-04-22 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 3 :

思いやりのなさに安堵する。

片側顔面痙攣の再手術での、入院について、
日程は未定なれど、
先日、勤め先の直属上司と責任者に話をした。

と同時に。
同部署で勤務する数名の同僚(先輩後輩)にも、
あらましの説明を、文字にして伝えておいた。

の、うちの、ひとりの仲良し同僚主婦ちゃん。
これがまったくもって、イイ。
断然、良かったんである。
あまりのその、あたしの症状への
完膚なきまでの無関心さに(笑)
嬉しくなったほど、良かったんである。

お子ちゃん達が、春休みということで、
ズバーッと長期休暇を取得していた、同僚主婦ちゃん。
随分会うのは久しぶりだった、先日の、その日。
文字(書面というか手紙というか)で
ご面倒おかけしますと、彼女の
更衣室に投入していたから、それはもう既読。

メールで先に「ビックリしました!」とか
「大丈夫ですか?!」とか、
あるいは「職場のことは気になさらず、
治療に専念なさって下さい!」だとかいう、
暖かい言葉を貰っていた。
ただ、直接会ったら、
念入りに言われちゃうかなあ、と。
気を使って貰っちゃうから、面目ないなあ、と。
と、ま。
そんな風に一応思っていた。
けど。
実際は、ぜんぜん違った(笑)

同僚主婦ちゃんが、
今最大に夢中になっているトピック。
それは<認知症の出て来始めた姑問題>
体調不良もかなり出て来ている姑の、
これからをどう家族が面倒をみるのか。
この大問題を、
亭主の妹2名等と、目下、大・大・大論争中。
これが、今、彼女の最大にして最難問の大・事項。

日々刻々と、春休み中も、姑問題は推移していたらしく、
それを、あたしに会うなり(職場でだけどね)
言いたくて言いたくてたまらん・状態MAX!!!(笑)
だったようで、
あたしへの暖かい言葉は、
こちら、1フレーズのみ(笑)
「たいへんな決断、なさったんですね!
頑張って下さいね!応援してます!!!」

うんうん、どうも有難う。
ご面倒おかけします。

と言ったあたしの、末尾の台詞に
覆いかぶさるようにして、同僚ちゃん。

「ってもー聞いて下さいッ!
めっちゃアレから大変なんですよーっ!!!
もーどうしろってのーって、話なんですよーっ!!!」

以下、上司のいない隙を狙って(苦笑)延々。
たんまり、聞いた。
身内への悪態の数々(苦笑)
途切れることなく、立て板に水。
ろうろうとまくしたてる身内への罵詈雑言は、
本当に圧巻だった(笑)

で。
それらを「ふんふんそれで?」
「えーそりゃあ大変だねえ!」
などと、適当に相槌を打ちながら、
話を聞いているとき、
あたしはホントに、気が楽だった。

彼女に職場で、微に入り細に入り
片側顔面痙攣について、説明をしないで済んだことに、
あたしは、ホントに、気が楽に過ごせた。
彼女の、ある意味思いやりのなさに、ほっとした(笑)

さくっとね。
さくっと、ほっといて欲しい。
こんな感じで、さくっと。
あたし程度のことだから。
たいして気に留めないで、やり過ごしていて欲しい。
それが、あたしの、希望。


勤め先全体に、
あたしの入院手術話は、
近く広がると思う。
出来れば、あたしが入院してから、
朝礼だとか、連絡回覧何ぞ適当に
しれっと、責任者が伝えて欲しい。

前回の手術入院のときには、
お見舞いは丁重に、お断りしておいた。
仲良しの女子同僚や主婦パートさん等が、
暖かい言葉をかけてくれていたけど、
そのお言葉だけを、有難く頂戴して、
実際のお見舞いはくれぐれも、で、お断りしていた。

あたしは、基本もてなし下手だから。
下手も下手。
ドがいくつあっても足りないくらいだと思う。下手。

もてなしが、カラ回りしちゃって、過剰になる。
良かれ、喜んで貰いたいが、
重量過ぎて、超過オーバー。
相手にもかえって負担かけちゃうときも、
正直あるだろう、と思う。
さらっと、スマートに、もてなしが出来ない。
自分も、もちろん、だから、妙に、疲れる。
バカバカしいこと、この上ない。

