現実逃避のもつチカラ。

去年の冬物バーゲンでは、ハンカチと靴下しか買わなかった。
なので、おこづかいに予算がある(苦笑)

ということで、買うなら、今!と、
ついに購入してしまった。
<名探偵ポワロ 完全DVDセット組>

私はこの、テレビシリーズの”ポワロ”の世界が、大好き。

ポワロの衣装。
仕立ての良いスーツに、ロングコート。
サイズもぴったりのグローブに、洒落たステッキに、帽子。
アールデコを基調とした、住まい。
美と均衡の保たれた、室内インテリア。
調度品に飾りつけのセンスにいたるまで。

うっとり…♪

ポワロを取り巻く、登場人物たちの様子も、素晴らしいと思う。
そのスタイリング。
お馴染みのレギュラー人物は、もちろん、
探偵依頼をして来る相談ビトから、犯人だって、設定ガッチリ。
ポワロが調査中に訪れるお屋敷や邸宅。
公園やカントリーサイドの田舎町まで、
とにかくすべてが、ザ・英国。
こだわりの徹底ぶりが、もう、たまらない~

と。
この大好きなポワロの世界へ、逃避行する。

現実逃避。

ぴゅんとひとっとび。
するとあらぁ不思議。
片側顔面痙攣で、気持ちがイライラしていることも、
すっかり忘れさせて貰っている☆


現実は、瑣末な煩わしさに満ちている。

面倒くさい上司。
口やかましい先輩。
どうでもいいことで議論したがる、町内会(苦笑)
順番抜かしを平気でする、スーパーのレジで出会うひと。
交通マナーの皆無な車の運転手や、自転車走行人。etcetc…

些細なことで、イラッとすることで、いっぱいのこの現実に、
さらに私は、日々揺れている、顔面痙攣と、
重低音ウーハーで、ずっと鳴り響いている、耳鳴り。

逃れようがない。
横になろうが、座っていようが、逃げられない。
どうにも抗えない現実。

でも、そこからひゅっと、ひとっとび。
<名探偵ポワロ>を観ると、
顔が半分、痙攣しながらでも、
ズンズンザンザン、耳鳴りが鳴り続けていても、
気にならないで、その世界に埋没できる。

家族は、高額なDVDセットを購入した私に、吃驚してた。
ほんと、安くない。
でも、気分が向き次第、
もうこれでいつでも、ポワロの世界へ逃げ込めるんだもん。
プライスレス(笑)
私にとっては、まさにこれぞ、プライスレスです☆


会社の若い同僚で、コスプレを趣味にしている人がいる。

全国の大きなコスプレ・イベントには、駆けつけてるという。
結構派手で過激ないでたちで、のぞんでいるらしい。

「コスプレの衣装製作とか、向かう交通費や宿泊代とかに、
たくさんお金がかかっちゃうんですけど、でも、
あのイベントにいくためにはって、
辛いことでも頑張れるんです」 と。

職場の休憩室で、私だけに、秘密でそっと、
そう、教えてくれた。
いい年してコスプレなんて、と思われるのも恥ずかしいという。
でも、私はすごく、その気持ち、分かる。
嫌な現実を忘れさせてくれるものは、本当に有難いと。
口数の少ない、静かな人だけど、
いえ、分かりやすい勝手な想像で言っちゃうと、
そういう控えめなひとだから、かえって、
現実の自分からかけ離れた、遠いドっ派手なスタイルを
まとうのかもしれないな、と思う。

社会に迷惑をかけない逃避なら、いいじゃん。
犯罪は許さない。断固。
でも、迷惑をかけないなら、逃げ道あっても、いいじゃん。
そう、思ってる。

艱難辛苦だらけの、この世。
煩わしくて、悩みいっぱいで。
わーっと叫んで、ジタバタしたいようなことだらけで。
人目もはばからず、泣きに泣いて号泣したい日もある。

でも、しないから。
一応、おとなだし(苦笑)
しないかわりに、現実逃避。

逃避の持つチカラは、すごく、素敵だ。




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2016-02-29 : よしなし雑記 : コメント : 0 :

写真が悲しい。

職場の同部署で、学生バイトをしてくれていた
男子くんと女子ちゃんと、一緒に。
数人で食事会をひらいた。

男子くんと女子ちゃんは、この春大学を卒業して、
晴れて社会人になる。
苦しく大変だった就活を乗り越え、
望むところの勤め先に合格。おめでとう!
本当に、人生の中で、素晴らしく輝く時期の
ひとつに、今いることに、間違いない。
ふたりとも、それはそれは、キラキラしている。

