前向き・後ろ向き

テレビの<昭和の歌謡ショウ>みたいなのを観た。

演奏される音楽は、大人気のもの。
私が生まれる前に発表されてたものもあるし、
とにかく長く、廃れることなく愛されて来た楽曲ばかり。
生演奏で、音もとてもいい番組。

で、出演者は、往年の大スターたち。

で。
思わず私は口に出す。
「ゲゲッ!このひと、まだ生きてたの!」(←失礼)

すんごい年齢だろうと思う、その大スターの皆さん。
私が子どものころ、テレビで観たとき、
印象だけかもしれないけど、親よりうんと年上だった。
じゅうぶん立派なおとな、だった。

マイクを持って、自分の持ち歌を歌う姿は、
皆さん、ご立派だった。
声も出てるし、迫力満点。
往年のスターだなあと思う。

でもここから。

私は、それでもつい。
ずいぶん、ヨロヨロされてるなあ。。。
ものすごいシワシワになってるなあ。。。
別人みたいに、ちっちゃくなったなあ。。。
と。
なんだか<寂しく>なっていった。

かの方々がこれだけご高齢になられた、ということは、
当然ながら、自分もそれだけ、その分だけ、年をとったということ。
そりゃもう十分に、年をとった。
かのスターたちを見ていたあのころ。
あのころは、まだほんの、子どもだったわたし。
夏休みの宿題に追われたり、
プールで思い切り泳いだあとの、午後。
昼寝をしながら、まだどこか、体が水に揺られてるような感覚。
そんなのにまどろみながら、過ごしたころ。
今ではもう、そんなことは、むかしむかしの。
遥か彼方の遠いとおい思い出。

そんな頃のスターが、張り切って熱唱している姿を見ながら、
「なんかこう、ちょっと、寂しい」
そう言ったら、家族が「そう?!」と切りかえして来た。

「そう?!
いやあすごいなあーって感動したけどなあ~
いやあまだまだ元気で歌ってんだなあって、
ぎゃくに勇気が出たけどなあ~」

なんでも。
なにごとにおいても。
前向きに受け取るひとと、
後ろ向きに受け取るひとがいる。

私は後者。
家族は前者。

前向き過ぎて、まぶしくて腹が立つ(苦笑)
けど、でも、その方がやっぱり、
イイ感じがするよなあって思った。

イイ感じのほうが、イイよなって。




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2016-08-28 : よしなし雑記 : コメント : 0 :

痙攣親戚みたいな気持ち。

久しぶりに会った、4,5つ年下の友人とお茶をしたとき、
「私の友達も、片側顔面痙攣の手術をしたんだよ」と聞いて、
えーそうなのー!となった。

いついついつー?
「今年の4月頃だったかなあ。
すごい傷跡見せて貰ったよぉ」

具合はその後どうなってるって?
「すっきりしたーって言ってたあ」

それはホントにホントに良かったね!と、心底思う。
会ったことのない人だけど、
なんか、気持ちは、遠い親戚のおば、みたいな気になる。
片側顔面痙攣の、開頭手術・親戚(苦笑)
会って、挨拶のひとつでもしたら、即、打ち解けて
手術の話や入院中のこととか、
いくらでもおしゃべりできると思う。

ただ、最後のところで、
私が症状再発しているから、気を使わせちゃうかもしれないな。
え、あなたは完治出来なかったんですかって、
気遣いさせちゃうかもしれないな。
だとしたら、面目ないな。

なんて、妄想親戚ごっこをして、
たちまちその妄想は遠くへ消え去る。

でも、ココロから治って良かったね!と
言って、心労とか苦労とか、ねぎらってあげられる。

おとなだなあ、私。
立派になったなあ、私。
って、誰も褒めてくれないけど(笑)



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2016-08-22 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 0 :

母と娘、母・の娘。

勤め先に、子どもが夏休みだからと
再々連れて出勤して来る、主婦スタッフさん。

その主婦さんは、勤務時間が3時間と短いけれど、
子どもにしてみれば、
会社の狭い休憩室で3時間、じっとしてるのは
つまんないだろうなと思う。

休憩室にコピー&FAX機器があるから、
用事で行ったとき、その子が目に入る。
小柄な、小学2年生の女の子。

「宿題いっぱい持って来てますから。
それやってたらあっという間に、時間過ぎちゃいますよ」
と主婦さん言ってたけど。
見たら、子どもは机に突っ伏して寝てた(笑)