ましてや、入院先の病院。病室。
いったいあたしに、何が出来るというの。
しかも、頭蓋骨に穴開けてるから、
頭洗ってないし、シャワーも出来てないから、酷いよ。
傷で見た目もオバケになってる上に、
さらに完全ノーメーク。
オバケどころか、地獄の鬼だって逃げるような風貌よ。
誰にも見られたくない。
薄い寝巻きでの、この見事な段腹&下腹も、ドン引き。
見られたら、
いや、
見た人は恐怖に脂汗がにじむはず。
という。
このあたしにもまだ、若干の乙女が、いたりして(笑)

今回も、だから、丁重にお断りしておきたい。
でも、それよりももっと、
あたしが勤めを休んでから、おおやけにして貰いたいなあと。

気の良い同僚がたくさんいるから、
それは本当に幸せなことなんだけど。
でも、あたしの真実希望は、
職場皆さん全員からの、思いやりのなさ(笑)
またあたしも、そこへ、しれっと術後、戻りたい。
ふつうにコピーとかしてるあたしに、
「あらあ、大変だったらしいねえ!もういいの?」
みたいな、優しい言葉が貰えたら最高に幸福。
何もなかったかのように。
同僚ちゃんの、身内への悪態を、
上司のいない隙に、
何もなかったみたいに、また、聞いていたい(笑)。
それがあたしの希望。




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2017-04-18 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 0 :

強がって言ってみる。

片側顔面痙攣という、
この世にも煩わしい症状を発症して、数年。

日々、大なり小なり、
痙攣に囚われて暮らしている。
いつも心のどこかで、痙攣について、考えている。

本当に、ぐるぐる巻き。
うっとおしくて、悲しい。
でも。

でも、
強がったことを言うと。
この片側顔面痙攣を発症して、
苦労していることで、
あたしは、少しはまともな人となす要素の、
何か、を、得た気もしてる。

人は完全ではないということ、とか。
健康な人だけが”正解”でないということ、とか。
あるいは、人は”孤独”だということ、とか。

今ときめいている星野源氏が、
先日、新聞のインタビューに答えていた記事を読んで、
ああ星野氏も、何かを得られたんだなあと思った。
上からですみません、けど、
じゅうぶんあたしの方が年長ってことで(苦笑)

星野氏は、くも膜下出血で体調不良になられ、
1度の開頭手術で完治仕切れず、
2度手術を受けられた。
人生で頭蓋骨に穴を開ける人なんて、
そうはいないところに、ましてや2度!
あたしも同じ道のりを追随するから、
気分は勝手に辛い体験仲間(涙笑)

1年近く、断続的に療養された星野氏。
闘病中のことを振り返って。

「いろんな経験をして、
一人なのは当たり前なのだ、もう分かった、と。
一人ではない時間が大事に、印象深くなった」

家族がいても、恋人があっても。
子供がいてもいなくても。
人はある意味、本当のところは一人なのだ。
あたしも、片側顔面痙攣を発症してから、
それはずっと感じている。
何もかも、あたしにしか、分からない。
あたしにだけしか、ない辛さや孤独。
とかね。
生きる何かを、少し学んだと、思ってる。

それから、他者についても。

勤め先の年下同僚さんが、以前こう言っていた。
「私、病弱な人って大嫌い」と。

「病弱だったり、病気がちだったりする人って、
嫌いなんですよ。
結局、気合とか根性が足りない気がするんですよねえ」

そう朗らかに言ってのけられて、
あたしは、びっくりした思い出がある。
病弱な人って確かにいるけど、
だけど誰も好き好んで病弱になってるわけじゃない。
精神論みたいなことだけで、病気に苦しむ人のことを
ひとまとめにして言うのは、どうなのと。
言わなかったけど。
個人の見解に、強く意見出来るほど
あたしはしっかりしてるヤツでもないし。
ただ、ただ、吃驚してしまって。
そ、そ、そんなことを思っている人がいるんだ…!と、
吃驚してしまって。
目玉だけを、まん丸にしてた。

この同僚さんは、
とっても健康体で、はつらつとしてて。
例えば、お子さんもばりばり計画出産で授かっていて。
だからおそらくは、不妊治療に悩んでいる人のことも、
思いは及ばないだろうと推測出来る。


あたしは、この人よりは、
辛い思いの人に、寄り添えるな。
そう、思った。
それは、片側顔面痙攣キャリアだから、だと思った。
あたしなりに、あたしも症状で苦しんでいるから。
何も命に別状がある人ばかりが、病人ではない。