職場のバイトも、それにともない、もちろん”卒業”
いろいろ、本当に真面目に頑張ってくれて、
本当に大切に思う学生バイトさん達だった。

送別の食事会でも、いろんな思い出話に花が咲き、
愉快で大爆笑なおしゃべりと、
しみじみ懐かしい出来事を、時間の許す限り、話した。

食事先のレストランの閉店時間が迫り、
一同集まって、最後に記念写真を撮影。

レストランのスタッフさんが、ご親切に
カメラマンを買って出て下さって、数枚、パシャパシャパシャ。
思い出に残る夜の、思い出に残る写真が出来た。


片側顔面痙攣を発症してから、
何となく、写真に写るのが、煩わしくなっている。

若いころは、いつも何かあれば、ちょっとくらいは写真を撮っていた。
イマドキの若い人たちと違って、
携帯電話にカメラ機能搭載が当たり前、だとか、
スマホでじゃんじゃか撮影(動画まで!)なんていうように、
写真撮影が当然、ということではなかったけれど。
それでも、まあ、ほどほどに、
友達たちと数人でも集まれば、なんとなく、数枚程度はパシャリ。

片側顔面痙攣になって以降、目がぎゅーっとなってしまうことは、もちろん、
目の大きさ自体も、左右、違って来た。
特に、写真に写ると、顔の、眉毛の高さの位置が、違って写る。
これが、なんだか、イヤだなあと思うようになって。
誰も、そんな程度のこと。
というか、誰も自分の顔以外、他人の顔形なんて、
ちっとも注目して見ないだろうけど。
それでもやっぱり、ちょっとなあ。
いやだな、と。

さらには、もはやコンタクトレンズ着用を止め、
眼鏡生活に切り替えたから、ますます。

”いつまでも若くいたい”なんていう、
アンチエイジングの気持ちなんてないし、
美魔女みたいなかつて美女で、四十路越えても
五十路超えたって美女、六十路越えてもなおなお美女。
みたいな基本美女、だったモンでも、なんでも無いから(笑)
どってことナイといえば、ナイんだけれども。
それでも。
それでもやっぱり、ちょっとくらい。
ちょっとくらいは、きれいである方がいいよなあ、と。
眼鏡だと、そういう気持ちが、ますますね(苦笑)
ますますね、加重しましてね(苦笑)
なんだかなあ。
あーあーもーもー、と。

痙攣隠しの思いで、眼鏡。
でも、写真に写るとき、少しでも
ふつうの表情で、と思って、
出来るだけ平静な笑顔で、スマイル・にっこり。

それでも、やっぱり、出るんだなあ、と。
左右非対称って。

みんなで、思い出の夜の、
楽しかった時間の記念写真。
私だけ、別に、もうひとつ、思いが増えた。
残念だよな、っていう思いが。
病気っていうか。
症状っていうか、そういうの、
あるのとないの。

残念だよなって、ほんとに、そう思う。


食事会に向かう途中、桜が咲いていた。
桜は歪まない。
撮影、いつされたって、悲しくないだろう。
いいな(苦笑)





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2016-02-26 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 0 :

ワールドワイドでいこう。

最近、片側顔面痙攣のピクつきが、
頻繁になって来ている。
ような、気がする、だけかもしれないし、
現実かもしれない。
ただもう何だか、感覚としては、
もう、よく分からない。

暇つぶしに、パソコンを立ち上げて、検索をする。
片側顔面痙攣について、調べるというつもりでは、ない。
症例につていは、これ以上ないほど十二分に知ってるし(苦笑)
ただ、誰かの新しい経験とか、体験とか、知りたいと思う。
出来れば、術後の経過とか。
数ヵ月後の経過観察の様子とか。
出来れば。
もっといえば。
出来れば、再発の体験者の今、とか。
仲間探し(笑泣)

1万人に1人の割合で、片側顔面痙攣になり、
20%の患者が、根治治療の手術でも治らない。
もしくは、再発をする。
の、片側顔面痙攣・再発組の組員さん方は、
いったい、どこにいるんだろうか(涙)

と。
とにかく。
どうでもいい暇つぶしに、ネットサーフィンをしても、
上がっている記事は、数年前とほぼおんなじ。
新人新規参入なし(苦笑)
記事の下には
【過去2回 閲覧】とかって、自分の接触した記録まで、出てる。
そうか、この人の記事、2度読んだのかぁなんて、再確認つき。