しょっちゅう会社に来てるから、何度か私のお昼休憩のとき、
一緒になって、お弁当を食べた。
主婦さんも、退社前、持参しているお弁当をお子ちゃんと一緒に。

とてもおとなしく出来る、とてもよい子の、お子ちゃん。
でも、おかあさんが一緒になっておしゃべりし始めて、
ふと、思ってしまった。
「将来、大丈夫なのかしらん」と。


私 「おやつ食べる?」
女の子 「・・・いらない」
私 「あ、ごめんね。食べちゃいけない食べ物とかあるかァ」
女の子 「なにもないけど」

おかあさんに聞いてからじゃないと、
あれこれ食べちゃダメだった。あとからそう知った。
いいつけちゃんと守ってた。すごいなあ。
でも。
本当にいいつけを守っているだけなの?と。

主婦スタッフさんは、お子ちゃんのことをよく話す。
「ウチの子、洋服、黒か紺かグレーしか好きじゃないんです。
子どもなんですけど、シック好みで」
なるほど、いつも黒っぽい格好。

「ゲームなんか興味ないんだよね?ねえ~?(とお子ちゃんに言う)
学校のお友達はみんなやってるけど、ぜんぜん興味ないって言うんで、
ウチの子、何のゲームも、やったことないんですよ」

「塾のお友達はみんないい子だけど、
学童行っている子はガザツだからって嫌うんですよ。
だからウチの子、学童行かせてないんです」

小学校受験がうまく行かなかったそうで、
ぜひとも中学校で、目指す私学へ行きたいという女の子。
「だから今、うんと勉強してるのよね~?ね?」
うなづく、お子ちゃん。
夏休み返上で、勉強してるって言った。


また違う日に会社に来ていて、休憩室でいる姿を見たら、寝てた。
つまんないんじゃないのかなあと思って、
ちらり主婦スタッフさんに、話のついでに挟んでみた。
寝てたよとは言ってない。
宿題も済んだのか、ちょっと退屈そうだったよと言ってみた。

「えーそうですか?
おかあさんと会社にいくの、とっても楽しいって
いつも言ってるんですけど」主婦スタッフさん。
そして、少し小さな声で、こんなことを言った。

「無理してるんですかね」

私に向けて言ったのか、ひとりごとなのか、分からない。


お弁当を一緒に食べているとき、主婦スタッフさんが、
ご主人の悪口を言い始めた。
それは毎度のこと(苦笑)

「夫はサイテーなんですよ」
ゴミ出しをしてくれない。
お酒を飲んだらすぐつぶれる(←主婦スタッフさんは酒豪)
ファッションセンスがない。
しょっちゅう風邪を引く。
気ままにジョギングにすぐ出かける。 etcetc。。。

どれもこれも、カワイイもんだと思うけど、
一緒に暮らしていると、まあ、イライラするのかもしれない。
でも、そんなに罵詈雑言になるほどか?と思う。
それくらい、亭主へ悪態を吐く。
と。
おとなしい女の子も、すさまじい勢いで、
「パパってダメな人間なの!」と、言いまくる。

「ママはお習字を習ってたから、字がきれいだけど、
パパの文字はすっごい汚いの!」
「ママはお料理が得意で、美味しいごはん作るのに、
パパのセンスが悪いから、
玉子焼きでも美味しくない!」

おかあさんとむすめは、おとうさんの悪口を言って、
とっても楽しそうに盛り上がる。
あんまりそれがすごいから、
私の横にいた同僚主婦さんと、目を合わせて、
ちょっぴり苦笑したほど。
その苦笑の中身はたぶん、似てて、
たぶん、こんなだっただろうと思う。
「ちょっと言い過ぎだよね。ご主人お気の毒…」

私の目の前にいるのは、
母と娘、じゃあなくて、
・娘だなと思った。




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2016-08-17 : よしなし雑記 : コメント : 1 :