それからそれから。

苦しんでいた人が、治った、というとき、
心から「良かったね!☆」と思えるようになった。
たぶん、若いころだったら、
「治った?ふーん」程度だったか、
あるいはもっと言えば、
「いいじゃん。自分はさ」みたいに、ひがんだと思う。
喜ばなかったと思う。
喜べなかったと思う。
でも、今は違う。
良かったね!と、心底、言える。
苦しんでいる人が、その苦しみから解放されること。
これほど素晴らしいことって、ない。

だから、あたしは、
片側顔面痙攣のおかげで(ムカムカするやつだけど!)
少しは、人として、まっとうなヤツになって来た。
そう、思ってる。

強がりかも、しれないけど!




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2017-04-10 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 1 :

病院選びはくどいほど慎重に。

このへっぽこブログでも、
少しはどなたかのお役に立てば、と。
ほんの少しでも、とそう思っている。

あたしの、大きな失敗を、
どうか利用して貰いたい。
あたしの、過去の大失態を、
どうぞ学びのかてにして頂きたい。

片側顔面痙攣の再手術を、決めた。

決めた先の病院で、開頭手術の
執刀して貰う担当医に面談した。
そのとき。
前回執刀して貰った医者の話になった。

あたしが、これまでの片側顔面痙攣の発症の頃から、
手術にいたるまで、そして現在まで、を
時系列で覚えている限り、紙に書き起こして、
手紙を渡しておいたから、
話は何もかもが、早かった。

今度の担当医師は、一言会うなりこう言った。

「どうしてもっとちゃんと、
医者と病院を選ばなかったの?」

いろんな意味で個人的なことに関係するから、
面談時のその詳細までは、
ここに書かないけど、
ざっと言ってしまえば、
あたしの前回の執刀医は、
脳外科医として、けっしてよい医者とは言えないようだったのだ。

残念。

ものすごく、驚いた。
けど、でも、今にして思えば、という節が、
どんどん頭に思い浮かんでは消えた。

とにかく、あの医者は、話を<盛っていた>
これに尽きる。

輝く経歴。
手術の執刀数。
治癒率。
完治率。
それから、何より衝撃的だったことには、
あたしに施された術法。

〝あなたの、首筋の筋肉組織を少し削ぎとって、
脳幹と接触している血管との間に挟み込む。
自分自身の筋肉組織だから、異物混入にならない。
だから、拒絶反応もない。
最適で安全な方法〟

「それは、ずっと以前、ほんのごく少しの期間だけ
存在した方法です。
でも、その方法はまったく良くない、という認識が、
十数年前から、もう確固たるものとしてあります。
だから、十数年前からもはや
どの脳外科医もやっていません。

もっとちゃんと病院と医者。
選ばなきゃだめです。
ダメでしたよ。

でも。
もういまさらそんなことを言ってももうしょうがない。
過ぎ去ったこととして、前を向いていきましょう」



今回訪問したA病院とB病院。
どちらも、大きな街の巨大な大病院。

そして、面談して貰ったそれぞれの
医師たちの話を、あたしなりに解釈してみると。
※あたしなりの解釈ですよ。

きちんとした病院の、
ちゃんとした脳外科医に、
開頭手術をして貰えば、
この片側顔面痙攣は、
ほぼ、完治する。

 (あああ言っちゃったー
 でも何度も言うけど、これはあたし独自の解釈です)

B病院の医師のくちからは、
あたしの聞き間違いでなければ、
「1度目の手術で、98%くらいの方が、完治します」
そう言われた気がする(って、気がする)
だから、
「当院での再手術は、ほとんどありません。
年間あっても、1人か、多くて2人か…
なぜなら、1度の手術で、ほとんどの方が治るからです

「私の意見では、ですが、
再発してしまう原因は、
1度目の手術のときに、接触部位を見逃していることが多い。
見落としていると言ってもいいでしょう。
異物を挟み込むとか、癒着が、とか
そういう事情よりむしろ、と私はそう思います」

あたしが、再手術を決めたA病院は、
年間の再手術患者数が、とても多い。
1度目の執刀数は、もちろんだけど、ものすごく多い。
「術数がすべてではないですが、
患者さん側にされたら、ひとつの目安にはなるかと思います」
A病院の若い医師は、そう言っていた。

