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術後3年・思い出すことなど。

片側顔面痙攣の完治をめざして、
2013年10月1日に入院。
10月3日、開頭手術。

早いもんだと思う。
もうあと数日で、術後3年経過になる。
症状が戻ってしまった再発をしてからも、
1年半以上になる。

よく思い出すのは、相部屋になった
3人の女性の方々のこと。
その方々とお親しかった女性の方のこと。

みなさん癌治療中の方々だった。
そして、みなさん、抗がん剤治療中で、
たいへんしんどい状態でおありだっただろうに、
私に、とっても、とっても優しくして下さり続けたことが、
いまだにずっと、忘れられない。

そしてそれと同時に。
凄まじい困難な手術をなさったあと、な方々だのに、
私のした開頭手術の方が、
「断然、コワイッ!!!」と、
心底怯え慄いていらしたこと(苦笑)

「勇気ある選択されたわねえ!」
「私だったらとても怖くて、その手術、挑めないわ!」
などなどと、みなさんくちぐちに、散々。
そのお顔は、とにもかくにも<恐怖!>にみちみちていて(苦笑)

そりゃまあねえ。
頭蓋骨に穴開けたんですからねえ。
そのときに出来た切り傷?も、
なかなかハードなビジュアルだったし(本当に)
強烈に恐ろしげに見えただろうと思う。

でも、私からすれば、真っ向から逆だった。
みなさんの手術の方が、断然難問で、困難で、
術後の治療も、たいへんご苦労が多いと思ってた。
それでも。
それでも、みなさん、優しかった。

「夜は眠れる?」
「食欲戻った?」
「このふりかけ、美味しいよ。少しどう?」
「果物は体にいいのよ(←葡萄やりんごを下さった)」
「微熱はつらいわよね。
アイスクリーム、おひとつどうぞ(←ハーゲンダッツを頂いた)
少しはひんやりしていいと思うの」

「水分たくさんとるようにって先生に言われて、
さんざん飲んでるもんだから、
夜、お手洗いが頻繁で。ごめんなさいね。
起こしちゃってご迷惑かけちゃってたら」

「ここ数日、寝汗が酷くて。
こっそり着替えてるけれど、ごそごそした気配って
気になっちゃうでしょう。寝てるところに。ごめんね」

みなさん、お元気になられたかしら。
みなさん、お元気でお過ごしだといいなあ。

お目にかかることは、もう2度とない方々だけど、
一生忘れることはない方々。
自分がつらいときに、
泣きたくなるほどつらいときに、
私は、あんなふうに、
みなさんのように、他者へ優しく出来るだろうか。

片側顔面痙攣を発症して、
完治目指した開頭手術に挑んだものの、
敢え無く再発(涙)
80%の成功と、20%の残念があって。
20%の方に、入ってしまった。
残念。
ほんとに残念。

でも。
でも、入院中のときにお出会いしたみなさんが、
心底素晴らしい人格者の方々ばかりだったから、
お姫様のように、みなさんから大事にして貰ったから、
あったかい気持ちが、ずっとたっぷり、残ってる。
だから、再発はものすごく残念だけれど、
絶叫したくなるほど無念だけれど、
それでも、あの優しかったみなさんのおかげで、
穏やかな気持ちに、戻ることが出来る。
入院中のことを、ある意味、
幸せで貴重な経験だったと、思うことが出来る。
それは、再発の残念とは、別のものだ。

有難かったと思う。
有難いお出会いだったと思う。
残念な結果にはなっているけど(涙)
すべてが悪いことではないと、思える。
3年前のこと。
これからも大事なもの。




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みなさん、本当に、
すこやかでいらして下さい。
そう、心から願っています。





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2016-09-27 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 2 :

静かな声援を心を込めて。

ネットニュースで、見ない日はないようなほど、
小林麻央さんのブログ記事が、掲載されている。

若くて美しくて聡明で。
梨園の妻で、二児のお母さんで。
乳癌の公表をされた。
そして、先日の記事では、他の部位への
癌転移もおおやけになさった。

懸命な治療につとめてられる中の、記事。

”人生に「たられば」は無し。
 それでも、
 思ってしまうものだけれど。” と書かれていた。
胸が詰まる思いがした。

何かの症状が出て来たり、
何かの病名が自分についたりする経験をしたひとなら、
涙がじんわりにじむと思う。
そして深く、しみじみとしたため息を、つくと思う。
どこにもやり場のない、息の行方。
誰のせいでもなくて。
もちろん自分のせいでもなくて。
自分の人生の、流れ。
変えられる運命もあるだろうけど、
どうにも変えられない運命もある。
本屋に並ぶ、安易な自己啓発本なんかに
この気持ちが分かるかってんだ。
どうにも変えることが出来ない運命ってもんが、あるんだ。
そりゃもう、誰がどう言おうと、そりゃもう絶対にある。
それを真実知らないひとは、幸福。
という、穏やかな物言いじゃなく、
底なしの間抜けだと言ってやる。
変えられないと知っているひとは、それでも立ち向かう。
それでも立ち向かうんです。
勇気がすごく必要。
だから、すごく、気持ちも揺れる。
抗えないと思う巨大な何かに巻き込まれたことを実感したとき、
どうあるべきか。
どう、ありたいのか。
自分に問う自分がいる。

