片側顔面痙攣・術後:ひとさまの思いやり

片側顔面痙攣の開頭手術をして、
今では、2年経過。

2年前。
退院後でも、実は、
「その後大丈夫?」だとか
「具合はどう?」だとか、
家族や、家族に近いような、うんと親しい友人以外からは、
ほとんど、そういう、気遣いの言葉を貰っていない。

頭開手術をして、
大きくド派手な(苦笑)手術痕がどーん!と、あったものの、
髪の毛で若干隠れていたせいで、
それほど親しくない人々からは、なんとも思われずのまんまで、
つるーっと退院後の、ふつうの暮らしに戻った。

片側顔面痙攣は、命に別状がある症例ではないし、
いってしまえば、シンプルに外科手術。
痙攣でのイライラや、不安定な気持ちになることはあっても、
それがどうした、てなもんで。
何の投薬も、気にすべき体調管理や、食事制限も、とうぜんゼロ。
なので、入院&手術を、黙っていれば、
私が、頭蓋骨に穴を開けての大手術をしたなんて、
にわかに信じて貰えないと思う。
(再発してるけど:涙)

まあ、誰からも頻繁に、気にされるより、
まったく気が楽ではある、この術後の2年間。

それが、先日。
ご町内の、ちょっと立ち話をする若い奥さんに、
「その後、お加減はどうですか?」と、聞かれて驚いた。

えっあらっ!
2年も前のことだのに、覚えてくれていたの?!と。

と、思って、思い出した。

私が退院して、日常に戻ったとき。
2週間ぶりに、愛犬の散歩へぶらぶら、出かけたときに、
ばったり、その奥さんと出会い。
「ここしばらく、お見かけしないなあと思ってたんですよ。
風邪でも引いてらしたんですか」と、言って頂いた。

そう気遣って下さり、
話すか話すまいか一瞬考えたけど、
術後すぐ、だったため、
頭に大きな手術痕が見え隠れしてるから、
まあさくっと話しちゃおう。
そう思って、
「いやあ実は入院していたんですよォ」と、説明をした。

すると、奥さんは「えーっ!」
そして「ちょうどほとんど同じ時期、
私の義理の姉が、脳梗塞で倒れて、
手術入院していたんですよー!」と。
聞けば、その義理のおねえさんと私が
これまたほぼ同い年。
同じ時期に、同じ”頭部”の入院&手術、というのは、
なかなか印象に残るだろうなあと、思う。

それで、聞いて下さった(に違いない)
「その後お加減いかがですか」という、ことば。

その後どうですか。
その後具合はいかが。
その後調子はどんなですか。

暖かな思いが伝わる、有難いなあと思う、ことばだ。
思いやる。
思いやり。
優しいなあと、本当に、有難く、思う。

でも。
再発した、ということは、言わないでおいた。
だって、そんなこと、聞かされても困っちゃうだろうし。
ひとさまに、負担をかけるのは、面目ない。
内心では、
残念ですが、再発しちゃったんですよぉ
もー、あんなつらい手術したのにですよー
80%程度の人は、完治する手術なのに、ですよー
ハズレくじもいいとこなんですー
ハズレもハズレ、大ハズレ!なんですよーもーもーもー!

なんて、言いたい。
ぶうぶうガーガー言いたい(苦笑)
でも、迷惑かけるし、言わない。
一応、そのあたりは、理性が(苦笑)

だけれども、の、暖かい思いやりのお気持ちだけは、
有難く、頂戴しておく。

奥さん。
どうもありがとう。

ちなみに、義理のおねえさんは、
すこぶる調子がよいそう。
軽度で早期発見で、迅速な処置で、
すべてが良いほうへ繋がってらしたみたいで。
良かったね。
そして、ちょっとだけ、それが、羨ましい。



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2015-10-28 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 2 :