まぁ、いいことだろうと思う。
不幸は増えない方がいい。
でも、それでも若干程度は、
「あ~新しい手術をした体験者さんだあ!
えーその気持ち、分かる分かるぅ!」となかんとか。
なんて。
思いたい。
ことだってある。
そんな日だって、ある。
にんげんだもの(苦笑)

で。
さらにの何気ない暇つぶしに、
「片側顔面痙攣って、英語でなんてんだろ?」と、ふと。

片側顔面痙攣と入れて英語と入力したら。
【Hemifacial spasm】

ふーん。。。(←無感想)

で。
グーグル翻訳フル活用で、記事をパラパラ見てみると、
クリニックの説明は、ほぼ、
私が知っている&経験したモノと、だいたい同じ。
片側顔面痙攣で、する、処置方法とか手術方法とかって、
私の執刀医が事前説明してくれた通り、
「世界規模でだいたい同じです」だった。

へんてこ文章変換に、失笑しながら、読みながら、
「案外これって、ワールドワイドだな」なんて。
くだらないことを、思った。

プリンの方が、世界規模で認識が違うよなー

英国で夏、サマープディングなるお菓子を食べたし、
冬は、クリスマスプディングなるケーキも食べたし。
クリームブリュレだって親戚みたいだし。

暇つぶしに輪をかけて、これからちょっと、
ワールドワイドで片側顔面痙攣体験談を、探ってみよう。
と、思いながら、ピクピクピク。
痙攣再発、やっぱりガッチリしている私なのだった。
なんだかなあもうー




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2016-02-21 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 4 :

ネス湖の湖底で夢を見る。

ネットで1度だけ以前、接点を持った
片側顔面痙攣の手術をされたお若い主婦の方が、
最近「急にパッタリ、痙攣が止まった」と、文字にされていた。

その女性は術後経過が思わしくなく、
私以上に早く痙攣の再発を体験されており、かつ、
痙攣の頻度が強かったことから、
ボトックス注射も数年、年に何度か、処置されていたらしい。
それが「気づけばもうずっと痙攣がとまってる」と。

理由は、皆目分からないそう。
暮らしに、特別変化を持たされたことも無い、と。

不思議。

本当に、不思議だなあと、つくづく、思う。
こんな不思議なことって、あるんだろうか。
あるんだけど。
事実、こうしてあったんだけど。
私の身の上には、どうも、こんな素敵な不思議な訪れなさそう。
これも、不思議。
不思議だけど、どうしようも出来ない。。。

ニュースで、ノーベル賞確実といわれる発見があった、と観た。
重力波というものらしい。

100年前、かの天才科学者・アインシュタインが、
その存在を予言していたという、それ。
その重力波を、世界で初めて米国研究チームが、
観測することに成功したのだという。

ちっとも意味は分からないけど、
とにかくものすごい大発見らしい。

その「重力波」は、ブラックホール誕生の観測や、
宇宙の起源や、成り立ちの解明につながる重要な現象なのだと。
今まで知りえなかった、さまざまな宇宙の始まりの謎が、
一気に解明されてゆくかもしれない。

そりゃすごい。
宇宙の始まり。
って…えっと。
なに???(苦笑)


世界のうんと賢い人々になら、分かるんだろう。
いろんな、起源。
いろんな、最初。
いろんな、誕生。
意識が遠のくほど、壮大なコスモを感じるわぁ。

でも。

でもでもでもさ、と。
天邪鬼な私は、ついつい、思う。

宇宙の起源が分かったって、さ、と。
片側顔面痙攣が、なんで止まらないのかは分かんないし、
片側顔面痙攣が、なんで急に止まったりしたのかも、分かんない。


カラスがどうして、全身真っ黒なのかも、
明白な理由は、まだぜんぜん分かんないんだという。
パンダはいまだに、分類分けに論争中って聞いた。
あらゆる生命の起源ともいえる、細胞分裂だって、
なぜどんどん分裂してゆくのかも、実はまだ、研究途中。
分からないらしい。

遠くのいろんな、なぜなぜなあに???に、首をひねりつつ。
私は私の一番身近で、
それでいながら、一番分からない、
自分自身のカラダの中身に、思いを寄せる。
宇宙の始まりより。
宇宙の起源より。
宇宙の成り立ちより、宇宙の存在意味より。
顔面の片側の揺れに、イライラと落胆とを、感じながら。

ネッシーのことを、私はふっと、思った。
重力波のニュースを観ながら、
ネッシーのことを、思った。

遠い遠い過去の過去から、
遠く遠く未来の先まで。
ネッシーはネス湖の湖底で、そっと夢を見てるに違いない。

曖昧は、曖昧のままで。
謎は、まだまだ、謎のまんま。
私の謎も。
ネッシーの夢も。




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2016-02-13 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 0 :

使い捨てマスク狂想曲!