あたしは、今回、そこに、賭ける。
そう。
賭ける。
治して貰う。
治して貰える、に、賭けてみることに、する。

CT撮影の画像をモニタリングされながら、
医師に言われた言葉。
「再手術をする価値は、あると思います」
これに、賭けてみることに、した。


あたしは、1度目の手術で、失態をした。
取り返しのつかない失態と思っていた。
けど、もしかしたら、
まだ取り返すことが出来るかもしれない。
そう、小さな希望の光を、今持っている。
その光は、あたしの中で、弱々しいけど。
でも、それでも確かに、光ってると思う。

あたしの大失態を、とにかく知って貰いたい。
どなたかに。
どなたか。

病院選びと、医者選びは、
何をどうあっても、くどいほど慎重に。

病院の実績は、今ならちゃんとした病院なら
ホームページに明確に表示してある。
術法や、執刀の種類や、それらの年間執刀数。
多い所なら、3,4年前のデータも載っている。
開示していないところは、はっきり言って、曖昧過ぎて怪しい。
口ではいくらでも<盛れる>
患者側は、粘り強く、しっかりみっちり聞くこと。
はっきり言う。
たいしたことのない医者は、
とにかく話と手柄事例を<盛る>
そりゃもちろん、それは人情ってもんだろうけど。
でも、そこは病院なのだ。
医者なのだ。
<盛る>な!

そして、そこを見抜くこちら側の冷静な、目。
言い方は悪いけど、
医者の話は”半分程度”で、聞いておく。
そのくらいの中で、探る。
考える。
選択する。
こちら側の責任もある。
ぬからないように。
足元をすくわれないように。
自分自身にも、厳しく問いただすこと。
「この医者でいいと思うの?
この病院でほんとにいいと感じるの?」

とにかく、情報収集。
開示してあるものは、かたっぱしから閲覧する。
ネットで、地元で。
実際の通院患者さんなどの話も駆使。
医者の経歴。
病院の成り立ち。
手術方法。
そして、病院と医者とに対面する。
そして、聞く。
質問する。
しまくる。
誠実に返答なければそれだけでも、不可。
直感として<盛り>過ぎてる感もあり過ぎれば、怪しむこと。

家から近いから、をまず第一にしてしまったあたし。
大いに反省。
入院期間は長くても2週間強。
県を越境してても、気になる病院があるなら
行ってみるのが、いいと思う。
今ならそう言える。

とにかく。
きちんとした病院と、
きちんとした医師に、なら、
治して貰えると思う。
この、片側顔面痙攣。
かなりの高確率で、完治して貰えると思う。
だから、どうかどうか、
慎重に。
あたしみたいに、失敗しないように。

でも、
この失敗も含めて、あたしの人生なのだな。
それだけは、
なんか、学んだ。


片側顔面痙攣で、手術をしようかどうしようか、
悩んでいる方がおられたら、
とにかく、細心の慎重さと粘りで、
病院選びと医者のご検討を。
手術で治る。
これは、大きな希望ですから。

見知らぬどなたか。
頑張って下さい。
あたしも、あたしなりに、奮闘してみます。
(へっぴり腰だけど)




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2017-04-06 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 6 :

症状キャリアの揺れる心。

先月。
A病院で初受診をしたときに、
診察中の話の流れで、
「なぜ片側顔面痙攣の、痙攣は起こるのか」を
改めて聞いてみた。

痙攣が起きる<仕組み>は、まあいろいろ
今まで診察を受けた医師等から、
同じ説明を聞いているから、まあ、分かってる。
でも。
痙攣が起きる<原因>は、あんまりよく分からん。

初受診のツッコミどころの重要は、
ソコではなかったから、
聞いても、聞く感じ自体も、ぼわっとしてたけど、
とにかく<原因>を聞いてみた。

ら。
その医師は
「自律神経と関係していると思います」と言っていた。
なるほど。
そうか、と。
そうなると、本当にもう、自分自身でも
どうにも出来ない、ますますの奥地の範囲ですわよね、と思った。

自宅で、ひとり。
食後のどっさりある、食器を洗っているとき。
まーったく、痙攣が出ない時間があった。
痙攣の揺れが無いもんだから、
両目でしっかり物を捕らえられてる。
視界もスキッとクリア。
耳鳴りも低く。
とまあ、とにかく「ふつうのひと」になった。

こういう時間が、日の中で、まれに、ある。

食器洗いの最中は、自律神経も安定するのか?
わからん。
何も考えていないこと、が安定の第一だとしたら、
そりゃ難問。
だって、愛犬と一緒にふたりで寝転がって、
ぐでぐでしながら、うたたねに入らんとす。
のような、この世の至福の瞬間でも、ビィンビン。
痙攣が起きたりする。