すべて意味がある、といい(な)。

バラエティ番組をぼんやり、観るでもなく観ていて、
女性タレントさんが、お笑い芸人さんと
お互いバツ1同士での再婚をした、ということで、
おめでとうございます~の場面に遭遇した。

そのとき、その女性タレントさんが、
満面の笑みを浮かべて
「人生、意味がないことってないなと思いました」と。
いやぁ、素晴らしい含蓄ある言葉だなあと。
つらい体験をされたひとにこそ、
言葉にして重みも厚みも増すというものだ。

女性タレントさんにとって、1度目の結婚の破綻は、
今の新しい幸福に、役に立っているのだ。
素晴らしい。

とある女性タレントさんが、不妊治療のすえ、
念願の第二子を授かった、という記事をネット報道で、観た。
と、同時に、
そのタレントさんが、
義理の息子にあたる男優さんが、
再婚したというニュースに、
「孫はまだ?と言いました(笑)」
そうコメントをしたことが、記事を燃え上がらせていた。

<不妊治療に苦しむたくさんの女性がいて、
自分もその体験をしておきながら、
自分が妊娠をして、ムスコが結婚したとたん、それか!>

<自分の不妊経験もあるのに、
 お嫁さんに孫はまだ?なんて、最大のプレッシャーを言うなんて!>

この女性タレントさんは、
あるカウンセラーの資格を持っているらしく、
その点でも、さらに拍車がかかって、燃えていた。

体験や経験が”すべて意味がある”というふうに、
自分のかてになるひとが、全員、というワケではないのだなあ。
残念だけど。
でもこれが、世の中、という。


職場の取引先の営業マンさんで、
半年に1度程度、会う人がいる。
その人が、先日会ったとき、ずいぶん痩せていたので、
「ダイエットでもされたんですか?」と、
仕事の話のあとの、四方山話の合間に、聞いた。

ら。
ちょっと引かれてしまった(汗)
「やっぱり?!痩せましたか?!」

これが、年配の営業マンさんだったら、言わなかった。
やはり、加齢に伴う体調不良とか、あるから。
でも、この営業さんは、若い人だから、つい出ちゃった。
32歳、既婚、お子さん1名持ち男性。

「会社の健康診断では、異常なしなんですけどね。
でも、ここ半年くらいで、会う人会う人に、
かなり頻繁に”痩せたねー”って言われてまして。
運動もダイエットもしてないんですけど…
どっか悪いんですかね?!」

いや、それはお医者様にしか分からないことだから。
と、気になさっているのなら、
一度セカンドオピニオンのつもりで、
健康診断をどこか、そこそこ規模の総合病院で
診察を受けられたら。

そういう話になって行き、
だんだん、営業さんの、不安感情が増して行かれてしまって。
少々、込み入ってしまった。

でも。
でも、違うお医者、違う病院、違う科で、
診察を受け直してみる、ということは、
私はすごく有益だと思ってる。
なにせ、私自身が、それで【片側顔面痙】という
病名と症状が、はっきりしたから。


まぶたが、激しく、ぴくぴく痙攣する。

これを、何度も、長年通院していた、
信頼と実績のある眼科で、担当の医院長に相談をしていた。
何度も、だ。

でも、そのたびに「眼精疲労ですね」とか
「疲れてるんでしょう」
さらには「精神的ストレスかもですね」
「規則正しい生活をして。たくさん睡眠をとって」

ネット検索をくまなく、自分なりにして、
顔面神経痛だとか、三叉神経痛だとか、
”片側顔面痙攣”だとかではないか、と。
そう言ったら、眼科医は。
「ネット検索ばかりしていたら、駄目です。
検索なんかすりゃ、誰でも何かの病気に当てはまります
気にしないことです」
そう言われて、決心したのだ。

この、まぶたの痙攣は、
眼科の範疇じゃない病気なんだ。
「脳神経科に行ってみよう」と。


セカンドオピニオンをしてみて、損はない。
違う意見が聞けて、納得出来ればそれもいい。
一番良いのは、何でもなかった、と確信を持てたら、最高。
反対に、医師の意見や診断に、疑う思いが浮かんでも、
ひとりで悶々としているよりは、ずいぶんマシだと思うし。