今、私の暮らしの中で、最大に夢中になっているもの。
それは【使い捨てマスク】

職場で大いに風邪が流行り、
自分自身、喉の痛みがうっすら。
「これはマスクで、風邪予防だー!」

そう思って、街の薬局で売り場を見て、立ちすくみました。
「す。。。すごい種類豊富…!!!」
ちょっとやそっとでは、これにする、と即決で決められません!
さらに言いますと。
私は【使い捨てマスク】には、恨みがあります(苦笑)

数年前。
新型インフルエンザだったか、が猛威をふるったとき、
使い捨てマスクが品薄状態になったときのこと。

薬局であおるように<在庫コレだけ!>みたいなPOPで、
格安で、箱売りしていた【使い捨てマスク】。
世間にのっかり、私はそれを慌てて購入。
すると。
それは、ホントに劣悪な(苦笑)マスクで。

まず、紙が臭い。なんか、臭う。
(新品なのに、なんなんですかね?アレ)
ボディの紙自体、ゴワゴワのバリバリ。
硬くてちっとも顔にフィットしないのは、もちろん、
ゴワゴワだから、隙間だらけに。
さらには、
通気性があまりにも悪過ぎて、
息を少ししただけなのに、内側に水滴が!
もー、外したら、ポタポタ落ちるほど。
なんなの、コレー(苦笑)と。

箱で買ったことと、世間で品薄だから捨てるのは傲慢、と。
泣く泣く頑張って使いましたけど。
なので、即決で【使い捨てマスク】購入は、しないようにしています。

でも、それでも以後も、実は、
【使い捨てマスク】には、いい思いがありません。

家族が買って来るマスクは、サイズが大きいので、
”女性用”とか”小さめ”だとか。
そういう種類が、どんどん出て来たので、
こりゃいいのでは?!と買ってみたら。
「小さすぎる。。。」

がっぷり昭和な私。
いまどきの少年少女のような、小顔には合うでしょうが、
大判コロッケみたいな顔面サイズの私には、ほぼそぐわず(苦笑)
着用したら、顔に”線”が残り。
かつ、全体に小さいため、窮屈で煩わしかった。
で。
捨てるにはもちろんモッタイナイので、友達にあげました。
現代型・小顔のヒトに(苦笑)

それからは、私なりに、一応勉強したつもりです。

まず、耳がヒモで痛くならないモノ。
これが欲しかった。
ヒモは本当に重要!
長時間着用すると、ホントに耳が擦れて、血がにじみそう。
痛いのは心底、イライラします。
ましてや最近は片側顔面痙攣復活後、
もう、メガネライフに切り替えたので、
耳への負担は重大です。

次に、顔によくフィットする紙質のものを。
これまたやはり、メガネライフには重要ポイントです。
よくフィットするほうが、鼻からの隙間からモレ出る、
息でのくもりも、少なくすむからです。
だいいち、頬にも痛くないですし。

ある程度の通気性の良さも、大事です。
安かろう、だと、やはり悪かろう、で、
通気しないだけ、水滴が内側に付きにつき、気持ちが悪い。
無意味なあの水ヌレは、ほんと、自分のモノでも(苦笑)嫌です。

インターネット検索をしたり、
職場でマスク日々着用している同僚たちに、
お勧め商品を調査してみたり、勉強しました。

で。先日。
ネット販売でも、だいたい総合的に評価の高い品物を、
コスパの面からかんがみて、箱で購入しました。
でも、やっぱり、難しかった。
答えは「こんなモンなのかー」

耳が”痛くなり・にくい”ヒモ。
表記に偽りは無かったです。
”痛くならない”とは、書いてませんもの。
”なり・にくい”ヒモですから。
私は、痛くなりました。
いや、そこらで買うモノよりは、若干痛みはマシでしたけれども。
それだけでオンの字なのかなあ。。。