くだらない、けど、大爆笑な愉快を与えてくれる
テレビのお笑い番組を観ながら、
ガハガハお腹の底から大笑いしてる。
頭の中、カラッポのはずの、
楽しいときでも、ギュウギュウ。
右目が閉じ気味になったりする。

ほんとに、不思議なもんだと思う。
この片側顔面痙攣っていうものは。

痛くもなんとも無い。
頭痛なんかも無い。
めまいだって勿論無し。
何も、何も何も無い。
ただあるのは、ひたすら、痙攣だけ。
だからいってしまえば、病気ではない。
<症状>
でも”健常”ではない。
でも、やっぱり病気ではない。
だから。
医師側からは、手術は勧められない。

かつての初回。
開頭手術を執刀して貰った医者からも、
「患者さんからの強い要望があればする手術です」
みたいなことを言っていた。
先日訪問したB病院の医師も、そう。
「命に関わるものではないので、
患者さんのご希望があればする手術です」
A病院の医師も、同じだった。
「命に別状はまったくないものなので、
早急に手術せねば、というものではないので」


1度目の手術さえ、成功していれば。

なんてね。
どうでもいいことを思ったりする。
無意味なんだけど。

でももっと言えば、
1度目の手術で、大成功でなかったとしても、
もう少し痙攣が日常、治まっている時間が長ければ。
とかね。
無駄な考えなんだけど。
でもでもでも。
痙攣する時間が短く、
痙攣していない時間が長ければ、
再手術まではしないと思う。
まあねえ、しょうがない。
これでもまあよしとするか。
そう思ったと思う。
もっと言えば。
前にも愚痴文字にしたけど、
季節次第で、とかね。
「寒い冬の時期は、痙攣出やすいんだよねえ。
気候が暖かくなって来たら、治まるんだけどね~」
だったらいいのに。
なんてね。
ときどき、ふんわり妄想する。
だったらいいのになあ。。。

と、思いながら、右目がぎゅーっと痙攣する。
もう!
なんなのバカもん、バカ痙攣!(失笑)

病気、じゃないけど<症状>キャリアの
心は、いつも揺れてる。
この程度でなら再手術まではしないか。
いやいやいやいやいや。
する。
するさ。

あたしの気持ちにはまったく無関心で、
無関係な様子で、
痙攣は、断続的に続く。

まったくもう!!!




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2017-04-05 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 2 :

気持ちだけ半歩前へ。

ぶるぶると震え、
ぎゅうぎゅうと閉じ気味になる右目でもって、
自転車で走る。
右側の顔半分が、引き攣れて持ち上がる。

こんなのと、おさらばしたい。
こんな表情になってる自分と、おさらばしたい。

まだ何も決めてないけど、
再手術の決意までは、まだ確定し切っていないけど、
でも、気持ちだけ半歩前へ、歩いてってる。

あたし自身のことだけど、
あたしがそれを、追いかけてく。

「このままでいいの?」
いや。
イヤだと思ってる。

「このままずっと一生これでいくの?」
いやだから。
イヤだと思ってるんだってば。

来週中に、次回の受診予約をしている
A病院へゆく。

こちらで、今度、再手術を願う希望を
申し出るつもり。

再手術の、手術そのものの辛さの恐怖と、
再手術をしても、またもやの、
治らなかったときを想像する恐怖と、
諸々の諸事情への、意味の無い不安とが、
大きな1歩をずんずん踏み出しながら、動き回っている。

その、大きな1歩を、
半歩だけ、前へ。
半歩だけ、前へ、それらを凌駕する
「もうこの痙攣とおさらばしたいのだ!」という思いが、出て来てる。

半歩がもう半歩増えて、
もう半歩がまたもう半歩増えてって、になるといい。
恐怖を凌駕するものは、
それがたとえ<やけくそ>であってもかまわない。
そう思えるようになりたい。

自転車に乗りながら、
バーッと走りながら、
そんなことを思ってる。




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2013年10月、片側顔面痙攣で開頭手術を受けました。煩わしかった痙攣から解放された☆と思いきや、術後約1年数ヵ月後、また魔の痙攣が始まりました…
この症状について、さらには病というモノなどについて、さらにさらにはいろいろよしなにごとを書き綴りたいと思います。

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