営業マンさんは、実は、たぶんだけれど、
相当に悩んでいたみたいで。
ずいぶん、深刻に「医者に行くべきだと思いますか」と
何度も聞いていた。
だから、私なりに、出来うる限り、
思い浮かぶ限り、丁寧に、真剣に、意見を述べた。

ら。
「気が少し落ち着きました。
あの。
何か、カウンセリングの勉強でも
なさっていたんですか」と言われた。

何も。
何もしていません。
でも、私は、体験をしました。
治りたい。
完治させて解放されたい、と
強く強く願っていた症状から、
手術までしたのに、症状から、逃れ切れず、
今また、再発をしてる。
邪魔くさいなあという、
煩わしいなあという、
もっと言えば、
「切ないなあ」と思っている、体験をしてる。
それが、たぶん、効いてるんだと、思う。

少し気分が落ち着いた

そう言われて、
私のこの一連の寂しい体験も、
少しは、暮らしの中で、意味を持ったのかなぁと、思った。
ちょっとくらい、そうおごった思いを持ったって、いいじゃんね、とも(笑)
だって、こんな経験、あんまりしてないと思うし。
1万人にひとりの片側顔面痙攣の発症と、
さらには、術後の再発
すっごく、レアだろうと思う、すっごーく(涙)
だから。

私のこんなにも残念で、面倒くさい経験が、
すべて意味があると、までは、言い切れないけど、
すべて意味があると、いいよなあ、と、思う。
良いことも、悪いことも、すべて。




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2015-10-23 : よしなし雑記 : コメント : 0 :

片側顔面痙攣・術後:メガネで生きて行こうかな。

片側顔面痙攣の、開頭手術をして、約2年。

再発度合いを、ますます実感のこのごろ。
眼鏡で「生きて行こうかなぁ」と思って。

視力がうんと悪い私は、普段はずっと
幼いころから、コンタクトレンズを愛用していた。

多感な思春期を過ぎ(大昔)、そして、
華やかかりし(笑)娘時代のころは、
眼鏡着用なんて「絶対にイヤ!」なものだった。

アイラインもばっちり引き、
まつ毛パーマにも2ヶ月おきには行き、
おめめキラキラ☆を求め続けていた、若かりしころ。

から、若干齢を重ね、
「眼鏡もファッションアイテムのひとつ☆」に、気持ちがシフトを。
お洒落眼鏡を、個性的なお店で、作ったりして、
割と凝り性な私。
眼鏡は厳選しまくったもので、現在8本持ってる。

基本は1本1本、雰囲気をかえて作っているから、
友達や職場で「いったい何本、眼鏡持ってるの?!」と
よく質問されるほど。

で、片側顔面痙攣

再発の兆しを感じだして以降、
眼鏡で暮らしている。
コンタクトレンズは、ほとんど装着していない。

答えは簡単。

眼鏡だと、痙攣がバレにくいから。

とくに、個性の強い眼鏡フレームだと、ますますそう。
フレームに、興味の視線がゆくのが分かる。
「それ素敵ね。どこで買ったの?」とか、
「良く似合ってるよ、その眼鏡~」とか。
そういうの。
すごく便利。
そして、すごく、気がラク。

街中には、とても洒落た眼鏡屋が増えた。
数十年前までは、チェーン店みたいなものが、
ハバを効かせていたけれど、
今では、アトリエみたいな、独特の店舗がたくさんある。
また、女性の眼鏡も、バカにされなくなった感じがする。
子どものころ眼鏡をしてる子は、
アダナが「メガネ」だとか、ひどいときには「メガネブス」だとか、
眼鏡なだけで、不当な扱いが散々だった気がする(苦笑)