他も、だいたいにおいて感想は「ふつう」

ネットでの評判クチコミは、
本当に、ほどほどで理解しとけ、ということでしょうか。
学んで、ソレ、差し引きしたつもりだったんですが(苦笑)

”ヒモで耳が痛くならない”と、表記があるマスクでは、
「すぐ割りと、ヨレヨレってなるよ」と、職場の人が言っていたり、
ジャストフィットするサイズが、男性ならピッタリ、だと聞いたり。
ヒモがまあ許せる、と思うマスクでも、
今度は、ボディの紙質がイマイチ、だったり。

さらには、思い切って、期待をこめて、
枚数少ない、高額マスクを買ってみても、
「高い割りにこの程度?」みたいに感じてしまったりして。
ああもーいったいどうしたいの私ー!みたいな(苦笑)
だんだん、もう、意地になってきてます(苦笑)
探してやる、と。
探してみせる!と。
私が納得出来る【使い捨てマスク】
きっと探してみつけてみせる!と。

おこづかい、もう、マスクに使いまくってます(苦笑)

値段よし(もちろん低価格!☆)
紙素材よし。
フィット感よし。
最大の、耳あたりヒモ・よし。
そんな【使い捨てマスク】
どこかに、ないでしょうか???


※ ↓ 購入しまくっているマスクの一部。




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2016-02-08 : よしなし雑記 : コメント : 0 :

幸福の理解度。

とてもとても有名な元プロ野球人が、逮捕された。

家族連中は野球好きなので、
この報道を、たいへんに衝撃なことだと、ものすごく、悲しんでいた。
野球に門外漢な私でも、知っているほどの大スター。
だから、さぞかし球界ファンには、辛い事件だろうと思う。

で。
いろんな報道番組で、このスターの半生を取り上げていて、
その中で観た内容で、ふと、思ったことは、
「どうしてこんなに恵まれた人が???」ということ。

物凄い才能を若きころから持って育ち、
スター選手に立派に成長。
野球界では、いろいろな試練や紆余曲折もあったのも、知ってるけど、
(家族の影響で、興味無くとも、様々情報、知って育った:苦笑)
それでもやっぱり。
やっぱり特別な”スター”人生で。

お金も地位も名誉もあって、それに見合う実績も残して来た。
素敵なパートナーと結婚をし、子どもちゃんも2人も恵まれて。
友達だって知り合いだって、そんじょそこらのニンゲンより
格段に、べらぼーに多いに決まってる。
瀟洒なマンションに暮らし、豪華な車に乗って。
有名人やタレントさんたちとの、華やかな関わり。

その報道の中で、本人ブログの過去記事を取り上げていて。
『孤独 ひとりぼっち』
家族と離れて、今は独身暮らしだったらしい。

でも。
でもやっぱり。
でもやっぱり思った「うーん。なんで???」って。

スターは、たぶん、自分の持つ、幸福度理解していなかった。
そんな気がする。
すっごく、素敵に、恵まれていたのに。
言い方は悪いかもしれないけど、
ほかのひとよりも、恵まれていたのに、って。
そんな、悲観するような人生ではなく、
ましてや、警察に捕まっちゃうようなことを、するような、そんな。
だんぜん、恵まれていたのに、って。


「不幸の星って、ほんとにあるのよ」

そう言っていたのは、親戚のように懇意なK姉ちゃん。

K姉ちゃんは、母方の祖父母が、わが子のように
慈しんで可愛がっていたおねえちゃん。
もうほぼ親族、ほぼ親戚。
私が赤ん坊のころから、一緒。
日々ずっと、そばで暮らしている。

「不幸の星の下に生まれるひとって、ほんとにいるんだよ。
○○子(←私の母)は、そういう星の下には
生まれてないから、ぜんぜん、不幸じゃない」


あるとき、小さな愚痴を、K姉ちゃんに、母がコボしたとき、
おとなしいK姉ちゃんが、きっぱり、そう、言っていたのを見た。
いまも、それが、忘れられない。


K姉ちゃんは。
思い切って言ってしまうと、
K姉ちゃんは、小児麻痺で生まれ、
下半身の半分を、随分、動きにくそうにしている。
(当時は医学も未成熟で、その後のフォローも手ぬるかったと思う)