寿命のはなし。

本屋で見かけて、するっと。すぐ買った。
『寿命図鑑』

帯のコメントは、こう。
≪みんな、いつか、死んでしまう≫

13のカテゴリに分類されていて、
あたゆるモノの寿命が紹介されている。

海の生き物の寿命。
動物の寿命。
植物の寿命。
機械の寿命。
建築物の寿命。
天体の寿命。 etc…

シロナガスクジラの寿命は35~40年。
結構長生きなんだなあ、と思ったり、
野良猫の寿命は5年で、
飼い猫の4分の1、と知ってしんみりしたりする。

図鑑だから、教えてくれる豆知識もたくさんあって、
アリジゴコクは幼虫の2~3年の間、
おしりの穴が閉じられてるから、ウンコをしない、とあったり!(驚愕)
1万円札の寿命は4~5年で、
古くなったお札は、裁断されたり、事務用品なんかに
リサイクルされたりしてる!(仰天)とか。
へえ!面白いなあ!と思うことが、いろいろつまってる。

絵も可愛らしくて、だいたいのものに、
涙と、頭のうえには金色の輪っかが描かれてて。
ちょっぴり、切ない。
でも、
ページをめくりながら、にんまりしちゃう。

こんな感じで、この『寿命図鑑』は、
ときにヘヴィになりがちな”寿命”のことを、
かろやかに紹介してる。

アイスクリームの寿命なんて
「溶けるまで」
愉快(笑)


寿命のことは、あくまでそのものの平均値みたいなもので、
ほんとに正確かどうかなんか、分からない。

宇宙の寿命は500億年後、と推測されているらしい。
ブラックホールの寿命は、10の65乗年以上とある。
なんのこったい。

うんと頭のいい人たちが、
うんと頭をしぼって、計算してる推測なんだろうけど、
ほんとに正確かどうかなんか、誰にも分からない。
けど、だからこそ、いい。
誰の寿命も、自由なものだし、
誰にもその時の長さは、計り知れない。



母が、妹のように可愛がっている親戚のおばが、倒れた。
気遣いのすごいおばは、その入院を誰にも知らせずにいた。
おばは、遠方の他府県に暮らしているから、
そうすることは、比較的可能だったかもしれない。
家族にも、絶対他言無用とさせていたらしい。
のらりくらり「今ちょっと出かけてる」みたいな話で
やり過ごして来ていた、おばの家族。
どこからも、漏れ出てこなかった。
今まで。
おばの入院は、もう彼是3ヶ月にも及んでいた。

母は激しく動揺をしていた。
それから少し落ち着いて来て、しんみりしていた。
「びっくりするくらい、痩せちゃってるらしいのよ。
誰にも会いたくないかしら。
それとも、会いに行ったら、会ってくれるかしら」

最期の別れになるかもしれない。
そうじゃないかもしれない。
誰の寿命も分からないように、
おばの寿命も、誰にも分からない。


片側顔面痙攣を発症して。
完治目指して、開頭手術をするも、あえなく、
たった、1年と3ヶ月をもって、再発の憂き目にあっている私。
それ以来、非道で冷酷に思われるかもしれないけど、
こういう症例の発生も、
生きているものが必ず持っている寿命も、
「どうにも出来ないものだよなあ」と、
ものすごく、
ものすごく、するっと、
思うようになった。

良くも悪くも、あきらめることと、
良いことも悪いことも、引き受けて受け入れることで、
生き方そのものが変わると思うようになった。
結果。
しょーがねえな。
この言葉は、ぜんぶを、まとめて丸め込む。
しょーがねえな。

おばの寿命は、いつまでなのか、分からない。
それはおばだけのものだ。
伸びようと、縮んでしまおうと、それはおばだけのものだ。


寿命の向こうには、何があるんだろう。


Kちゃん。
会いにゆくよ。

私の寿命だって、神様しかご存じない。



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2016-08-05 : よしなし雑記 : コメント : 0 :
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2013年10月、片側顔面痙攣で開頭手術を受けました。煩わしかった痙攣から解放された☆と思いきや、術後約1年数ヵ月後、また魔の痙攣が始まりました…
この症状について、さらには病というモノなどについて、さらにさらにはいろいろよしなにごとを書き綴りたいと思います。

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