でも今は、もうずいぶん違うと感じる。
お洒落な人は眼鏡もオシャレ、みたいな。
そういうことで、万事OKになったと思う。

今欲しいかな~と考えているのは、
アンティークの眼鏡フレーム。
もしくは、限りなくアンティーク調のもの。
ふちの若干太めな、べっ甲っぽい感じの。
高いかもしれないけど、構わない。
「一生使う」と思えば、ぜんぜんいい。

よくしたもので、値段は正直なのだ。
思い切った価格で、エイヤ!と買い求めた眼鏡は、
着用していると、見知らぬひとからも
「その眼鏡、素敵ですね」と言われたりする。
イタリアの職人さんが手作り、の、フレームだと、
眼鏡屋で説明を受けた覚えがある。
もう入手できないとも、言われた。
それはしかも、20年以上前に買ったやつ。
だけど、いまだにそう言われたりする。
だから、値段は正直なんだなあと、実感してる。

だから、次の1本も、まあ気に入れば、
そこそこの値段を支払うつもり。

それで、この面倒くさいと日々思ってる痙攣が、
どーにでも誤魔化すことが出来るんなら、
ある意味、お買い得というもんだ。


もう若くないってのは、案外便利なもんだなとも、思うようになった。
もう、若い娘のころのように、メイクアップに心血を注がずともよし。
シワはシワのままで。
シミはシミを隠さず。
美魔女とか目指してる女性は、いつまでも美しく!という意識は、
ホント偉いなーと感心する反面、大変そうだとも思ってる(笑)

これから先、私は眼鏡、何本持つのかな。



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2015-10-21 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 2 :

片側顔面痙攣術後・過去に胸が詰まるとき

最近、しっかりとした感覚で、
片側顔面痙攣のピクピクを、実感している。

開頭手術をして、きっかり、2年後の今。
というのが、何とも、まったくもって、切ない。

去年の11月に、会って遊んだ他府県に住まう友人と、
久しぶりに都合があって、今年も来月、会うことになった。

気まぐれに、パソコンに、
デジタルカメラの写真たちを落とし込んでいる、
集合フォルダを見た。
きれいな姿で、友達が微笑んでる。
きっと彼女は、かわることなく、
おしゃれで、美しくて、聡明だろう。
今も昔も、彼女は、そう。
かわらないだろう。

そう思いながら、去年の11月、
一緒に写真に笑顔で納まっている自分の姿も、見る。
今と比べると、ちょっと痩せてる(苦笑)
髪の毛も、ちょっと違う。今より、短い。
でも、何より一番の違いは、
片側顔面痙攣の、痙攣から、解放されていたということ。
痙攣から、自由になってた。
自由になれていた、そのころの、私だ。
再発の予兆も、予感も、兆しもなく。

手術をして、ほぼ1年後のそのときを、
友達は「治って良かったね!」と、
苦労をねぎらってくれていた。

どうも、本当にありがとう。
そのときは。
本当に、ありがとう。
心配してくれて、ありがとう。
応援して貰って、すっごく、嬉しかった。
私自身も、本当に、嬉しかった。
何もかもが、嬉しかった。
痛くて、辛い体験をしたけど、でもそれは、
この今の私のためにした、良い経験だった。

と、思っていた、あのころ。

平和なもんだったよなぁ。
なんて。
遠い目になる。

写真をしげしげ、眺めていると、
友達との楽しい時間が、くっきりとそこにあったと、感じる。
汚れも、黒いものも、何もない。
ただただキラキラと、愉快に輝いて光る、時間。
友達も、私も、くったくなく、微笑んでる。

それから1年後の今。
あのときの私とは、また、違う、私になっている。
耳鳴りと、痙攣と。
痙攣と、耳鳴りと。
ぐるぐる、ぐるぐる。

また心配かけちゃうんだな。
かけちゃうかな。
気を使わせないように、言葉を選ぼう。
私のほうから。
言葉を選ぼう。


過去に、なんか、泣かされそうになる。
過去に、胸が、詰まる。

胸のつまりのない未来が、またあるといいな。




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2015-10-14 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 0 :