もちろん、お会いしたこともないスターですけれど、
小林麻央さんに、
パソコンのモニターのこっち側から、
静かな声援を、心を込めて送ります。
治療がよりよき方向へゆかれますように。




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2016-09-22 : よしなし雑記 : コメント : 2 :

軽妙バアさま。

近所で立ち話をしていた、オバアさんおふたり。

愛犬の散歩途中、犬が歩みを止めたときに、
偶然聞こえて来た会話が、面白くて愉快だったので、
記念にここに(笑)

オバアさんA 「あんた、いつまでも、若いなあ」
オバアさんB 「そんなことないよぉ」
オバアさんA 「いいや若い若い。
          ほんとに、いつまでたっても若いまんまだねえ」
オバアさんB 「そんなことないよぉ。
          今年83だよー」
オバアさんA 「えー?!
          見えない見えないー若く見えるよー」


いったいオバアさんAは、オバアさんBのこと、
いくつに見えるんでしょう。
いくつになっても、年齢を気にする乙女たち、を見た気がしました。
悪気も罪もなーんもなくて、すごく、よかった(笑)


また違うある日。

オバアさんA 「今日、スーパー買い物行った?
         トウフが安いよー」
オバアさんB 「今から行こうと思ってたとこ。
          今日、うどん玉が安いよー」
オバアさんA 「トウフが安いよー」
オバアさんB 「そうめん?」
オバアさんA 「トウフー」
オバアさんB 「そば?」
オバアさんA 「トウフー」
オバアさんB 「・・・そうめん???」
オバアさんA 「ト・ウ・フ」
オバアさんB 「今日、うどん玉が安いよー」


どれほどまでも、どこまでも、
延々さっぱりかみ合ってない会話なのに、
終始とっても楽しそうに、立ち話されてました。

盗み聞きでもなかったけど、くくくくく(笑)
とっても楽しかった。

いつか私もゆく道なんだろうなあ、とかって、思いつつ。
友達との会話、いつかこうなるんだろうなあって、思いつつ。
こんなふうに軽妙なオバアになりたいなあって、思いつつ。



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2016-09-16 : よしなし雑記 : コメント : 0 :

人生、ジャングルクルーズ。

近い将来、結婚する、という。

20代なかばの女の子。
彼女がうんと子供のころに会ったきり。
20年振りくらいに!偶然会った。
そんな、ただでさえキラキラしているお年頃のところ、
いっそう眩しく、輝いて見えた。

「親の猛反対にあって来てたけど、ようやく。
私の粘り勝ちだなあって思います(笑)」

恋人の男子くんは、小学生の頃からの幼馴染。
付き合ったり、別れたりを繰返しながら、の現在だという。

男子くん。
両親が物心ついたときには、離婚をしていて、
母親の記憶は一切無し。
父親は、ずっと体調不良で入退院。
病院が家のようになっている。
おねえさんが3人いるけど、
ひとりはある日外出したきり行方不明。
ひとりは完全音信不通。
ひとりは恋愛に生きている。
子供が6人いるけど、6人とも父親がちがう。
6人の子供は、6通りの人生を歩んでいる。
祖父母が引き取って暮らしている子。
男性(つまり父親)と暮らしている子。
施設で暮らしている子。

男子くんも、子供がいる。
バツイチ。
そのときに授かった、3人。
親権は別れた妻が持っている。
検査(詳細不明)の結果、
1人は男子くんの血縁関係が認められるが、
2人は男子くんとは血縁関係が認められない。
でも、男子くんは、どの子も等しく、たいそう可愛がっているという。

男子くんは、土建関係のお仕事をしていて、
日本全国あちこちの現場に赴いて働いている。
だから、女の子がそこへ会いにゆくのが、
今のデートの形らしい。

「結婚して、はやく一緒に暮らしたいです」

男子くんの勤務のめどが付いたら。
そしたら、結婚すると、
ようやく結婚出来るんです、と女の子。
キラキラ。
幸福光線がスパークしていた。

女の子の左腕には、
無数のリストカットであろう傷跡があった。
でも、それを隠すでもなく、
清々しい半そでのワンピースを着ていた。
受け入れたんだろうと思う。
さまざまなことを。
自分が今まで生きて、して、きたさまざまなことを。

女の子と、またいつか会うかもしれないし、
もう2度と会わないかもしれない。
でも、もしも再会することがあったら、
そのときも、女の子は、
いろんなことを受け入れて生きていて欲しいと思う。
なんて。
エラソーな感じで言ってる。
私自身、片側顔面痙攣を
完璧なまでには、受け入れ切れてないくせに(苦笑)