K姉ちゃんの両親は、すごい美男美女だったという。
”ふだんは”とっても素敵で、ふたりともとっても優しかった」と、母がいう。
でも。
お互い愛情が強過ぎて、少しのことで、大きな疑心暗鬼のくり返し。
始終浮気疑惑で、実は大喧嘩が絶えず、家の中では、
ハタ目に見えない暴力の、嵐だったらしい。
双方、頻繁に、顔面青あざが目に付いたそう。
おまけに、辛抱出来ないどちらかが、子どもを捨てて家出をする日々。
しょっちゅう、我慢強く、くちを真一文字に閉じた姿のK姉ちゃんを、
母は、自分の家に引き寄せていたという。
(毎回、母の両親が、探し出して説得をして、連れ戻していた)

K姉ちゃんのきょうだいは、
故郷で、犯罪ギリギリのような行為を頻発ばかりさせ、
身内の加護で、なんとか切り抜けていたものの、
最終的にはみんな、故郷には住めなくなった。
そして、今ではもう、どこでどうしているのか、
誰も、知らなくなってしまった。
誰も、生死すらももはや、知らない。
K姉ちゃんも、もう誰のきょうだいのことも、くちにしない。


K姉ちゃんのおとうさんは、美男薄命。
随分若くして、彼岸のひとになっている。
おかあさんは、若くして脳溢血で倒れ、半身不随で要介護。
K姉ちゃんは、長く長く、介護をしていた。

ずっと交際している恋人がいたけど、
おかあさんの猛反対にあって、
「おかあさんのためだと思って!」の大懇願で、
見知らぬ相手と、強制的に結婚になった。

その結婚式のとき。
幼かった私も、晴れ着を着て参列させて貰ったけど、
K姉ちゃんは、白無垢の神々しい美しい姿でありながら、
一言も言葉をはっせず、
ひとつの笑顔も見せない、怒りと悲しみの花嫁姿だった。
子ども心に、ものすごく、ものすごく、あの日のことを覚えている。

結婚式の数日後。
K姉ちゃんは、失踪した。
今度は、私の両親が、K姉ちゃんの行方を捜して、奔走した。
結局、離婚するためだけの花嫁姿になった。

K姉ちゃんはその後、
長く恋人だったひとと家庭を持ったけれど、
亭主は、モテてしまう色男で、年がら年中、心労があった。
ようやくそれも治まって来た年齢になったら、
今度は、亭主、病気に倒れてしまった。
K姉ちゃんは、また介護に戻っている。

K姉ちゃんは、とても美しいひとだ。
だけど、ものすごく悲しそうなひとでもある。
ものすごく、怒りも秘めたひとでもある。
大きくてきりりとした目は、いつだって鋭く、
まっすぐに、こちらを見つめている。

口数が赤ちゃんのころから、少ない子どもだったという。
私の母だけに、唯一心から懐き、
母がどこへゆくときも、
「振り払ってもぜったいに、うしろに付いて来てた」と、母は言っていた。

K姉ちゃんは、とてもやさしいひとだ。
私は、本当に、大好きで。
いつだって、本当に、本当に、本当に、やさしい。
穏やかで。
本当に、やさしい、美しいひとだ。

祖父母は、亡くなるまでずっと、K姉ちゃんのことを気にかけていた。
病院のベッドでも、自宅の布団のうえでも、
母や私に「Kのこと、きっときっと頼んだよ」と言っていた。
不憫な子だったと、何度も何度も、言っていた。

でも。

K姉ちゃんは、ちゃんと、きちんと、生きている。
自分は、不幸の星の下に生まれた。
そう、言っているけど、
そんな中であっても、K姉ちゃんは、
小さな幸福を理解している

K姉ちゃんが出産のとき、
立ち会った私の両親と私に、
「自分のエゴのためだけに生んだ」と言った。
おそろしい言葉だった。
けど、それは、正直な心の言葉だっただろうと思う。
重くて、まっすぐな、言葉だったと、思う。

ひとりっこのその子は、K姉ちゃんの宝物だ。
幸福なことに、とっても良い子だ。
素直で柔和で正直で、誠実で。
K姉ちゃんの良いところだけを、全部集めたような子だ。
K姉ちゃんは、この子と一緒に、ふつうに暮らし、
今をふつうに、生きている。
そのことだけで、じゅうぶん、幸福だと知っている。




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2016-02-04 : よしなし雑記 : コメント : 0 :
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2013年10月、片側顔面痙攣で開頭手術を受けました。煩わしかった痙攣から解放された☆と思いきや、術後約1年数ヵ月後、また魔の痙攣が始まりました…
この症状について、さらには病というモノなどについて、さらにさらにはいろいろよしなにごとを書き綴りたいと思います。

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