片側顔面痙攣・術後:夢の如し。

2年前のちょうど今頃は、
片側顔面痙攣の手術をして、あともう数日で退院。
そんな頃。

デジタルカメラという、文明のリキのおかげで、
2年前の記念写真も、気安く、気ままに、
パソコンの画面で、いつでも見ることができる。
(昔なら、アルバムを開いてよっこらせ、だったけど。
の、以前に、写真そのものが、どっか行っちゃってたけど)

過ぎ去れば、夢のごとし

このテの、素敵に響く言葉は、
過去から今まで、世に受け入れられている。

けど、ほんとにそうかな。
と思う私がいる。
ほんとかよー、と私は思う。

夢じゃあないよなぁ、うん。
夢じゃない。
過ぎ去った過去は、ちゃんと、ほんとで、夢じゃあない。
だから、この言葉は、情緒好きな私でも、
ちょっとリリカル過ぎて、好みでない(苦笑)


片側顔面痙攣を発症して、それを撲滅いたしたく、
開頭手術に挑み、
1年と数ヶ月間だけ、そこから、解放。
されたけど、また発症(涙)

再発

過ぎたことだけど、すべてが現実
今と繋がっているものだから、夢なんて言ってらんない。
過ぎ去った過去は、すべて夢みたいなものだ。
そういえるひとって、人生だいたいが、
まあまあうまくいった人なんじゃないかなぁ。
「アイター」と思ってたら、叙情的感情なんて、
入り込む余地なしだと思うから。


それでも、時間は流れて、
季節もめぐるわけで。

写真の記録を見ると、
退院後、愛犬と散歩に出たときに立ち寄った、
とある寺院の、すすきの写真が残っていた。

このお寺に、先日行ったら、
同じところに、すすきがあった。
この光景は、2年前も、1年前も、今も、
同じなんだと思う。

入院をして、手術をして、退院をして、
まだ頭部に大きなハゲ(施術時、毛を大きく剃られたから)があって。
そこには、大きな大きな傷跡もあって。
それで見た、この光景。
「きれいなもんだよなあ」と思った。
今も、「きれいなもんだなぁ」と思う。

ハゲ箇所は、手術痕の1本線だけになった。
メスで切開された部位だけは、毛が生えて来ない。
ケロイド状になってしまった皮膚だから、
毛根事体が無くなったからだと思う。

傷口に引っ張られるような感覚は、
この2年で消えた。
つっぱり感も、なくなった。

治癒と再生の時間が流れた。
そう思うし、そう、感じる。
でも、再発した。
だから、事態は、元の場所へ戻った。
まぁ、それは半分くらい、ではあるけれども。
それを幸いだと思うようにする(苦笑)

過ぎ去った過去と、地続きの、今。
過ぎ去った過去のあの場所は、遠くない。
遠くないし、
だから、夢でもなんでもない。

でも。
現実は厳しいとまでは、思わない。
ただ、現実の現在があるだけだ。


2年前の、退院してほどなく撮った、すすきの写真を見る。
それから2年後の今、現実にすすきを、眺める。
「きれいなもんだ」と思う私がいる。
昔も、今も、それは同じ。

季節が勝手にめぐりめぐって、
またいつか、この片側顔面痙攣を消滅させてやりたいと、
追撃の再手術を決意するときが、来るのかな。
そう、想像していることの方が、夢のごとし



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2015-10-12 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 0 :