「結婚って、ジャングルクルーズみたいだと思う。
結婚っていっしょにそれをするっていうか」


こう言っていたのは、漫画家・岡崎京子氏。
すごい大人気の時期に電撃結婚をされて。
雑誌のインタビューで、質問を受け、そうコメントされていた。
のを、多感な中学生だった私は、
読んで、
で、今もなお、それをその記事を、明確に
鮮明に覚えてるという。
カッコいい言葉だなあって思った。
子どもなりに、衝撃を受けた。

じゅうぶん大人になった今の私は、分かる。
岡崎氏が言われていた言葉の意味が、分かる。
そして今の私なら、
じゅうぶんに大人になったから、プラス。
付け加えさせて頂きたい。
結婚、だけじゃなくて、人生そのものが、ジャングルクルーズだと。

幸せなことも不幸なことも織り交ぜての、ジャングルクルーズ。

女の子へ。
人生って、そういうクルージングだからね。
でもそれはたぶん、誰しもそうだろうと、思うからね。
頑張れ。
見知らぬその男子くんも頑張れ。
私も、それなりに、奮闘してく。




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2016-09-12 : よしなし雑記 : コメント : 0 :

顔が歪むくらい何さ。

勤め先の同僚に、
「あらぁどうしたの~疲れ目?」と言われた。
同僚は自分の右目を指差しながら、そう言った。

そうなの、おほほ。

適当に曖昧に返事をした。

3年前、私が片側顔面痙攣の完治を目指して、
開頭手術をした、ということを、同僚はすっかり忘却のよう。
それでいいのです、それで。
忘れられてるのが、ラクでいい。

片目が痙攣で引き攣って、しぼむ。
ぎゅーっと、しぼんで、小さくなる。
目の大きさが左右異なって、アンバランスになる。
もっと言うと、そんなときは、顔が歪んでいるはず。
自分では鏡を見ない限り、見えないけど、
何度か確認してるから、分かってる。
右側の目が痙攣をしてしぼんでいるとき、
くちもともそれにつられて、引っ張りあげられてることを。

でも、それくらい何さ。

と、思うようにしてる。
自己暗示は大事。
というか、有効なこともある。
それくらい、何さ。
それくらい、何さ。
それくらい、何だよ。
何だよ、何だよ、何だよ。

友達と、珈琲だって、飲めてるし。


この痙攣が、すかっと消え去ってくれたら、
どんなに晴れやかな気持ちになるだろう。
ものすごく、そう思う。
いつも、心のはじっこが、じっとりしてる。
どんよりしてる。
ああ痙攣始まったなあ。。。
そう思うと、ますます痙攣は酷くなる。
自分だけの、負のスパイラル。
だけど、どうにもできない。
止まれ!と、どれだけ念じても、止まるわきゃないワケで。
すかっと、ふつうの、痙攣しない目もと・くちもとに戻るには、
また、手術をするほか、ない。
完治を目指すなら、他に道はない。
手術。

でも、また頭蓋骨に穴開けるのかぁ…
つらいなあ…
入院期間も長いよなぁ…
家族にもまた面倒かけるし、心配もかけちゃう…
愛犬にもまたまたの、つらい思いをさせるなあ…
何もかもが、しんどい。
ものすごく、しんどい。

もっと言うと、再手術を思うと、怖くなった。
ものすごく、怖くなった。
前はこんなじゃなかった。
前は気持ちのすべてが
「手術をしたら、きっと、これですっきり治るんだ!☆」の
ただただその思いだけが充満してたから。
どれだけ医者から、20%の残念治りませんでした、がある。
そう聞かされていても、前向き。
いや~まあ~だいたいの人が治ってるんだから~
自分もそっち側でしょ~~~

でも、残念。
治らない方だった。

今度もしも。
もしも手術を再度したとしても、
やっぱりそこには20%の残念治りませんでした、がある。
確固たるものとして、ある。
そこにまた入らないという保障は、ない。
そこに入らないで済む安全策も、何もない。

何度も頭蓋骨に穴を開けるのも、怖い。
脳神経にどっか、傷でも出来たら、
恐ろしい事態でも起きたら。
そう想像して、怖い。
前はこんな思い、なかったのに。
失敗を経験すると、いろいろ恐怖が出来上がる。
前向きな明るい妄想は、そうそう、もう、出て来ない。

顔が歪むくらい何さ。

誰にも迷惑かけてないし。
友達と珈琲、飲めてるし。




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2016-09-04 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 0 :
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Author:lou.c
2013年10月、片側顔面痙攣で開頭手術を受けました。煩わしかった痙攣から解放された☆と思いきや、術後約1年数ヵ月後、また魔の痙攣が始まりました…
この症状について、さらには病というモノなどについて、さらにさらにはいろいろよしなにごとを書き綴りたいと思います。

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