片側顔面痙攣・術後:遠い日の、あの花火

朝晩がずいぶん冷えて来た。

ついこの間まで、夏仕様の寝巻きを着ていたけど、
そんな風な薄手で寝ると、寝ながら寒くなった。


2年前のちょうど今ごろ。
片側顔面痙攣の、開頭手術で入院した。

その入院用品として、寝巻きをたくさん、買い求めた。
夏場のものでもなければ、真冬のものでもない、もの。
長袖だけれど、コットン100%のあいもの。

しゃりしゃりとした風合いのものから、
起毛タイプの、やや保温効果のあるもの。
つるつるした素材のものに、
ジャージのような風合いのもの、など。

どれも、まあまあ洒落たものを選んだ。
手術後の、痛々しい姿でも(自分では見えないけど:苦笑)
寝巻きだけは、あれこれ可愛くて、
頭に大きなテーピングの、傷を持ちながらも、
毎日選ぶことを、楽しんだ。

それらはぜんぶ、退院後、
きちんと洗濯をして、きちんと畳んで、タンスにしまっていた。

なんとなく。
なんとなく、ふつうの、ふだんの暮らしに
それらを落とし込むことは、
なんとなく、
違和感があった。

「これは病院仕様のもの」

そんな思いがあった。
けど、ふとした拍子に、1組タンスから
引っ張り出してた。
ちょうどジャスト、今ごろ使ってたんだもん、
ジャスト今使えるじゃん。
そう思って、生地感のもっとも合う気分のものを、着た。

ら。
素材としては、もちろん、
ちょうどイイ感じで、寒くもなく暑くもなく、
寝て朝まで快適に過ごせた。
でも。

でも気分は、いまひとつ。
今ひとつになるもんだなあ。
そう、自分でも自分のココロを「へぇ。ふうん」と思った。

なんだか、妙に、寂しい。
地味ーに、妙な具合で、寂しいんである。

これはひとえに、片側顔面痙攣が、
その手術で完治出来ず、
今、再発した暮らしをしているから。
なのかもしれない。
いや。
きっと、そうなんだろうと思う。
治ってしまっていたら、
「これこれ。懐かしいじゃ~ん☆」程度なだけだったと思う。
ふだん寝巻き着用しても、思うことは。

でも、入院・手術までして、
治り切らなかったもんだから、やたら、切ない。

「あぁ。
あの日、、あのとき、病室で毎日着てたやつだよ。
毎日選んで、着てたよなぁ…」とかなんとか。
ココロのどこかで、そう思いながら、着てると思う。
だから、地味ーに、無念・しんみり、するのだ。

当時。
病院へ見舞いに来てくれる母が、
毎日清潔に、イイ香りにすぱすぱ洗ってくれて、
おまけに、毎日毎度、
アイロンがけまで!☆してくれていたもんだから、
それこそホテル並みのパジャマ状態だった。
きちんと折りたたまれていて、
すごく、さわやかで。
そして、何より、母の愛が、どっさりつまってた、寝巻きたち。

何でもない日常に”おろして”使うと、
そんなこんなで、じわーっと、違和感。
一度着たら、しわしわのまんまだし。
でも、使わないのも、もったいない。
ジャストフィットなんだし、季節も、サイズも(苦笑)

ということで、タンスから出して、着始めた、このごろ。


ずっとずっとずっと昔むかしのこと。

お酒のテレビCMで
『恋は 遠い日の花火ではない』というコピーが、あった。

サントリーウィスキー。
お酒のコマーシャルだった。
CMの映像や、中身は忘れてしまったけど、
このコピーだけは(あとそのBGM)覚えてる。
この言葉の意味は、
あんまり素敵に情緒が深過ぎて、
いまだによく、心底からは、理解出来ないけど(苦笑)
いいよなあって、思う。
言葉のもつ気配が、すごく、いい。

遠い日の花火。

どんな意味で解釈すると、いいんだろう。

今の私なら。
遠い日の花火は、
片側顔面痙攣を、完治させるのだという思いと、
それを目指して挑んだ、手術のことになるな。

遠い日の、美しい思い出。
遠い日の、切ない記憶。
遠い日の、儚い希望。
遠い日の、かなわなかった、夢。

『恋は 遠い日の花火ではない』
ことでは、ない。
のが、私の、遠い日の花火。
ややこし。

でも。
叙情的で美しい。

病室で着用していた、寝巻きを着つつ、
そんなことを、思ってる(苦笑)



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2015-10-07 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 1 :

真っ直ぐに。頑張れ、北斗晶さん!

タレントの北斗晶さんの乳癌告白より、
数日おきに、彼女のブログを拝見している。

癌摘出手術は成功され、
今後抗がん剤治療開始まで、いったん退院されたみたい。
良かった。

ブログを見ていると、
「ひとを思いやるということ」について、つくづく、思った。

北斗さんは、術後のたいへんな体であるのに、
病室にあるソファで、うたたねをする
ご主人の佐々木健介さんの姿を見ながら。
健介さんの健康を、ものすごく、気遣ってらした。
「この人が倒れませんように」
「この人が健康でありますように」と。
感動的。
胸に来た…(じぃん)

北斗さんは執刀医担当医から
”5年後の生存率は50%”と告知されているらしい。
だから、本当に毎日≪生きる≫ことについて、
言葉に出来ないくらい、真摯だろうと思う。

ご主人の健介さんも、
「これから家族で一緒に、治療を頑張ります!」と言われていた。
こちらも、グッと胸に響く…(じぃん)
うんと、うんと頑張れ!北斗さんご一家!☆

私の片側顔面痙攣は、北斗さんの乳癌の辛さに比べると、
へ みたいなもんだと思う。

顔が痙攣をして、たいそう不自由だったり、イライラするものの、
命に別状はない。
痙攣を取り去るための、唯一の根治治療となる開頭手術は、
しようとすまいと、決めるのは、患者しだい。
命に関わらないから、医師側からの指示はない。

手術前に投薬もないし、術後にも、何も、ない。
食事療法の改善指導もないし、
体調管理の推奨もなし。

・・・。

と、考えてみたら。
じゃあもう、そりゃもともとの”私自身”な、だけじゃん(苦笑)
顔面の片側が痙攣するだけが、加味された”私”なだけだ。
病名が癌となって、
数年後の生きている確立まで、表明されてしまうこととは
ワケが違う。
受け入れるまでの重みも、辛さも、深さも、全部、違う。
本当に、いろんなことが、たいへんだろうと思う。

何をどう表現していいのか、分かんないから、
そのまま素直に、そのまんま、タイトルにした。

頑張れ、北斗晶さん!


再発して、痙攣する日々くらい、なんだよ!私!
(ま、それもそれなりに、悲しみはいっぱいなんだけどね)



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2015-10-04 : よしなし雑記 : コメント : 0 :

片側顔面痙攣・術後:ちょっきり2年目。

片側顔面痙攣の根治治療を目指し、
開頭手術のために、入院したのが、
ちょうど、ちょっきり、2年前の今日。

その日は、朝からとても良いお天気で、
空は青々と澄み渡っていた。

「よーし、手術して来るぞー!☆」と、
完全に前向きに、恐れることなく、
清々しい思いで、病院へ向かう私の私の気持ちを
表現してくれているみたいな。
とにかく、そんな風な、すごく素敵に晴れた朝だった。

この痙攣から、元通りに治るんだ!と、
希望に満ちていたあの日、あのとき。

術後の2年後、
まさかの、きっちり痙攣再発に、
まさかの、ガッカリ気分でいようとは。

人生って、いろんなことが起きるもんなんだなぁ。
なんて、しみじみ、つくづく実感中。



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2015-10-01 : 片側顔面痙攣のこと : コメント : 0 :
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Author:lou.c
2013年10月、片側顔面痙攣で開頭手術を受けました。煩わしかった痙攣から解放された☆と思いきや、術後約1年数ヵ月後、また魔の痙攣が始まりました…
この症状について、さらには病というモノなどについて、さらにさらにはいろいろよしなにごとを書き綴りたいと思います。

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